ブガッティが304.8MPHで時速300マイルの壁を破って1年。トゥアタラが王位奪回です!
アルティメット・エアロTTでケーニセグCCRの388km/hを破った米SCC。2010年にブガッティ・ヴェイロン、2019年には同シロン(490.484km/h)に首位を奪われていましたが、後継モデル「Tuatara(テュアタラ)」が10日、 ネバダの公道で往復平均最高508.73km/hを出し、量産車世界一の記録を更新しました。
20日に公開された最高速チャレンジの映像をどうぞ。
開発したのは社員24人のSSC(シェルビー・スーパーカーズ)。 ポートランドとシアトルの間の山奥にある会社で、創業者のJerod Shelbyさんは「マット・デイモンが演じたコブラのキャロル・シェルビーとは縁もゆかりもありません」とあちこちに書いていますよ。
10月10日に行なわれたテスト走行では、向かい風と追い風の影響を省くため公道11.3km区間を往復して平均値をとる規則に準じ、英国人ドライバーのオリバー・ウェブが2回テストラン。 往路484.53 km/h、復路532.93km/hの最高速を記録しました。

Tuataraは最高出力1,750馬力、リアにはアクティブウィングもあって、減速するときにヒラヒラ~ッと出ます。
最初は「アルティメットエアロ2」って名称になりかけたんですが、ニュージーランドの恐竜の最後の生き残り、ムカシトカゲの原地名に落ち着きました。Tuataraはマオリ語で「背中のひらひら」の意。鈍足で、成長も遅く、100歳まで生きます。
SSC Tuataraは、変わり身の早い爬虫類のDNAと、この背びれからインスピレーションを得たようですね。
販売は100台を予定しています。気になるお値段160万ドル(約1億6700万円)。