どこまで行くのだ、Bitcoin。
「ビットコインは来年末までに31万8315ドル(約3330万円)まで上がって、21世紀のデジタルゴールドになる」というブル極まりない予測がCitibankマネジングディレクターのTom Fitzpatrick氏から週末機関投資家向けに発表され、週明けの月曜はウホウホと夢を買う人びとが群がって1ビットコインが1万7000ドル(約177万円)に近づいてCoinbaseがクラッシュ。火曜ついに3年ぶりに1万7000ドルの大台を突破しました。
Bitcoin reaches $17,000 for the first time since just after the burst of the cryptocurrency bubble almost three years ago https://t.co/GJ3iBEpyVD
— Bloomberg (@business) November 17, 2020
「Bitcoin: 21st Century Gold 」と題する報告書(非公開)で氏は国際基軸通貨ドルの切り下げを根拠に挙げ、1973年のブレトン・ウッズ協定崩壊との類似点を指摘。1971年ニクソンショックで金本位制が崩壊して今の体制になってから、ここ50年で金の価値は飛躍的に伸びたけど、同じことがビットコインで起きた場合どうなるか、通貨インフレやドル衰退をもとに比較している、とihodlは解説しています。
「ビットコインは、2008年の金融恐慌後の金利ゼロ政策を受けて(マイナスの国もあった)、新たな貨幣制度を見据えて始動したものだ」(報告書からの引用)
こんな風に考えると、2011年から2013年の第1次ビットコインバブルで555倍に価値が跳ね上がったのも説明がつくのだといいます。あのあとビットコインバブルはたちまち弾けてしまったわけですが、今はコロナの金融財政措置で1970年の金を取り巻く市況に似ていて、徐々に盛り返しています。

先進国はどこもGDPと雇用が平時の水準に戻るまで政府が貨幣増刷を続けそうな気配ですし、もし仮にそうだとするならば、「2021年12月までにBitcoinは2018年の3,200ドルから102倍伸びて31万8315ドルの水準になる」し、ついでに「金も4,000~8,000ドルになる」というんですね。ホンマかいな。
政府が狂ったようにお金をばら撒いてることはだれの目にも明らかで、増税は国民が絶対反対…となればお札の価値が下がるのは当然の流れ。超低金利時代、貯めるだけではお金は増えないし、コロナで店が閉まって財テクぐらいしかお金の使い道がないし、それやこれやで希少価値の高い金やビットコインにワーッと群がって、大胆予測直前には大量買いがあったりして、買った途端はしご外されて泣いたり、暴落が怖くて買わないでいたらみるみる上がって悔しい思いをしたり、2017年アゲイン。
サトシ・ナカモトのマニフェスト発表から12年ひとめぐりで、12周年の10月31日、ビットコインは1万4000ドル台に乗りました。月曜はモデルナのワクチン開発のニュースで市場が湧いた影響もあるのかなと思ったし、専門家の間では「そんな31万8315ドルなんて前に、2018年1月の高値1万7174ドル、2017年12月の史上最高値1万9891.99ドルに届いてからの話だ」という声もあったので、だよねーと思っていたら、ひと晩で大台突破、ですか。ひゃあ…
Sources: ihodl, Crypt Briefing, Coinpost, ForexLive
修正[2020/11/18]編集部で入れたドル→円換算の誤りを修正しました。