「Fitbit Sense」レビュー:新機能満載で、コスパ抜群の最新スマートウォッチがきた!

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
「Fitbit Sense」レビュー:新機能満載で、コスパ抜群の最新スマートウォッチがきた!
Photo: Victoria Song/Gizmodo

これはよい投資になるかも...!(欲)

Googleに買収され、今後はどうなることかと先が案じられていたFitbit(フィットビット)。そのあいだ、Apple(アップル)やSamsung(サムスン)などのハイエンドなスマートウォッチはより高度な健康機能やソフトウェアアップデートを続け、ローエンド界隈ではXiaomiやHuamiのような企業が非常に安価なフィットネスバンドをリリース。先進的なGPS機能や詳細なメトリクスを求めるフィットネス愛好家からは、GarminやPolarが引き続き注目を集めていました。

2020年春には、Fitbitの運命を変える...ほどではなかったですが、安定的でやや反復的なアップデートとして「Charge 4」が登場。しかし今となると悲劇的だったFitbit Ionicにかわり、先月にはプレミアムで機能満載のFitbit Senseが発表されました。

良くも悪くも、フラッグシップスマートウォッチを評価するうえでよく比較されるのはApple Watch Series 6ですが、「Fitbit Sense」が登場したからには、さて今後はどうなることやら...?

Fitbit Sense

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

これは何?:Fitbitのプレミアムフラッグシップスマートウォッチ

いくら?:330ドル(約3万5000円)

好きなところ:ストレス管理が(今のところ)最高。EDAセンサー、FDA承認ECG(心電図検査)装備。低・高心拍数の通知。バッテリーの持ちのよさ。充電の速さ。より高度になった健康指標。ストラップデザインが改善。トラッキングが正確。

好きじゃないところ:リアルタイムの心拍数トラッキングに遅延あり。側面のボタンを誤って押しがちになる。ディスプレイを常時オン設定にするとバッテリーがよく減る。画面の反応が若干よくない。

基本スペックはどんな感じ?

「Ionic」や「Versa」と比べ、大きな飛躍を遂げた「Sense」。もっとも大きな変化は、EDAセンサーが追加されたこと。発汗から細やかな変化を読み取り、ストレスレベルを測定することができます。現在販売されている大手スマートウォッチのなかで、この機能があるのは「Fitbit Sense」のみ。

皮膚温度センサーのほか、進化した心拍数アルゴリズム「Pure Pulse 2.0」を装備。新たなメトリックとして心拍数の変動記録、低・高心拍数の通知機能も新たに搭載しています。

デバイスは、バッテリー寿命が6日間持続、さらに"超"高速充電が約束されています。Googleアシスタントは今秋から搭載予定です。また、同時期には電話受信機能も追加されるとか。

ケースの周りの新しいスチールリングは心電図計測に役立つもので、FDA認可も受けています。また、Fitbitは2017年以降のデバイスで血液酸素濃度の測定用にSpO2センサーを搭載しています(ただし本格的な実装はほぼ今年から)。

こうやってみると、ものすごい進化を遂げている印象を得ますが、実際はどうなのでしょうか? 約1週間ほど使ってみた米GizmodoのVictoria Songが詳しくレビューしています。


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Photo: Victoria Song/Gizmodo

まずは基本的なところから始めていきましょう。上述のほかに、内臓GPS、NFC支払い、常時ディスプレイといった定番機能も備えています。加速度計、環境光センサー、ジャイロスコープ、高度計、光学式心拍センサーなど多くの人が期待しているであろうすべてのセンサーも搭載。2.4GHzのWi-Fi、Bluetooth 5.0、スピーカー、マイクもある一方で、唯一不足しているものを挙げるとしたら、セルラー機能でしょうか。

デザイン面では、ものすごい革新的…というわけではありません。Versaと同様、やはりApple Watchっぽさがあるのはちょっと退屈に感じたり…。ただ、Versaほどベゼルに厚みがなく、ストラップの交換もしやすい構造になっています。

右側のボタンは、1度押すとデバイスが起動し、長押しするとカスタマイズ可能なショートカットが開き、2度押すと好きなアプリ(4つ選べる)に素早くアクセスできるようになっています。

サイズに着目すると、40mmのApple WatchよりもSenseの方が少し大きめで四角い感じがあります。ケース自体の大きさは1.6×1.6インチ(約4センチ)で、厚さは1/2インチ(約1.3センチ)です。着用感は快適で、24時間365日つけていても、運動中でも、苦にならないのではという印象です。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

もっとも注目すべき新機能は?

新機能について触れる前に、ひとつだけ。ECGアプリとGoogleアシスタント、電話の受信といった機能は導入前につき今回のレビューではチェックできていません。アプリは来月以降、あとの2つは年末までには装備される予定です。

さて、ここまでいろいろな機能が揃っていることを紹介してきましたが、Fitbit Senseでもっとも注目すべきはずばり、EDAセンサーストレス管理です。

EDAスキャンアプリでディスプレイの上に手を置き、じっと待ちます。クイックスキャンだと約2分、ガイド付きセッションは最大1時間かけてじっくり行なうこともできます。

アプリ内には標準的なガイド付き瞑想が数多くありますが、Fitbitプレミアムメンバーだとその選択肢は100種類以上あります。デバイスは、身体的なストレスを測定するためにわずかな発汗を察知しようとします。メタルリングの両端に手が触れている必要があるのですが、この2分間が私には一生のように長く感じました…(大袈裟かしら? )。

先週のApple Watchのイベントの際に2分かけてストレスレベルをリアルタイムで測定してみたのですが、どうやらしっかりストレスを感じていたようで、安静時は約65~70bpmであるはずの心拍数が3分で99bpmから104bpmになり、EDA反応は15と記録されていました。ストレスを多く感じているほど、EDAは上がるそうです。数日後、長いランニングを終えてシャワーを浴びてリラックスしたあと、もう一度クイックスキャンをやってみました。私の心拍数は82から81bpmになり、EDAはゼロでした。このレビューを書いている今は、締め切りに追われているのもあって、長めのガイド付き瞑想をやってみたらEDAが17に。この腕時計、よくわかっているじゃないか…!

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

ストレス管理が頼もしいワケ

オンデマンドのストレス管理って、興味深いものですよね。Fitbitアプリでは、ストレス管理スコアも取得します。これは0〜100で示され、スコアが高いほどストレスが少ないというもの。スコアの基準となるのは3種類のデータ。ひとつ目は、心拍変動(HRV)、安静時心拍数(RHR)の上昇、睡眠時心拍数、そしてEDAセンサーの結果。2つ目は、EDAセンサーの歩数、アクティビティ追跡、疲労などの計測。そして最後が、睡眠の質。これに関しては、以前レビューしたオーラリングWhoopの機能ともちょっと似ているような印象があります。

実際に使ってみると、自分が自覚しているのと同じくらい正確に休んだと記録されているのがわかりました。ほかのウェアラブルの同様の機能と比べて、Fitbitは気分的にどれくらい疲れているのかログを取れるのが大きな違い。体が疲れていなくても、気持ちがぐったりなんて日もたまにありますからね。そういう意味では、休憩を促すリマインダーよりも、気分を記録できるほうがずっと有意義なストレス管理のアプローチだと思っています。

その他メトリクスについて

そのほかには、呼吸数、心拍変動(HRV)、皮膚温度、酸素飽和度(SpO2)、安静時心拍数のトラッキングができるヘルスメトリクスもあります。なぜその数値を知ることが重要なのか説明があるのはわかりやすいと思います。

たとえば、皮膚温度をトラックし睡眠スコアと比較すると、寝室の温度が睡眠にどう影響を与えるか洞察することができます。もちろん、このレベルのデータとなると解釈しづらい部分もあるんですけどね。また現時点ではプレミアム機能で、Fitbitいわく今後数ヶ月のうちに互換性のあるデバイスを持つすべてのユーザーに提供される予定だそうです。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

こうした高度なセンサーやメトリクスは、やがてFitbitが病気の発見に対するサービスのリリースを検討していることを示唆しているのかもしれません。予備段階ではありますが、同社によるcovid-19研究の結果もSenseリリース時に提示していました。皮膚温度、呼吸数、HRVなどの指標は、複数の研究によって感染症の検出に潜在的に有用だと示された指標でもあります。

充電については、どう?

Fitbitのバッテリー寿命はもともと素晴らしいのですが、これはSenseも同様。宣伝通りに1回の充電で「6日持続」とまではいきませんでしたが、4日半ほど持ちました。とはいえ、少なくとも4時間ほどGPSを使ったワークアウトを行なっていたことも踏まえると、よく持ってくれたのかなという印象です。30分GPSを使うと約5%充電が減ったので、6日持続しなかったのには納得です。

また、いざ充電するとなっても急速にチャージしてくれるのでやはり便利だなと思います。Fitbitによれば、12分の充電で1日使用する分をまかなえるとか。実際にチェックしてみたら、12分で32%から52%まで充電されていました。

小さな問題点

ここまででかなり好印象なSenseですが、完璧かといえばそうではないかもしれません。といっても個人的な小さな不満なのですが…。たとえば、サイドボタンでトレーニングのためにショートカットを作成しておいたんです。そうしたら、手首を動かしただけでトレーニングが開始されるという誤作動が15回くらい起きることに。

もうひとつの小さな問題といえば、画面の反応が想定していたよりも悪かったこと。スワイプが上手くできなかったり、スクリーンが遅延して見えたりしました。これは「Sense」に限ったことではなくVersasでも同様のことがあったんですけどね。

それから、常時オンのディスプレイが充電を大量に消耗することに気づいたので、結局オフにすることにしました。あとは「Sense」の充電器は新型なのでFitbitユーザーは同じ充電器が使えるわけではないことを知っておくと便利かもしれません。

運動トラッキングの精度もよさそう。ただし例外がひとつ

最後に、一番気になったのが運動中の心拍数のトラッキングでした。新しいPure Pulse 2.0アルゴリズムが原因なのかもしれませんが、平均bpm読み取り値がApple Watch SEやPolar H10チェストストラップよりも約5bpm低くなっていたんです。ものすごい差ではありませんが、10〜15bpm遅れたときはさすがに気になりました。こういったデータの精度の乱れは、ウェアラブルがまだ初期の頃にはよくみられましたが、最近では珍しいかもしれません。

どんな運動の種類でも起きたのかというと、そうではありません。屋外でのランニングでのみ起きたと思います。しかも不思議なことに、ランニング後に心拍数データを確認するとFitbit Sense、Apple Watch SE、Polar H10のグラフはほぼ一致していたんです。

このため、Fitbitのエクササイズアプリは、特定のエクササイズのリアルタイムデータを取得するのに苦労する可能性があるのかなと察しています。たとえば、筋トレ、散歩、ヨガのセッションでは同様のことは起きませんでした。ただこうした不具合は、心拍数ゾーンを確認しながらトレーニングする人であればあまり理想的ではないかもしれません。

一方、距離測定はApple Watchと同等のデータを出しているのがわかりました。Senseを使って5回ほどテストランをしてみましたが、Apple Watchと比べて80m内、ランニングアプリとは160m内というデータ差でした。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

結論:コスパ抜群では?

優れた機能満載な「Fitbit Sense」は、330ドル(約3万5000円)。これがお得だといえるのは、FDA認可取得、ECG対応、SpO2センサーや皮膚温度センサー、EDAセンサー搭載、数日間のバッテリー寿命、現時点ではベストなストレス管理機能を備えているから。

他のFDA認可のECG対応スマートウォッチ(Samsung Galaxy Watch 3、Apple Watch Series 6)はいずれもGPSのみのバージョンで400ドル〜(約4万2000円)。こうみると「Fitbit Sense」は同様の機能・性能を備えたスマートウォッチと比べても最安値です。バッテリー寿命も頼もしく、プレミアム会員(月額9.99ドル=約1,060円、6カ月無料トライアルあり)でなくても十分使えます。

メモ

・Fitbitがここ数年リリースしたなかでも「Sense」はもっとも注目すべきスマートウォッチ!

・皮膚電気活動センサーが加わり、身体的ストレスや皮膚温度センサーが測定できるように。

・HRVや呼吸数などの新しい高度なメトリックに加えて、低・高心拍数の通知も導入。

・マインドフルネスとストレス管理は、現在利用可能なガジェットのなかでも最高。

・Googleアシスタント搭載。

・ECGのFDA認可も取得(来月から実装)。

・330ドル(約3万5000円。機能性を考えると、リーズナブル!

・唯一欠けているのは、携帯電話機能。

・エクササイズアプリで手首の心拍数の追跡が遅れたことを除けば、トラッキングは正確。

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