スマートウォッチでコロナを発症前に見つけられるかも。Fitbitユーザー10万人のデータから見えたこと

  • 6,930

  • author 中川真知子
スマートウォッチでコロナを発症前に見つけられるかも。Fitbitユーザー10万人のデータから見えたこと
Photo : 中川真知子

コロナ予防に、スマートウォッチ。

新型コロナウイルスの第三波がきている日本。今はどこに行くにしても、入るにしても体温チェックと手の消毒をする必要がありますが、本当にそれだけで予防できているのでしょうか? うつらないように気を付けることはもちろんですが、万が一自分が罹患していて無症状の期間だった場合、人にうつさないようにするにはどうすればいいのでしょうか? その答えがFitbitの中にあるかもしれません。

11月26日、Fitbitは「Fitbit Wellness Day Tokyo 2020 Webinar」をウェビナーで開催。そこで、Fitbitを使って新型コロナウイルスの早期発見につなげる取り組みについて話しました。

早期発見の重要性

既に触れたように、新型コロナウイルスの感染拡大を可能な限り抑えるためには、無症状感染者の移動を制限する必要があります。

現時点で感染の有無を調べるのに有用だとされているのがCPR検査ですが、CPR検査は高額であり、検査結果が出るのに数日要することから無症状感染者の早期発見という点では万能とは言えません。そこで期待されているのが、Fitbitなどのフィットネストラッカーです。

症状が出る前に呼吸と心拍数に不調がみられた

研究では10万人を対象に、Fitbitを使って睡眠中の呼吸回数と、起きる直前の心拍数である安静時心拍数に変動を示すかを調査。研究対象者の内、900人がCOVID-19の陽性と診断されたそうです。

計測していたデータをみると、全ての指標で症状が出るよりも1週間ほど前に兆候を示していたとのこと。事前に兆候がみられれば、自らの判断で外出を控えたり、自己隔離して先の一手を打てるようになるでしょう。

体温チェックだけでは不十分

世間では体温が37.5度以下ならセーフという考えが浸透していますが、実は体温チェックだけはCOVID-19に感染していないとは断言できないそうです。というのも、研究で最も多く報告されている症状は、疲労感で、被験者の72%にみられたとのこと。

続いて頭痛が65%、体の痛みが63%、味覚と嗅覚の衰えが60%、咳が59%、最も少なかったのが発熱の55%という結果だったというのです。

疲労感というのは数値化しずらいため、例え普段とは異なる疲労感に悩まされたとしても、その症状をCOVID-19と結びつける人は少ないかもしれません。しかし、睡眠中の呼吸数や心拍数に通常とは異なる動きがみられたら、素人目にも単なる疲労ではないと感じられるのでは。

リアルユーザーはコロナと関連づけて使ってる?

IMG_82B020BE458A-1-1
Screenshot : 中川真知子

わたしはFitbit Senseのリアルユーザーで、データを詳細に解析してくれるプレミアムメンバーです。なので、日常的に睡眠時の心拍数と呼吸(推定酸素変動量)をチェックしています。私の呼吸は比較的安定しているので、呼吸に激しい変化が記録されている場合は、前日の行動や就寝前の飲酒などがないか、過度にストレスに晒されていないかなどを振り返ることができます。

コロナ禍ということもあり、これは皮膚体温の変化をチェックするのと同様、ルーチンになっています。

なので、変化がみられれば自己隔離できると思います。

Fitbitはコロナだけじゃない

今はCOVID-19に関心が寄せられていますが、Fitbitはサイレントキラーと呼ばれる糖尿病や、うつ病といった慢性疾患を早期発見できるかも検討しているそうです。

筆者はかつて軽度のうつ病を経験しました。異変に気づいた時には、起き上がることすら難しいと感じるほどでした。あの時、Fitbitがあればより早く対策できたかも…。

Fitbitと言えば、フィットネスと睡眠に特化したスマウォというイメージでしたが、今回の「Fitbit Wellness Day Tokyo 2020 Webinar」で医療面で力を発揮できるスマウォに変わったと感じました。

Fitbitは、プレミアムメンバーが日本語対応にもなり、より日本のユーザーが手に取りやすくなりました。コロナ対策の一貫として、Fitbitなどのスマートウォッチを身に着ける、という考えがスタンダードになる日も近いかもしれません。

    あわせて読みたい