発表されたのは4製品。
Googleが新製品発表イベント「Launch Night In」を開催、新作スマートフォン「Pixel 5」「Pixel 4a 5G」、TV用メディアストリーミングデバイス「Chromecast」、新スマートスピーカー「Google Nest Audio」を発表しました。
この記事では、それぞれどういった製品なのか、まとめて紹介します!
Chromecast(TV用メディアストリーミングデバイス)

スマート機能をもたないテレビに取り付けてスマートTVに進化させるアイテム(の最新版)です。昨今のテレビにはAndroid TVに対応したものが多くありますが、今使っているテレビがまだまだ現役、という人も多いはず。そういった人が各種ストリーミングサービス等をスムーズに視聴できるようになるやつですね。
複数サービスの横断検索&レコメンドに対応。いい感じのリモコンもつく
旧Chromecastからの進化点は大きくふたつ。

ひとつが、OSがAndroid TVから「Google TV」に進化したこと。具体的にできるようになったこととしては、複数のアプリ内(YouTubeやNetflix等々)を横断的に検索して、総合ダッシュボードにおすすめの番組を表示してくれるように。AppleのTV+などでも複数の動画ストリーミングサービスからのおすすめを表示してくれる機能があり、最新水準にアップデートしたといった感じでしょうか。

またこれまでと大きくちがう点として、音声操作に対応したリモコンがつくようになったことが挙げられます。
このリモコンがかなり良さそうなんですよ。使える音声アシスタントは音声認識機能が特に優秀なGoogle Assistantですし、利用頻度の高いNetflixおよびYouTube専用のボタンもあるのもいいですね。ただし、同系統の製品であるFire TV(Amazon)やApple TV(Apple)などにはすでにこうしたリモコンが付属しており、「追いついた感」もあるかなぁ。

カラーはスノー(白)/スカイ(水色)/サンライズ(淡い赤)の3色で、価格は49ドル。残念ながら日本のGoogle Storeには掲載されておらず、まだ購入できません。米国では本日から発売です。
同系統の製品との比較だと、Fire TV(4980円)と価格的に近く、Apple TV(税別1万5800円〜)と比べると格段に安くなっており、手を出しやすい部類と言えるでしょう。Fire TVは黒一色なのに対してChromecastはポップカラーの3色展開なのも、インテリアの細かな色合いにまでこだわる人には嬉しいかもですねー。
Google Nest Audio(スマートスピーカー)

Googleのスマートスピーカーの最新版です。進化点はズバリ音質。元になったGoogle Homeと比べると、低音が50%・ボリュームが75%増強されてるそうです。ツイーターが19mm、ミッドウーファーが75mmで、ボーカルもよりクリアに。オーディオに詳しいライター・ヤマダによるとストリーミングで見るだけでもちがいがわかるレベルらしいです。


カラーはチャコール(黒)とチョーク(灰色)の二色。価格は1万1500円で、AppleのHome Pod(税別3万2800円)に比べると格段に安く、AmazonのEcho Dot(6980円)と比べるとお高い、といった中間的ポジション。
個人的には最近自宅にいる時間が長くなった&音楽かけっぱなしなので、抜群に高価でないながらも音質へのこだわりが感じられるNest Audioは、実際の音質次第ではいいチョイスになるのかもと思ったり。
Pixel 5&Pixel 4a 5G(スマートフォン)

気になっていた人が多いであろう、Google純正スマートフォン「Pixelシリーズ」の最新版です。Pixel 5がフラッグシップに当たり、Pixel 4a 5Gはその廉価版といえます。Pixel 4a 5Gは名前的にPixel 4の廉価版/Pixel 4aの5G版と思ってしまいがちですが、一部機能をオミットしたPixel 5というのが実態というやや紛らわしい子。

どちらも5G対応で、ディスプレイはOLED。フロントカメラはパンチホール型(上掲図)。リアカメラは2眼(広角+超広角)といった感じのスマートフォンです。
プロセッサとカメラ性能が同じ→4a 5Gがお得度高い気が

ではどこが同じでどこがちがうのか。
スペック表によると、プロセッサ(Snapdragon 765G)とカメラ性能(広角&超広角のデュアルカメラ)が同一になっています。カメラに関しては使える機能も一緒です。フラッグシップとそれ以外で差がつくことが多い部分なのでけっこう驚き。
一方で比較的大きな差と言えるのは、メモリ(5は8GB、4a 5Gは6GB)とディスプレイ(5は6インチで90Hz駆動、4a 5Gは6.2インチで60Hz駆動)。ほかにも防水やワイヤレス充電&リバースワイヤレス充電(完全ワイヤレスイヤホンなどのバッテリーをスマホから充電する機能)に対応するのはPixel 5のみ、といったちがいがあります。
価格はPixel 5が699ドル(約7万4000円弱・国内価格不明)で、Pixel 4a 5Gが499ドル(約5万3000円弱・国内価格不明)。
個人的にはPixel 4a 5G、かなりいいんじゃって思いました。ゲームするなら話は別ですが、ディスプレイは60Hz駆動でも特に困るわけではありません。ワイヤレス充電等もないならないでカバーが効きます。プロセッサとカメラ性能というスマートフォンでもっとも重要な部分はフラッグシップと同等でありながら安い端末に見えちゃう…。
カメラのソフトウェア面での強化

Pixelシリーズの真骨頂といえば、AIをガリガリに活用することで実現された超性能カメラ。Pixel 4の時点で暗所に強く、デジタルズームも綺麗でした。




試さないとわからない部分ではありますが、ソフトウェアのアップデートが入っており、さらに綺麗に撮れるようになっているようです。

ポートレートライトという新機能で低光量・逆光等で暗くなってしまった人の顔を明るく補正できるようになっており、厳しい条件での写真撮影能力がさらに高まってそうです。
スムーズな動画を撮影できるというCinematic Panという機能も追加されています。ハリウッド映画などの撮影技法を再現したもので、動画の速度を1/2まで落とすことでスムーズでドラマチックな演出ができるとのこと。遊べる機能だといいなぁ。
動画に手を入れてきてるのがおもしろいですね。動画に関してはiPhoneが非常に優秀なので、機能強化でそれに迫っていくのならまたPixelシリーズの魅力が高まるはずです。試したさ、高まる。
Source: Google