IC不足でiPhone 12 Proが受注に追いつかない! iPadの部品転用の噂も

  • 9,158

IC不足でiPhone 12 Proが受注に追いつかない! iPadの部品転用の噂も
Image: Caitlin McGarry/Gizmodo US

iPhone 12 Proはちょっと遅れるかも。

電源管理チップ(PMIC)が調達不足で、年末のiPhoneの生産が受注に追いつかない懸念が出てきました。

Bloombergが関係筋から聞いた話によると、新型コロナウイルス蔓延によるロックダウンと米中戦争の輸入規制の影響でシリコンがすごく品薄になっていて、なんかメーカーさん同士で取り合いになっているらしい…。Apple(アップル)に優先的に回すみたいですが、いやあ…クリスマスに間に合うといいですね。

iPhone 12はカメラ処理と5G対応でバッテリーの消耗が激しいのに、iPhone 11よりバッテリーは小さくなっていて、電源管理がものすごく重要になっています。絶対妥協できないパーツ。しかもApple主要ICメーカーのTSMC台湾セミコンダクタによると、4Gスマホは5GスマホよりIC部品が30~40%多く要るのだとか。

iFixitの分解ではサプライヤは複数社に分かれています。たとえばiPhone 12 Proの場合、カメラはTI、5Gの管理はSTMicroelectronicsとMotorolaで、そこに自社製ICが加わる陣容(Appleは2018年に6億ドル[約619億円]でDialog SemiconductorのPMIC部門を買収、エンジニア600人を吸収したので自前で調達可能)。どの会社の部品が不足しているのかはわかりません。

最近のアナリストコールでティム・クックCEOはiPhone 12、Mac、iPadと一部のApple Watchのサプライチェーンで欠品が起こっていることに言及し、「予想の圏内」ではあったけど「いつまで続くか先が読めない状況だ」と語りました。大統領選とコロナのカオスの終息時期は本当に誰にも読めませんものね。

iPadの部品を振り向け、旧モデル増産で対応?

Appleは品不足に対応するため、とりあえず旧モデルの大量確保に走っており、サプライヤ各社にiPhone 11、iPhone SE、iPhone XRを年内に2000万台用意するよう発注したとNikkei Asiaは報じています。これはiPhone 12シリーズの年内発注台数の4分の1以上に相当する数。「あれ? iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxはないの?」と思ったら、そっちは製造終了になるっぽい…。

あと、iPhone 12 Proの受注が予想以上に多くてLiDARも不足気味でありまして、いろいろiPad Proから振り向けて増産中らしく、「今年に製造を予定していたiPad全体のうち約200万台に影響が出ている」(情報筋)とのことです。

Apple Silicon搭載Macはすでに

さらに年明けまでにARMベースの新型チップ搭載MacBookを250万台製造するよう発注した模様です(2019年総出荷台数の約20%に相当)。チップは5nmプロセス採用、製造元はTSMCということなので、噂どおり新型iPhoneやiPadと同じA14チップになりそう。初搭載モデルは 「13インチのMacBook AirとPro、16インチのMacBook Pro」(Bloomberg)とされますが、果たして? 発表に注目ですね。

Sources: Bloomberg, Nikkei Asia, AppleInsider

    あわせて読みたい