ユタのモノリス、忽然と消える

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  • author satomi
ユタのモノリス、忽然と消える
Image: Riccardo Marino / ユタ公安局

どういうことや…。

赤い岩に囲まれたユタの荒野で羊の個体数調査のヘリによって偶然発見され、「2001年宇宙の旅」のモノリスそっくりだと世界を沸かせた謎の物体が、いつのまにか忽然と姿を消していることがわかりました。

ユタ州土地管理局によると、消えたのは27日夜とのこと。当局による撤去ではないことから、「何ものか」に持ち去られた可能性が高いものと見られています。

ひとりで持ち去るのはムリ

メタルの三角柱のモノリスは高さ2.9m、幅58cm。地盤は固い岩でできているので、掘削する工具も必要だし、建てるのも撤去するのもひとりの力では絶対ムリです。ちなみにMaxar TechnologiesのWorldView-3の衛星画像では2016年4月3日まではまだ建っていないので、建立時期はGoogle Earthに初めて現れる同年10月21日までの間と思われます。

緯度経度はどう特定?

遭難の危険があるため発見場所は公表されていませんが、先のお伝えしたように、Redditで数時間で特定されていました。見つけのはRedditユーザーのTim Slaneさんです。だいたい次のような推理で場所を絞り込んでいったそうです。

岩の種別(砂岩)、色(ユタの高地特有の黒い縞がないので標高は低め)、丸み(丸いので浸食は進んでいる)、地盤の傾斜(平らなので分水嶺より上流で氾濫が少ない)、背景の岩を目に焼き付けて、調査隊のヘリが辿った飛行ルートと飛行時刻と照合した。するとヘリは朝モンティチェロを発って北上し、やがてレーダーから消えていた。つまりレーダーが検知できない低空飛行に入ったということなので、その辺りから南東向きの赤/白の丸い岩のある地点を探してみた。[...]近くにAS350が着地できる平らな場所があることもヒントになった。すると30分で候補が特定され、そこから15分でモノリスが見つかった。

野次馬、自家ヘリで飛ぶ

緯度経度が特定された翌朝一番には、元フットボール選手のユーチューバー、HeavyDSparksさんが自家ヘリを飛ばして現地入り。モノリスのてっぺんによじ登って記念撮影して、はしゃいでる様子をSNSでシェアしました。

周辺にはほかにも人が続々と集まりはじめていて、土地管理局の係員もいて、「これどうしたらいいと思う?名所として残したほうがいいかな?」と逆に聞かれたので、「そっすね」と神妙に答えたそうですよ。「自分たちはヘリで5分だったけど、歩いてくる人は近くには本当に何もないからキャンプするなりしないと危ないよ」と注意しています。

最後に見た人

気になるのは最後に見た人ですが、地元のDavid Surberさんが26日に訪れたときにはまだありましたが、@sierra_rosevmさんと@rightnowrickさんが27日午後11時39分に行ったときにはもう消えていました。デンバーから8時間ドライブして零下8度の寒さのなか辿り着いた現場はもぬけの殻で、落書きと立ちション、タイヤの跡があるばかり。「ここに向かう途中、後ろに大きなものを積んだトラックとすれ違った。まさかと思ったけど…。キャンプしている人はほかにも結構いるのに、みんな朝起きたらがっかりするだろうなあ…」とrightnowrickさんは見てるこっちが泣きたくなるほど落胆しています。だれかが三角のオブジェを置いて石を積んだのは、そのあとみたいですね…。

アメリカでは「トランプ弁護団のジュリアーニが会見を開いて、モノリスのなかからトランプ票が大量に見つかった!とやるのではないか」との警戒感も強まっており、2020年は最後の最後まで予断を許さない状況が続きそうです。

修正[2020/12/02]同年4月3日→2016年4月3日に修正しました。

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