Amazon Eero 6レビュー:メッシュネットワーク入門用ならこれ

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  • author Florence Ion - Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
Amazon Eero 6レビュー:メッシュネットワーク入門用ならこれ
Image: Florence Ion - Gizmodo US

ゲーマーには違うもののほうがいいけど、と。

家にこもる生活が長引く今日この頃、Wi-Fiのつながりやすさって前にも増して大事ですよね。Wi-Fiがつながらなくなるたびに、やっぱりメッシュ導入すべきかなぁ…と思っていたところ、Amazonが2019年に買収したメッシュネットワークシステム・Eeroの新バージョンを米GizmodoのFlorence Ion記者がレビューしてました。日本未発売ではありますが、Alexaとの連携はもちろん、Wi-Fi 6対応だったりするのもよさげですが、実際どうなんでしょうか?


私たちはみんな当面は家に足止めされて、家族や同居人とブロードバンドを共有していくことになりそうで、ネット環境が悲鳴を上げています。メッシュルーターで家全体にWi-Fiをかぶせて、Zoom会議とかオンライン講座とかをもっと快適にしたい人がたくさんいると思います。

Amazonが先日出したEero 6は、速度的にはギガビットがフルに出ないんですが、お値段に対してはなかなかよい感じです。フレンドリーなモバイルアプリとAlexaを通じたスマートホーム機能もあるし、Wi-Fi 6対応なので、デバイスが何台もつながっている環境のストレスを軽減します。

Eero 6

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これは何?:AmazonのメッシュWi-Fiルーター、Wi-Fi 6対応、Zigbee対応でスマートホーム機能も。

価格:ルーター単体が130ドル(約1万4000円)、ルーター+エクステンダー1台が200ドル(約2万1000円)、ルーター+エクステンダー2台が280ドル(約2万9000円)。

好きなところ:わりと低コストで家のメッシュネットワークを構築できること。

好きじゃないところ:スペアのイーサネットジャックがひとつだけで、ルーターに直付けできるデバイスが限られてしまうこと。


Eero 6ってどんなもの?

Eero 6は、見た目は前世代のものとほとんど同じです。少し角度の付いた、丸みを帯びた直方体で、最近よくあるまん丸系メッシュルーターとは一線を画しています。でも背景になじむのかというと、上面にEeroロゴもあるし、どこに置いてもガジェット感は醸し出します。でもステータスライトを消せるので、多少は目立たなくなります。

Eero 6はWi-Fi規格のIEEE 802.11ax、別名Wi-Fi 6対応です。この最新世代Wi-Fiはまだバズワード段階ですが、広く使われるようになればよりインターネット接続がもっと速くなります(8Kストリーミング動画が見られたり)。同じネットワークに何台ものデバイスがぶら下がっていて、その数がさらに増えていくであろう今、この点すごく大事ですね。いつかWi-Fi 6がメジャーになったときのために、今からそれに対応したプロダクトを選んでおくのは賢そうです。

Eero 6はデュアルバンド、つまり2.4GHzと5GHz両方で通信できます。Wi-Fi 6対応のメッシュルーターのハイエンドなものは、さらにもう1バンド追加してトライバンドのものも多いです。トライバンドの場合、5GHz帯がもうひとつ追加されて、デバイスが増えても負荷が分散されます。Wi-Fi 6によってより多くのデバイスがネットワークに同時にアクセスでき、Eero 6も一応Wi-Fi 6対応なんですが、通信速度という意味では速くはありません

Eero 6はモデムにつなぐ1デバイスとしても、それに2台のWi-Fiエクステンダーを付けた3個パックとしても購入できます。1台のEero 6で1500平方フィート(約139平方メートル)カバーでき、最大900Mbpsまでサポートします。3個パックの場合、速度は最大500Mbpsにまで下がります。テストで見た限り、この速度はだいたい謳い文句通りです。

Eero 6でできること

Eero 6はZigbee対応で、Alexa経由でスマートロックとかスマート電球に接続できます。専用ハブとかは必要ありません。スマートホーム規格のThreadもサポートしてます。ただこのへんの機能は今回テストしなかったので、スマートホームハブとしてのEero 6の評価はここには書けません。

ただ、マイク内蔵でGoogle Assistantに話しかけられるNest Wifiと違い、Eero 6はスマートスピーカーではありません。EeroはAmazonに買収されましたが、Eero 6はAmazon経由で買わない限り、自動でAmazonアカウントがリンクされることもありません。「Amazon Primeを使って無料配送でEero 6を買いたいけどAmazonアカウントはリンクされたくない」、そんな人は自分宛にギフト扱いで送ればOKです。

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拙宅の普段のEero 6はケーブルに囲まれて、こんな感じ。
Photo: Florence Ion - Gizmodo US

気になる速度

3個パックのEero 6の場合、最高速度が500Mbpsになります。私の家のネット接続速度は大元ではギガビットでモデムもそれに対応していて、スピードテストでは夜遅くに600Mbps出てたことが少なくとも1回ありました。でも混み合う時間帯だとそんな速度が出るはずなく、全部屋平均だと185Mbpsくらいで、中でもラップトップやスマホが何台も集中するホットスポットは最低値に近いところにありました。それでも私の1700平方フィート(約160平方メートル)、2階建ての家でWi-Fiは安定していて、それはネット接続機器がいくつかあるガレージでも同じでした。

今回のテスト後半にかけて、私が普段使っているDropboxの通信は少し速くなったように感じました。3GBのオーディオファイルを1分でダウンロードできたことがあったんですが、それは普段使ってる第1世代Google Wifiでダウンロードするときより30秒くらい高速でした。ともあれ、Wi-Fi 6の真のメリットは速度というより、ラップトップやTV、スマホ、セキュリティカメラなどなどが同時に通信できることなんです。

設定は簡単

Eero 6のセットアップは素早く簡単にできました。メインのEero 6を同梱のイーサネットケーブルでモデムにつなぎ、同梱のUSB-Cケーブルを使って電源につなげて立ち上げます。あとはEeroアプリ(Android版iOS版)でネットワーク名を付けてパスワード入力して、それからエクステンダーを2階の寝室と家の反対側のダイニングルームに置きました。セットアップ全体で、約30分でした。

設定の途中で、Eero SecureEero Secure Plusにサインアップするよう勧められます。Eero Secureは月3ドル(約310円)で広告ブロック、ペアレンタルフィルター、危険検知スキャンが入ってます。サインアップしなくても、デバイスのプロファイルとインターネット利用のスケジュール機能にはアクセスできます。Eero Secure Plusは月10ドル(約1,050円)で、Eero Secureの全機能と、パスワード管理ツール・1Passwordのサブスクリプション、VPNサービスEncrypt.meへのアクセス、Malwarebytesでのアンチウイルス機能がセットになってます。

オプションのセキュリティ系機能が充実

Eero SecureもEero Secure Plusも、30日間のトライアルが可能です。この手のインターネットプライバシーアプリを使うのが初めての場合、Eero Secure Plusは入門用として使いやすいと思います。1Password単体でも月8ドル(約840円)で家族全体カバーできるので、その他もろもろセットで月10ドルの価値は十分あります。ただEncrypt.meのVPNの評価はそこそこ程度で、ムダにIPアドレスのログをとっていると言われてます。VPNの目的は匿名性にあるので、それが軽視されてるっぽいことは気になりますね。でもEncrypt.me経由で他の国のNetflixにログインしてコンテンツを見たり、そういうことはできます。Malwarebytesに関しては、もうちょっとよい評価が付いてます。全体的にEero Secure Plusは、すでに他のVPNとかパスワード管理サービスを使っていなければ、それぞれ個別に契約するよりお得にはなっています。

私はこのEero Secure Plusのサービスは使いませんでしたが、セキュリティ、プライバシー機能は使いました。Eero 6が脅威を検知・ブロックした回数は、アプリのアクティビティタブで確認できます。けっこう検知してるのがわかって、わりと目からウロコでした。スマホのSMSに来たフィッシング詐欺(少なくとも私がそうだと思うもの)を検知したこともありました。ただしアクティビティタブでは脅威の具体的な内容までは見えないので、日々悪いものがどれくらい来てるかはわかりますが、それ以上のことはわかりません。

アプリの使いやすさもポイント

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Eeroアプリはごく簡単に使えますが、便利な機能のいくつかは月額制のサブスクリプションが必要。
Image: Florence Ion - Gizmodo US

Eeroの一番よいところは、コンパニオンアプリです。フレンドリーでとっつきやすく、ほぼどこをタップしても補足の情報が見られます。たとえば今デバイスがどのバンドにつながってるかとか、それぞれのデバイスに振られたIPアドレスとか。とくによいと思ったのは週ごとのネット利用状況をまとめたレポートで、プロバイダー契約上データ通信量に上限がある場合はすごく助かると思います。

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週ごとのネット利用レポートは、データ通信量に上限がある人には便利。
Image: Florence Ion - Gizmodo US

あとは家のコネクテッドデバイスの新しいプロファイルを追加するのも、すごく簡単です。ゲストネットワークを追加する別のオプションがあり、いつかまた家に人を呼べるようになったときに役立ちそうです。お子さんがネットを夜遅くまで使いがちな家では、Eero Secureを使えば、デバイスごとにペアレンタルコントロールとコンテンツフィルターを設定できます。

Eeroアプリには、Eero Labsを介して使えるベータ機能もあります。WPA3の有効化、ローカルDNSキャッシング、バンドステアリング(周波数帯の利用状況次第で5GHzと2.4GHzを切り替える)などです。ただ私自身は、家のスマートデバイスがほぼ2.4GHzにしか対応してなかったりで、ベータ機能はほぼ使ってません。

唯一残念だったところ

Eero 6でがっかりだったのは、エクステンダーにイーサネットジャックが付いてないことです。なのでメインのルーターから離れた場所では、ゲーム機とかストリーミングセットボックス、パソコンを有線接続できません。離れた場所で有線接続したい人には、Eero 6は選択外になります。

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イーサネット接続できるのはEero 6の親機だけで、子機(エクステンダー)にはイーサネットジャックがありません。
Image: Florence Ion - Gizmodo US

メッシュネットワークの入門編に

Eero 6はメッシュネットワークを導入していない人向けの、エントリーレベルのプロダクトです。先々アップグレードが必要になるものよりも、今すでに新しい技術をサポートしてるものがほしい人にはよいチョイスです。家のネット接続がギガビットでそれをフルに生かしたい人向けにはEero 6 Proのほうが合っていて、これだと1台229ドル(約2万4000円)、3個パックでは599ドル(約6万2000円)とそれぞれ100ドル、320ドルのプラスになりますが、トライバンドにも対応してます。でも残念ながらイーサネットジャックはないので、速度最優先のデバイスには向いていません。その場合はTP-Link Deco X20みたいなメッシュルーターのほうが、イーサネットポートがあって適しているかもしれず、3個パックで同じくらいの価格(訳注:日本だと1個1万1800円、3個3万800円)です。または700ドル(日本だと7万2545円)くらい出してNetgear Orbi WiFi 6にしてもいいと思います。でもほとんどの家ではEero 6でも十分で、そこにスマートホーム操作といった追加の機能も入ってきます。

まとめ

・Wi-Fi 6対応は、通常はさらなる高速化を意味しますが、Eero 6に関しては3個パックだと最大500Mbpsです。

・ギガビットで契約してる人は、予算を上げてEero 6 Proを買うべきです。

・イーサネットポートがなく有線接続できないので、ゲーマーとかスマートホームに凝ってる人には不向きです。

・ペアレンタルコントロールとかコンテンツフィルターを使うには、Eero Secureに月3ドル(約310円)払う必要があります。Alexaとの連携は必須ではありませんが、連携させればちゃんと使えて、スマホやスマートスピーカーから操作できます。

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