WWDCの発表から半年。
AppleがARMベースの自社製Mac用チップ「M1」をついに発表しました!
M1は5nmプロセス(「パソコン用では初めて」と言ってました)で開発されたMac用SoCです。8コアのCPUと8コアのGPU、16コアのニューラルエンジン搭載。ハイパフォーマンスコア4基と高効率コア4基の計8コアのCPUは「世界最速(コンパクトなモバイルコンピュータでは)」を誇るらしいですよ?
イベントの録画で注目点をおさらい
MIの注目ポイント
・電力消費は従来型GPUの3分の1
・処理性能は任意のWindowsのCPUの3倍
・ワットあたりのCPU性能はWindowsプロセッサの最大2倍
・毎秒11兆回の演算が可能
・iPhoneやiPadと同じ最新Secure Enclave搭載
・Thunderbolt、USB 4規格にも対応
MacはPower PC→Intel→M1に
Appleは10年前から自社製プロセッサをつくってて、iPhone/iPadのA、WatchのSシリーズなど全部まとめて「Appleシリコン」と呼んでいます。M1は、Mac用に開発された初のAppleシリコンですね。Mac用プロセッサはこれで…
1990年代~:IBM×モトローラ共同開発の「Power PC」プロセッサ
2006~:Intel製チップ
2020~:AppleシリコンM1
という流れをたどることになります(発表を担当したJohny Srouji上級VPは元IBM、Intel)。
AppleシリコンMac、最初のラインナップは?
初のM1搭載MacはMacBook Air、MacBook Pro、Mac Miniの3つです。M1移行に合わせて、macOS Big Surもアップデートされ、起動やアプリの立ち上げは一瞬になりました。正規アプリはもうM1ネイティブになっていて、デベロッパーもアプリの最適化を進めているところです。
PCくんCM復活?
イベントでは最後に、昔のアップルCM「Macくん、PCくん」でおなじみのPCくんが登場してM1の省電性能をPRしました(PCは英語ではWindowsって意味なので、パソコンくんというよりはWindowsのビジネスパーソンのイメージ)。Intel Mac移行後ずっと流れていたCMなので、Intelの人たちはああああぁ…と思ったはず。
This is EXACTLY what 2020 needed - the return of PC guy. Steve would be proud. 🖤 #AppleEventpic.twitter.com/pq3IBE8nnb
— Zeke Neat (@zekeneat) November 10, 2020
何をやってるのかといいますと、「PC(Windows)より省電ってどうしてですか~?」と質問して、「コンセントに差せばこんなにボク(Windows)だって爆速だよ!」と走ってるんです。最後に「あ、バッテリー切れた」と言って消えるオチ。
比較で使った任意のPC(Windows)って何なんでしょうね? 気になる…!