カリフォルニアの山火事、現代史に残る最初の「ギガファイア」に

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  • author Brian Kahn - Gizmodo Earther US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
カリフォルニアの山火事、現代史に残る最初の「ギガファイア」に
Image: Shutterstock

ギガファイア = 100万エーカー以上の火災。

北カリフォルニアで発生した複合火災「August Complex」は先日、ギガファイアのしきい値である100万エーカ−を超え異常に大規模な山火事となっています。これは、カリフォルニアの近代史上初のギガファイアにあたり、前回の記録的な火災(2018年の「メンドシノ複合火災」)により燃やされた総面積の2倍以上の規模だといいます。

8月中旬の相次ぐ落雷により始まった火災は、ロードアイランド州全体よりも大きなひとつの大規模火災に発展しました。消火されたのは54%のみで、7つの郡にまたがる遠隔の険しい山々を燃やしています。

カリフォルニア州森林保護防火局によれば、気温は通常より10〜15度高くなっているとのこと。相対湿度も下がり、燃焼し続けるのに適した条件になっているといいます。

増えゆく火災件数

ギガファイアは、今年初めにオーストラリアでも発生。アメリカで過去に100万エーカー以上の火災が発生した例は10年以上前になります。National Interagency Fire Centerの歴史的に大規模な火災のデータによれば、100万エーカー以上の山火事は、最近のもので2004年にアラスカで発生した「テイラー複合火災」でした。

こうした異常な規模の山火事は、地球温暖化が進むにつれてさらに続発するリスクがあります。Climate Centralの分析によると、大規模な山火事は1970年代以降、西部全域で3倍に増えており、発生時期に関しては3か月以上延びているとのこと。これは、摂氏1度の温暖化により起きていたもので、将来より暑くなり、乾燥が激しくなると山火事をさらに助長する条件を作り出すことになります。

2020年は特に…

州政府機関Cal Fireのデータによれば、20件の大規模火災のうち17件は2000年以降に発生したものだといいます。しかも、上位5件のうち4件は2020年内に起きたもので、もっとも破壊的な火災の上位20件のうち3件もまた、今年のうちに発生したものだったといいます。

さらに、同地域で毎年秋から冬にかけて吹く局地風のディアブロ・ウィンド(悪魔の風)やサンタ・アナ風によって、炎がさらに拡大するリスクもあります。電力の供給方法森林の管理方法人々の居住地域、そして炭素排出量を迅速に削減する方法まですべて考え直す必要があるのは、もはやかつてないほど明らかになってきているのではないでしょうか。

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