AIとの未来、シンギュラリティーは来るのか。第一人者、大いに語る

  • Mugendai
  • author 渡邊徹則
AIとの未来、シンギュラリティーは来るのか。第一人者、大いに語る
Image: Mugendai(無限大)

付き合い方次第ってことでしょうか。

日常的に耳にするようになり、すっかり市民権を得た感のあるAI。このまま進化すると人がAIに乗っ取られるなんて話もありますが、本当のところどうなんでしょうか。

IBMのWebメディアMugendai(無限大)に、AI研究の第一人者が登場。「AI研究はまだ3合目」「重要なのはAIとの信頼関係」と語る、その真意とは。

きっかけは鉄腕アトム。ただし憧れは意外なキャラクター

インタビューに登場していたのは、東京大学や公立はこだて未来大学でAI研究を進める松原仁教授。その活動は20年以上に渡り、2014~2016年には第十五代人工知能学会会長も務めたAI研究のエキスパートです。

教授が人工知能に興味を持ったきっかけは、鉄腕アトムでした。ただしちょっと変わっているのが、憧れの対象がアトムでもお茶の水博士でもなく、生みの親である天馬博士であるところ。

どちらかといえば悪役ですが、それでも「アトムを作った人」として教授の脳裏には強烈に焼きついたそうです。

後に哲学者のフロイトの影響から「人間の知能とは何か」といった探究心も芽生え、ご本人いわく「アトムとフロイトが結びついて」AI研究者の道を歩み始めます。

シンギュラリティは簡単じゃない。「AI研究は3合目」の真意とは

AI研究を長年続けている松原教授から見て、その道程はまだまだ序盤だといいます。

富士山にたとえるなら、IBMのスーパーコンピューター「ディープ・ブルー」がチェスの世界チャンピオンに勝利した1997年頃が2合目、2006年頃にディープラーニング(深層学習)が登場した現在が3合目で、「AIが人間を超える日」についても以下のように語っています。

世間で騒がれているシンギュラリティには、そう簡単にはたどり着けないーーそれが私の見立てです。逆に言えば、人間の知能はそれだけ偉大かつ複雑なわけです。だから、AI研究が着実に一歩ずつ進展し、3合目まで達していることもおおいに評価すべきことなんです。

教授はまた、圧倒的な計算能力を持つ量子コンピューターの登場でAI研究は大きな発展の可能性を秘めると語りながら、その能力の高さゆえに難しさも生じるだろうと指摘していました。

AIとの未来、シンギュラリティーは来るのか。AI研究の第一人者、大いに語る
Image: Mugendai(無限大)

そんな教授が考える理想的な未来が「人とAIの一体化」。今後さまざまなデバイスが進化し、人の一生を添い遂げるようなロボットが誕生した際、それを社会がどう受け入れていくかが問われると語り、「AIと人間との信頼関係」について以下のように説明します。

私たちが人間に対して信頼感を抱くのは、大前提として、「人間には心がある」と考えるからです。しかしそもそも、心や感情とはどこからきた概念でしょうか。私は、不安だからこそ生まれたものだと考えています。(中略)

今はまだ発展途上とはいえ、これからAIはさらに進化します。だとすれば、私たちは、「AIにも心が宿る」と考えた方が、AIとやりとりしやすくなるのではないでしょうか。

他にも、教授が地方で挑むAI活用最前線の話題など、続きはMugendai(無限大)よりお楽しみください。

Source: Mugendai(無限大)

    あわせて読みたい