「ムーンベース」と呼びたい。NASAの商業月面輸送サービスで急成長中のAstroboticが新本社を開設

「ムーンベース」と呼びたい。NASAの商業月面輸送サービスで急成長中のAstroboticが新本社を開設
Photo: Astrobotic (現在開発中の月面着陸船Peregrineのテストモデルの隣に立つ同社システムエンジニアのAnder Solorzano氏。同船はアポロ計画以来初の、月面に向かうアメリカ製着陸船になる予定)

月へ羽ばたく!

宇宙用ロボティクスを製造するAstrobotic Technology社は先日、ペンシルベニア州ピッツバーグにある4万7000平方フィートの新本社屋をお披露目しました。この広大な施設は、月への貨物輸送サービスとNASAと契約した案件においてミッション管制センターとして機能する、まさにムーンベースと言えそうな施設です。

この新社屋では、遠隔で操作される月面着陸船PeregrineとGriffinの開発が行なわれます。両方とも月面にペイロードを運ぶためにアメリカ航空宇宙局から委託されている着陸船です。さらに同社のオフィス、研究室、宇宙船組み立てのための「クリーンルーム」や「ハイベイ」を含む製造部門も収容。すると結果的に「月のロジスティクス専用の世界最大の民間施設」になるとのこと。

Astrobotic社は月への輸送サービスで、世界中で十数もの商業契約を獲得してきました。2019年5月には、Peregrineで月に科学機器のペイロードを届けるというNASAとの7,950万ドルの取引を勝ち取っています。このミッションは現時点では2021年7月に予定されていて、Peregrineはアポロ計画以来初の、月面に向かうアメリカ製月面着陸船になる予定。今年の6月には、もう1つ利益の多い取引を成立させています。2023年に、月の南極近くで水を探すためにNASAの探査車「VIPER」の輸送する1億9950万ドルの契約です。

先日行なわれたテープカット式典で、ウィルバー・ロス商務長官は「あなた方(Astrobotic社)は現在、7カ国の顧客との初のミッションに17の契約を結んでこの市場を率いている」と語っていました。「商務省は、我々が宇宙商業においてリーダーであり続けられるよう、あなた方と幅広い米国の商業宇宙産業のために、リソースを利用できるようにし続ける」。

PeregrineとGriffinが月面に着陸する際は、Astroboticの新社屋から操縦されます。 この建物では「着陸船、探査車、宇宙船の自律航法システムやそれ以外の宇宙テクノロジー」も製造されるとか。

式典ではCEOのJohn Thornton氏が、この18カ月で会社が爆発的な成長を遂げ、この新たな施設が最近の成功を示していると語っていました。

「資金提供された月への着陸船ミッション2つと探査車ミッション、ワクワクする新たな宇宙技術を開発する複数の契約で、従業員の数は18人から100人以上へと成長した」とし、「いまだに夢のようだ」と話していました。

テープカットは終わりましたが、新社屋では現在も建設工事が行われていて探査車のテストピット、ドローン飛行用アリーナ、オフィスや研究室と製造のための追加エリアが足されるとのこと。

Source: Astrobotic (1, 2, 3),

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