これは10万円超えも納得なスマホですわ...。
iPhoneのイメージリーダーとなるハイエンドライン、「iPhone 12 Pro」と「iPhone 12 Pro Max」も発表されました。まずは統一されているエクステリアなどから見ていきましょう。
ステンレススチールのフレームに4倍硬のセラミックシールド

外部フレームはポリッシュなステンレススチールでキラり。カラーは左からシルバー、グラファイト、ゴールド、パシフィックブルーとなりますが、ゴールドはギラり感が強い。指紋がついてもみがいてキレイキレイするのが楽しいはず。

フロントのガラスにはナノセラミッククリスタルを配合したCeramic Shieldが採用されました。擦り傷、引っかき傷が生まれないように、前面のコーティングも背面コーティングと同様に強化。さらにガラス面の段差をなくし、耐落下性能が4倍強くなりました。
...ということは、ガラス単体としての強度が4倍となったわけではなさそう。ここテストに出るひっかけ系だ。注意が必要ですね。
ボディサイズはProが6.1インチ、Maxが6.7インチ

iPhone 11 Proと比較して、画面サイズは大きくなりました。まずiPhone 12 Proは6.1インチに。解像度は2532x1170ピクセルの460ppi。

iPhone 12 Pro MaxはiPhone史上最大の6.7インチ。2778x1284ピクセル・458ppiです。3.5インチだったオリジナルiPhoneやiPhone 3Gなどと比べると、マジで大人と子どもだな。
ボディサイズはiPhone 12 Proが高さ146.7x幅71.5x厚さ7.4mm・質量187g。iPhone 12 Pro Maxが高さ160.8x幅78.1x厚さ7.4mm・質量226g。狭ベセルのおかげで、iPhone 11 Proシリーズからちょっとだけ大きくなった感じ。
ともにSuper Retina XDRディスプレイ(HDRディスプレイ)を採用し、IP68の防水性能も実現。水深6メートルで30分までの耐水性能を持ちます。
iPhoneではじめてA14 Bionicチップを採用

iPad Airに搭載されたA14 Bionicチップが、iPhoneにもやってきました。5nmプロセスのSoCで、演算力が大幅にアップしたプロパフォーマンスを支えるヤツ。後述しますが、コイツのおかげで撮影生活の日々が大幅にクオリティアップしそう。
MagSafeももちろん入っています。15Wです

バッテリーは動画再生で最大17時間(iPhone 12 Pro)/最大20時間(iPhone 12 Pro Max)。容量は不明ですが、iPhone 12 Pro Maxはボディサイズに見合ったバッテリーが入っていますね。
充電はLightningケーブルを使った有線充電と、最大15WのMagSafeワイヤレス充電、最大7.5WのQiワイヤレス充電に対応します。
カメラの共通ポイント。LiDARはどっちにも搭載

iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxのメインカメラは共に、4眼カメラとなりました。
1. 視野角120度・f2.4の超広角カメラ・1200万画素
2. f1.6の広角カメラ・1200万画素
3. 35mm換算52mmの望遠カメラ(iPhone 12 Pro)/65mm(iPhone 12 Pro Max)・1200万画素
4. LiDARスキャナ
インカメラ(TrueDepthカメラ)はiPhone 11 Pro系と同じ、f2.2の1200万画素 。でもナイトモードを備え、タイムラプスでも手ブレ補正が使えるようになったみたい。
カメラの差異ポイント。広角の手ブレ補正と望遠力

iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxのどっちにするか迷うところ。
まずiPhone 12 Pro Maxの広角カメラは、センサーサイズが大きくなり、センサーシフト式の手ブレ補正ユニットも組み込まれました。しかも毎秒5000回で、低周波(手持ち)ブレも高周波(車載など)ブレも吸収してくれるとのこと。電子手ブレ補正力の強いiPhoneですが、このシステムのおかげで瞬間ワープ的な被写体ブレも低減するのでしょう。アップルとしても映画レベルのスムースな映像が撮れるとアピールしていました。
しかし車載、ドローン積載での撮影デモはビビッドすぎ。アクションカムとしても使えるってことじゃないですか。がんばりすぎてる。
A14の処理能力をフル活用して高ISO時のノイズ除去

新たにApple ProRAWが採用されました。センサーが捉えた光をギリギリまで記録するだけではなく、ハイライト、トーンマッピング、ホワイトバランス、シャープネスのデータも別途記録して、あとからのレタッチの自由度を大幅に高めるものになるようです。
コレに、複数枚の写真を合成してキレイな写真に仕上げるDeep Fusionと、A14 Bionicチップをフル活用してのノイズ除去システムが組み合わさって、暗い場所での撮影クオリティが大幅にアップしました。

うおおお。この写真、マジでISO5000なんですか。光線状態がいいとはいえ、ここまでのクオリティとは思わなかった。すげーな。
APIも公開されるとのことですから、ガチ系の撮影アプリの機能も大幅にアップしそう。
Dolby Vision対応の初HDRカメラに

ご自宅がスタジオとなるこの時代。動画の撮影品質も高めてきました。Dolby Vision準拠のHDRに対応したことで、7億色以上の10Bit動画が撮影オッケー。HDR映像のライブプレビューにも対応しています。

動画の編集においても、A14 Bionicチップの処理能力が生きます。4K HDRの動画編集なんてゲーミングPCクラスのパソコンが欲しくなるものですが、iPhone 12 Pro単体でもカット編集やカラーグレーディングができるみたい。さらに5G対応で、巨大なデータもシェアしやすくなりました。
LiDARはやっと僕らのものになりそう

iPad Proに搭載されたLiDARですが、いままではあまり対応アプリがなかったことで地味な存在だったなあ。でもiPhoneに搭載されるとなると違いが出てくるでしょう。
デモでは室内の3Dスキャンや、オブジェクトの位置検出からのインタラクティブなARがスゴいよ、と語っていましたが、いますぐLiDAR欲しいとなるのが撮影時のピント合わせ。いままでよりもピント合わせが速くなるんだって。暗い場所でも6倍の速さで合焦するだなんて、すさまじく頼もしいわ。
お値段はiPhone 12 Proが10万6800円~、iPhone 12 Pro Maxが11万7800円~

カメラ性能はアップしましたが、画素数は必要十分な1200万画素止まりというのがアップルらしい。このあたり、超高画素路線を突き進むAndroid勢とどういうシェア争いをするのかが楽しみすぎる。
気になるお値段は、iPhone 12 Proが10万6800円(128GB)、11万7800円(256GB)、13万9800円(512GB)。iPhone 12 Pro Maxが11万7800円(128GB)、12万8800円(256GB)、15万800円(512GB)です。
iPhone 11 Pro系と初値はいっしょ。でもローエンドの容量は64GBから128GBとなりました。4K HDR動画を録ることを考えると、128GBスタートは必要不可欠なポイントとなるのでしょうね。
Source: Apple