指輪があればキャッシュもチケットも鍵も要りません。
浅草のスーパードライホールなどで知られる、フランス人デザイナーのフィリップ・スタルクと、これまたフランスのスタートアップ企業のICARE TECHNOLOGIESが手を組み、非接触で支払いや入場、乗車、デジタル名刺交換を行うスマート・リングの「AEKLYS」を作りました。
スマホの専用アプリと連携しておけば、電車やバスへの乗車、商店での支払い、コンピューターの識別やドアの解錠などがコレひとつで行えます。これまでスマホでシャリーンと払ってきたものや、カードキーでピっと通り抜けてきたゲートが、ぜんぶ指輪で済んでしまうのです。
FeliCaと似た仕組み
LIQUID GUARD抗菌コーティングおよび、IP57防水加工が施されているのは良いとしても、電池を内蔵していないので、充電しないののも特徴のひとつです。また電話やネットワークがなくとも動作するとのこと。AES-256ビットで保存情報の暗号化と、近距離無線通信技術のNFC 13.56 Mhzでデータのやり取りをするので、指輪型になったFeliCaみたいな感じかな? と思います。
多少なりともエコに貢献
どこまで環境問題に貢献できるかはさて置き、紙の旅券やプラ材のカードを不要にするので、エコロジーだ、という側面もあります。すでにフランスでは上記のサービスのいくつかが使えるようになっているそうですが、今後も自動車へのエントリーや駐車場、スポーツジムなどなど、サービスが増えるとのことです。
最終的には、きっと未来人はこうしたチップやデバイスを体内に埋め込むのでしょうけども、一番ジャマにならずに身に着けておける形態は、指輪や腕輪なのでしょうね。ポケットからスマホを出すより動作が楽なので、どんどん広まって欲しいと思います。
Source: vimeo, YouTube, Instagram, ICARE TECHNOLOGIES via designboom, LIQUID GUARD