クリエイティブとiPhone 12。それぞれに理由がある。
iPhone 12 mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxと、iPhone 12シリーズは、過去最多の4モデルが発表になりました。
クリエイターのみなさんに、どのiPhone12シリーズを選ぶのか、そしてその理由をうかがうことによって、どのような着眼点・感覚・センスでプロダクトを選んでいるかを浮かび上がらせる本企画。そのこたえからは、それぞれの生活・思想・クリエイティヴ活動へ、プロダクトが及ぼす影響も垣間見えてくるはずです。
【新着】平岡 雄太(YouTuber/DRESS CODE.):iPhone 12 mini
「iPhone 12 miniを購入予定です。常にiPadを持ち歩いているので、サイズにメリハリを付けたいなと思い最小のiPhoneが気になっています。5.4インチというディスプレイサイズで収まる用途はiPhoneで済ませ、それ以上のことがしたい場合はiPadを取り出す。5.4インチをデバイス使い分けの分水嶺にするつもりです。
miniはバッテリーサイズが小さいという懸念もありますが、iPadからiPhoneの充電も行えるというのも魅力ですね」

平岡 雄太(ひらおか ゆうた)
株式会社ドリップ代表取締役。「いま、僕らが欲しいモノ」をテーマに各領域で活躍するインフルエンサーと一緒に雑貨やアパレルを企画・開発しています。個人ではiPad情報を中心とするテック系YouTuberとしても活動。
☆Taku Takahashi(DJ、プロデューサー/m-flo、block.fm、OTAQUEST): iPhone 12 Pro Max
「iPhone Pro Maxです。理由は、海外ドラマなどの動画を移動でよく観るというのもあるんですが、それ以上に仕事でiPhoneが必需品だから。ドキュメント書類やPDFなどチェックするものや、執筆などにも最近ではもっぱらiPhoneです」

☆Taku Takahashi (たく・たかはし)
DJ、プロデューサー。98年にVERBAL、LISAとm-floを結成。
ソロとしてもCalvin Harris、The Ting Tings、NEWS、Crystal Kay、加藤ミリヤ、MINMI、EXIDなど国内外アーティストのプロデュースやRemix制作も行うほか、アニメ「Panty&Stocking with Garterbelt」、ドラマ・映画「信長協奏曲」、ゲーム「ロード オブ ヴァーミリオン III」など様々な分野でサウンドトラックも監修。2010年にリリースした「Incoming... TAKU Remix」は世界最大のダンスミュージック配信サイト“beatport”で、D&Bチャートにて年間1位を獲得。また同曲で、過去受賞者にはアンダーワールドやファットボーイ・スリム、ジャスティス等、今や誰もが知っているスーパースター達が名を連ねる『beatport MUSIC AWARDS 2011 TOP TRACKS』を獲得し、日本人として初めての快挙を成し遂げ、名実ともに世界に通用する事を証明した。
国内外でのDJ活動でクラブシーンでも絶大なる支持を集め、LOUDの“DJ50/50”ランキング国内の部で3年連続1位を獲得し、日本を牽引する存在としてTOP DJの仲間入りを果たす。2011年に自身が立ち上げた日本初のダンスミュージック専門インターネットラジオ「block.fm」は新たな音楽ムーブメントの起点となっている。
m-floの最新アルバム「KYO」、lovesシリーズ復活第二弾の最新シングル「m-flo♡chelmico RUN AWAYS」が好評発売中。
真鍋大度(アーティスト、インタラクションデザイナー、プログラマ、DJ/Rhizomatiks): iPhone 12 Pro
「一番大きな理由は、早く手元に届きそうだから(笑)。あとはA14 Bionic、Dolby Visionのグレーディングが気になっています。iPhoneだけで相当クオリティの高い映像作品が作れそう」

真鍋大度(まなべ・だいと)
2006年Rhizomatiks設立。身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、デザイン、アート、エンターテイメントの領域で活動している。2006年Rhizomatiks設立。身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、デザイン、アート、エンターテイメントの領域で活動している。
毎週金曜日Twitchで配信しているオンラインイベント「PLAYING TOKYO」では、トークやDJプレイを通して様々な実験を展開中。11月6日のPLAYING TOKYOでは、世界で活躍するDJ KRUSHとAUDIO VISUAL Special Showcaseを披露する。12月12日開催の坂本龍一のオンラインコンサート『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020』のライブ演出をライゾマティクスで担当するほか、2021年3月に東京都現代美術館で「ライゾマティクス展」の開催が決定している。
MACCIU(グラフィックデザイナー/CEKAI):iPhone 12 mini
「断トツでminiです。散歩中に目に留まったものや浮かんだアイデアをカメラで撮ったりメモしたりすることが多いので、軽量で手元を気にせず、安心・敏速に操作できるものが良い。長時間歩く習慣から、携帯の代わりに軽さ重視でiPod touchを長年愛用していたため、コンパクトかつより機能的なminiがこのシリーズでは個人的に一番フィットしそうです。touch同様、100g切ったら即買いすると思います」

京都・東京を拠点に活動するグラフィックデザイナー 、作家。京都府出身。CEKAIのメンバー。 世界を変えるキッカケ・可能性の提供と再発見のために、日常生活やコミュニケーションを通し て得た「生き方」や「思想・手段」を記号や文字に変換して描く。作品とその空間を人々と共有 しコミュニケーション (=キッカケと可能性の共有) を繰り返すことで、世界が変わると信じ表現 しつづける。 作品自体は、大胆な色面、削ぎ落とされたシンボリックなフォルムの描写を特徴とし、制作プロ セスにおける情報の差し引きを通して、それぞれのケースに応じた最小限の情報量で提供可能な気 持ちの良さと潔さを追究する。 作品提供は国内外を問わず、メーカー、公共施設、書籍、テレビ番組、音楽業界など多岐に渡り、 CEKAIでのチーム制作では、主にモーショングラフィックデザイナーとの共同による広告制作を手 がけている。
鳥羽恒彰(ブロガー・YouTuber/トバログ):iPhone 12 mini
「僕は断然iPhone 12 miniを購入予定です! 理由はGalaxy Z Fold2をメインに迎えたいから。iPhoneはサブ機として使うので、できるだけ小さい方がいいんです。iPhone 12 miniはA14 Bionicを搭載していますし、カメラは2眼ですが超広角と広角で「この組み合わせが欲しかった! 」が備わっています。小さい端末が欲しい、でもスペックは妥協したくない派の僕にとって、iPhone 12 mini はまさに理想的な端末です! 色はもちろんホワイトです」
中田拓馬(映像演出家・インタラクションデザイナー/CEKAI): iPhone 12 mini
「買うとしたらminiですね! エンジニアリング的なフィールドにいる自分の目から見ても、iPhone 12や12 Proはオーバースペック。ただこれはハードウェアに対して、ソフトウェアが追いついていないだけの話。例えば新しくついたLiDARは、iPadではエンジニア周りがすでに盛り上がっているが、iPhoneでどこまで使えるのか不明。HDR映像は魅力的だが、外に出られない今、11 proのカメラで十分。ただ5Gだけは、オンラインイベントが乱立しているように、体験として先に持っておいたほうがお得かなという感覚があるので、それをつまめるminiが自分にとっては最適解かなと」

中田拓馬(なかた・たくま)
幼少期に南半球を転々と育ち、異なる環境や文化で生まれ育った。現在は京都を拠点に、体験型の映像作品の制作を行う。vvvvというノードベースプログラミングツールを駆使し、オンラインでそれらの知見を共有したり、国内外でインスタレーション作品の展示などを行う。2019年には日本人初となる「Adobe Creative Residency 2019」に選出され、「STEP into the SCREEN」というテーマで作品を制作。クリエイティブアソシエーションCEKAI、ならびにテクニカルディレクターの集団BASSDRUMに所属。InstagramTwitter
アドビ社のクリエイティブの祭典、Adobe MAXに登壇。Photoshop Camera のレンズ制作。
牧鉄兵(漫画家・映像作家/CEKAI):iPhone 12 Pro
「僕はiPhone 12 Proを選びます。11を購入した理由は、文字にしてすごく当たり前すぎてはずかしいのですが、いつでも手軽にカメラや映像の撮影ができることです! シネマティックにとれるいいカメラ欲しいなぁーとは思いますが、 カメラ、フィルムアプリのおかげでプロユーズのセッティングに近づいてきとります。まだまだ全然近づいとる段階、なので結局moment のアプリやレンズ、フィルミックプロのアプリやビーストグリップなどを装着して、既存のレンズと組み合わせ、などしておりますが、年々良くなってるらしいじゃないですか! 去年はワイドレンズ外付けはポイ! あと何年したらビーストグリップ必要なくなるんですか! 今年はどんくらい近づいたんですか!
僕はCGとアニメ主体の制作スタイルですが、4Dスキャンでオブジェが読み込めるようになりはじめた技術も着目しております。12 Proに搭載されるLiDARスキャナーはARに強いセンサーらしいですが、4Dスキャンの感度はどれくらい上がったのかな!
iPhone 12 Proポチ。以上。でもあります」

牧鉄兵(まき・てっぺい)
近作として End of the world x MARVEL、TOKIMONSTA feat. Kool Keith、OMODAKAなどがある。現在はアメリカカリフォルニア州に拠点をおく。漫画「トキワブルーに憧れて」はトーチWebにて無料で読めます。
一ノ瀬雄太(グラフィックデザイナー・アートディレクター/CEKAI):iPhone 12 mini
「mini一択です! 小さい方が嬉しい。12の魅力的なところはまず本体のカタチだと思ってます。これまでの流れとは変わって外周のカドが立ったデザインはすごくカッコイイ。しかしこれはiPhone 5までのデザインに近いですね。よくアートやファッションの流行はらせん階段のように繰り返しながら進化するというようなことを言いますが、アップルがそれを体現した製品を繰り出すことに、1人のユーザーとして非常にワクワクしています。またいつか初代iMacのようなクリアボディの製品が出るかも?」

東京を拠点に活動し、雑誌、書籍をはじめとしたエディトリアルデザインからCD・レコードのパッケージデザイン、商業施設や美術館のポスターグラフィックまで幅広く手がける。また、ロックバンド「快速東京」のギタリストとしても活躍中。
川田十夢( AR三兄弟 長男 / 開発者 ): iPhone 12 Pro & Pro Max
「 個人用にiPhone12 Pro、開発用にiPhone12 Pro Max(三兄弟用に三台) です。TENETを観て、ひとつふたつ拡張現実的なアイデアが浮かんだので、それを実装します。LiDARも使います。ProMaxの広角はそんなに使わないかもですが、自分でゼロから開発したもので拡張するより安いので、買いです」

川田十夢(かわだ・とむ)
1976年熊本県生まれ。10年間のメーカー勤務で特許開発に従事したあと、やまだかつてない開発ユニットAR三兄弟の長男として活動。今年で10周年を迎える。主なテレビ出演に『笑っていいとも!』『情熱大陸』『課外授業 ようこそ先輩』『タモリ倶楽部』など。劇場からプラネタリウム、芸術から芸能に至るまで。多岐にわたる拡張を手がける。WIREDでは2011年に再刊行されたvol.1から特集や連載で寄稿を続けており、10年続くTVBros.での連載は2020年に『拡張現実的』として発売中。毎週金曜日20時からJ-WAVE『INNOVATION WORLD』が放送中。新会社(tecture)では、建築分野の拡張を目論んでいる。
ハイロック(アートディレクター):iPhone 12 mini
「大(Pro Max)か小(mini)かってところですね。
単にプロダクトとして楽しむフェーズは自分の中で終わっているんです。それはもちろんどれを買っても大丈夫というアップルの信頼があってこそなんですが。僕は常に生活の中に良い行動を習慣化するようにしていて、その一方でその習慣に新しい刺激を与えてプログラムの組み換えを行ったりするんです。
“小さくなること”で、自分のライフスタイルが変わることを楽しみにしてるんですよね。画面に依存しないライフスタイルとかそういう考え方で選ぶとしたらminiですね」

ハイロック(はいろっく)
アパレルブランド「A BATHING APE®」のグラフィックデザインを経て2011年独立。表現の場を選ばないマルチクリエイターとしてのキャリアをスタート。デザインワークを生業とする一方で、自身の情報サイト「HIVISION」を運営し、雑誌やウェブマガジンでの連載をはじめメディア各方面にグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』。
今井了介(音楽プロデューサー):iPhone 12 Pro
「もともとガジェットは、コンパクトなものが好き。初代iPhone SEのサイズで12が出てほしかったくらい(笑)…なので、“最新の機能 ✕ コンパクトさ”で、iPhone 12 Proです! 」

今井了介(いまい・りょうすけ)
安室奈美恵「Hero」、TEE / Che'Nelle「Baby I Love You」などを手掛けた音楽プロデューサー。1999年に手がけたDOUBLEの「Shake」のヒット以降、多くのアーティストの楽曲・プロデュースを手がける。2019年には楽曲「Hero」でJASRAC賞金賞を受賞。 初の著作『さよなら、ヒット曲』(ぴあ)が絶賛発売中。
上出大輔(デザイナー/TEATORA):iPhone 12 Pro Max
「現在Apple製品は、iMac x2(オフィス、自宅のメイン)、iPad Pro 11インチ(外出時のサブ)、iPad mini(機内でのモニター)、iPhone11 Pro Max(電子書籍、写真)という使い分けをしています。
僕は電話もSNSもほとんどしないので、iPhoneを使用するほとんどの時間は電子書籍を読む時間で、仕事上カメラは頻繁に使います。ですので、僕の場合は重要視される要素はコンパクトさではなく、画面の大きさとカメラの精度になるのでiPhone 12Pro Max一択です」
高木康行(写真家):iPhone 12 Pro Max
「選択した要素は、カメラ機能の大幅な充実。フルサイズのデジタルカメラを愛用していますが、iPhoneのカメラ機能は、操作性や機動力の点で、また別の魅力があります。
新たに搭載された、LiDARスキャナ、センサーシフトOIS、IP68相当の防水性能。悪天候でも撮影できるタフさを備えた“カメラ”として注目してます」

DJやファッションスタイリストとして活躍した後、1994年から写真家として活躍。現在は男性ファッション雑誌、各種広告、CDジャケットに携わる。写真展の他に、「TOTALExhibitionBook」(TOKYOCULTUART by BEAMS、「JEANPROUVÉ:CONCEPTEUR-CONSTRUCTEUR」(ペンブックス)、「LIFECYCLING」(IDÉE)などのインテリアブックを撮影。
梶原由景(クリエイティブ・ディレクター/LOWERCASE):iPhone 12 Pro Max
「従来ProとProMaxでは画面サイズの違いしかありませんでしたが、今回はカメラ機能に差がありますね。なので頻繁にiPhoneで写真を撮る僕としてはMax。でもminiの小ささも魅力なんですよね。両方買うかもです(笑)」

梶原由景(かじわら・よしかげ)
クリエイティブ・コンサルティングファームLOWERCASE代表。元BEAMSクリエイティブディレクター。ソニーとのデザインホテル・プロジェクトを行うなど異業種コラボレーションの草分けとして知られる。
林 雄司(編集長/デイリーポータルZ):iPhone 12 Pro Max
「iPhone史上最大にでかいという売りにやられました。miniの持ちやすさや12Proのベゼルの細さ、そういうまっとうな理由を吹き飛ばす乱暴な魅力があります。
笑えるほどのでかさを自慢したいです。むかし iPhone 8 Plusを買ってあまりのでかさに手放したのですが、それと同じぐらいだそうなのでリベンジしようと思ってます」

林 雄司(はやし・ゆうじ)
こっそりと毎回新しいiPhoneが出るたびに買い替えています。
今後もどんどん追加更新していきます!