現状で1番『レディ・プレイヤー1』に近付けるシステムかも?
鍋底のような台座から生えたベストを着用、あとは歩いたりジャンプしたりするだけでVRの中を動き回れる「Omni One」が作られました。このOmniシリーズ、これまで商用モデルは存在していたのですが、それが家庭用に進化したのがOmni Oneです。
以前のモデルよりもシンプルに
開発したのは、以前からこの台座を作っていたVirtuix社。先代のモデルは、腰回りをグルっと囲む大きな輪っかで人が転ばないようになっていましたが、こちらのプロトタイプ「Omni One」は、ベストで上半身とトレッドミルを繋いで一体化するという、シンプルな方式に進化したのです。
ここまで動けると、FPSが現実世界のサバゲー級の運動量になりますね。『リングフィット アドベンチャー』なんて目じゃないくらい、VRゲームはもう肉体労働なのかもしれません。
VRゴーグル同梱ですぐ遊べる
「Omni One」は、2021年の第2四半期に1,995ドル(約21万円)で発売予定とのことです。現在は先行投資金を募っており、1,000ドルの出資で40%オフ(800ドル分)の割引が受けられるようになっています。また、独自開発されたFPSなどの専用ゲームが30本遊べるとのこと。スタンドアロン型のVRゴーグルも同梱されるので、部屋に置いたらPCに繋がずともすぐにプレイができます。

その他のVRトレッドミル
たとえばですが、かつては横方向に回転するベルトが、ランニングマシーンのように縦方向に流れる「オムニダイレクショナル・トレッドミル」や、そもそもトレッドミルすら不要にしてしまうVRソール「Cybershoes」など、いかにVR内での動きを現実世界とリンクさせるかで、各社がしのぎを削ってきました。ですが、この「Omni One」ほど縦横無尽に暴れられるマシーンはなかったんじゃないかな? と思います。
他人が着たベストを自分が着るのはちょっとアレですが…これがゲーセンで遊べたり、はたまた軍隊の訓練用などに導入される日も遠くないかもしれませんね。
Source: YouTube (1, 2), Virtuix Inc (1, 2). via MIKE SHOUTS