ほんとうの「Pro」はどっちなんだい!?
タイトルがなんか煽った感じになっていますが、この記事ではiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxのカメラ性能を比較してみました。iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxはどちらも背面に3つのカメラを搭載しています。構成は以下の通りです。
iPhone 12 Pro
超広角:13mm ƒ/2.4
広角:26mm ƒ/1.6
望遠:52mm ƒ/2.0
iPhone 12 Pro Max
超広角:13mm ƒ/2.4
広角:26mm ƒ/1.6
望遠:65mm ƒ/2.2
超広角レンズに関しては両者同じ。広角レンズはスペック上は同じですが、iPhone 12 Pro Maxのほうがセンサーがちょっとだけ大きくなっています。デジカメはセンサーが大きいほうが高感度などで有利と言われていますが、実際のところはどうなんでしょうね。
そして、望遠レンズ。ここが一番大きく違うところ。iPhone 12 Proが52mm、iPhone 12 Pro Maxが65mmとなっています。
じゃあ、実写した画像を比べてみましょう。
広角レンズでの撮影


まずは広角レンズを使って、室内で撮影してみました。センサーサイズが異なる両者。描写にも若干違いが見られます。iPhone 12 Pro Maxのほうがシャープかつボケが大きいように感じます。やはりセンサーサイズの大きさがその差を生んでいるのでしょうか。
広角レンズでの暗所撮影


薄暗い場所で撮影しました。両者ともISO感度は2500まで上がっています。結果としては、どちらもそれほど違いはありません。ノイズの出方も同じような傾向にあり、色味も似ています。等倍にしてよく見てみると、少しiPhone 12 Pro Maxのほうがシャープさが残っている感じがしますが、かなり細かく見たときに気付くレベル。暗所撮影に関してはどちらもそれなりに得意のようです。
望遠レンズでの撮影


望遠レンズでブツ撮りをしてみました。広角レンズでぐぐっと寄って撮影すると被写体がゆがみやすいのですが、望遠レンズであればあるほどゆがみを少なくすることができます。
じゃあ52mmと65mmで差はあるのかというと、iPhone 12 Proのほうが、寄って撮影すると若干ゆがんでいるように見えます。今回の被写体(レンズのゴミなどを吹き飛ばすブロアーです)でいうと、右側の空気の出るノズルの部分が若干曲がって写っています。一方、iPhone 12 Pro Maxのほうはまっすぐに見えます。微妙なんですけど、物を撮る場合は、この微妙なゆがみが少なければ少ないほどいいなと思っています。
動画撮影時の手ぶれ補正
最後に、広角レンズでの動画撮影時の手ぶれ補正を試してみました。ギズモード編集部のなかを、2台同時に持って撮影しながら歩いてみました。
結果としては、どちらもちゃんと手ぶれ補正が効いてますね。それほど違いは見られませんでした。これだけ手ぶれ補正が効いていれば、散歩しながらの実況配信とかしても大丈夫だと思いますよ。
動画に関しては互角。写真に関しては若干Max有利…かな
実は僕は、iPhone 12 Pro Maxを予約しているんですが、選んだ理由は「65mmのレンズが使いたかったから」というただ一点のみ。大きさとかどうでもよくて、このレンズが使いたいから選んだんです。
今回、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Max比較してみて思ったのは、「それほど差はないけれど、やっぱりMaxのほうが総合的にカメラ機能はよさげ」ということ。ほんと、両者のカメラの性能の差はねちっこく見ていくとわかるくらいのレベルなんですけど、気になりだすと気になっちゃうって感じですね。あとは、65mmのレンズが必要かどうか。モノを撮ることが多いのであれば、65mmレンズ一択です。
なので、カメラ性能だけで見た場合は、僅差でiPhone 12 Pro Maxの勝ちです。