狂った2020年を無理やりまとめ

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  • author satomi
狂った2020年を無理やりまとめ

「地球脱出おめでとー」というツイートがいいね370万超え。わかる…。本当に今年は「なかったことにしたい1年」でしたよね。夢なら醒めて、2020年。主な出来事を振り返ってみましょう!


1. 山火事で世界人口の半分の動物が死滅

コアラが焼け出された衝撃映像で幕を明けた2020年。オーストラリアの山火事は焼失面積が数百万ヘクタール(日本の国土面積の10分の1)に達し、野生動物およそ30億匹が犠牲になりました。

雪国に移住するしかない!と思ったら、ロシアも記録的暖冬で宮城と福島を合わせたぐらいの面積が燃え、夏になればなったで記録的猛暑で永久凍土爆発だし、北極圏ですら熱波でありえない量の二酸化炭素を放出中で、逃げ場なし。

2. 空がオレンジに染まる

8月にはカリフォルニアでもテスラコイル状態の記録的落雷が乾いた野山に火を放ち、山火事が8,000件発生して150ヘクタールが焼け、9月頭には空が不気味なオレンジに染まって『ブレードランナー2049』の世界となりました。天気予報より先にエアクオリティをチェックする日がしばらく続いて、やっと青空が見えたときの安心感は忘れられません。太陽光パネルがすすけて発電量が58%も減って(くもりの日は10~25%減)、太陽が出なくなったら人類どうなっちゃうんだろう…と本気で考えた出来事でした。

3. 新型コロナウイルス、世界一補助をがんばったのは日本

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Image: Shutterstock


武漢ロックダウンで幕を明けたCOVID-19パニック。陸海空の往来フリーズで空港や国境は大混乱! 乗客ゼロのゴーストフライトが空を飛んで、パイロットがトラック運転手に転職するなど、飲食、旅行、観光、運輸、製造のあらゆる分野でサバイバルモードの日が続いています。Zoomが定着し、IT業界ではアフターコロナでもリモワOKにする動きが広まり、住みやすい地域に移住する人も目立ってきました。

トイレットペーパーを惜しむように使い、『地球が静止する日』のゴートみたいなマスクが登場。マスクの効果マスクしない人の画像加工が話題に。

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Image: Forbes / Statista

各国のコロナ緊急支援予算をGDPに占める割合で比べると世界一は日本で、オリンピック延期で大変なのに結構がんばっているほう。被害世界一は米国で、1880万人が感染して、33万人が死亡、全アメリカ人の1000人に1人がコロナで亡くなりました。年末のぶり返しでLAでは10分に1人が死んでいて、1月末までにさらに推定8778人が死亡する見込みです。ワクチンは超特急で開発できたけど、峠はまだまだこれから…!

4. コロナ特需でジェフ・ベゾス、7兆円儲かる

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上)アマゾンを創業した家/下)今年1億6500万ドルで購入した豪邸
Photo: John L. Scott / The Hollywood Reporter

コロナで一番儲かった人物と言えばこの人です。非常事態宣言直前にAmazon株を大量に売ったにもかかわらず、ジェフ・ベゾスCEOはコロナ需要の追い風で7兆円ためこんで、離婚慰謝料3兆円の穴をあっという間に取り戻し、カリフォルニアで一番高い豪邸(写真)を買いました。倉庫の感染まん延を内部告発して解雇された末端の社員とは天と地ほどの差です。

コロナ補助金を株投資で増やすロビンフッド族の台頭で株式市場は異様なブーム。緊急支援の乱発で法定通貨の減価、インフレリスクが広まってビットコインが3年ぶりにカムバック。持たざる者は働けど働けどなおわが暮らし楽にならざり ぢっと手を見るだし、持てる者は寝ていてもお金がお金を生む超資本主義が進み、貧富の差がエグイほどの広がりを見せた1年でもありました。

そういえばむかし7500ビットコインをうっかりポイしてゴミ漁りしている人がいましたよね。いま持っていたら7500ビットコイン=209億円…仕事が手につかないほどの喪失感です。

5. 抗議デモ

ジョージ・フロイドさん圧死を機にBLM(ブラック・ライヴズ・マター)反差別デモが沸き起こり、ある者は街を歩き、ある者はこぶしを振り上げ、ある者はデモに乗じてに走り、ある者はを買いに走る…。だれもが何かを叫び、不安に怯えた1年でした。忌々しい奴隷時代の過去を引きずる像は倒されたけど、それで人は互いに少しだけやさしくなれたのかな。BLM応援の心をこめて真っ黒な画像投稿しても社会は何も変わらない…という声を裏付けるかのように、コロナでは被差別層の死亡率が突出しています…。

6. バッドジョークのような大統領選

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ジュリアーニ元NY市長。白髪染めが汗で流れたんだとは思いますが...
Photo: vasilis asvestas/Shutterstock

うるう年は米国大統領選の年。今年は、ペンス副大統領の髪に蠅が止まって動かなくなるなど実にさまざまなことがありました。バイデン候補が前職オバマを凌ぐ歴史的得票数で勝利を決めましたが、トランプ大統領弁護団は火葬場前のフォーシーズンズ造園で緊急記者会見を開いてアダルトショップ近隣駐車場で徹底抗戦を誓い、弁護団長のジュリアーニ元NY市長が黒い汗を流してコロナに感染するなどしながら奮闘中です。

トランプ支持の陰謀論を広めていたサイト運営者QはCitibank勤務のマネジャーと特定されて即解雇され、QアノンはFBIに「国内テロの脅威」と認定されましたけど、日本では普通にソレ系の話がTVの公共の電波で流れていて、海外からはオイオイの声も。

7. 大統領選の道具に使われた米中戦争

印中もヒマラヤ国境で石と棒で死闘繰り広げ、インド国内では中国産アプリが山のように使用禁止になっていますけど、米中ものっぴきならないところまできました。大統領選でアメリカファーストを掲げるトランプ大統領が事あるごとにアンチ中国を叫び、中国企業33社をブラックリストに加え、TikTokを米企業に売れ!と圧をかけ、ファーウェイスマホは存亡の危機という話も飛び交っています。間の日本は漁夫の利どころか振り回されて大変。バイデン大統領になったら少しは改善するのかな…。

8. 反トラスト法裁判

欧米をはじめアジア諸国でもデバイスとOSプラットフォーム、ストアを抱き合わせで独占することの是非が法廷や議会で激しく問われた1年でもありました。AppleのAppStoreでは稼ぎ頭のフォートナイトが反旗翻しDeForce Nowなどの競合併存もある程度認めないと議会のお仕置きを受けそうな流れになっています。

9. 宇宙は今年もアツかった

宇宙地図宇宙の眼銀河の壁の解明が進み、壮絶な美しさヤバさに息をのみ、木星と土星がひとつに重なり合って見える400年ぶりの邂逅に世界が湧いた2020年。

宇宙マニアの夢を掻き立ててきた世界最大口径305mのアレシボ宇宙望遠鏡は、落ちるなら2020年しかないとばかりに崩壊しました。世界の権威が思いを語った記事が公開された2日後に。今読み返すと、まるで生前葬のようです。

アメリカでは宇宙軍のロゴがスタトレ惑星間宇宙艦隊そっくりに決まり、兵士の正式名称も「ガーディアン」(アレですよね)に決定。やる気あるんかい! 宇宙人いるかもしれないのにさ!

SpaceXとNASAは民間初の有人ロケット「クルードラゴン」の打ち上げに成功し、11月には野口聡一宇宙飛行士ら4名を乗せた第1号機が国際宇宙ステーション(ISS)に合体しましたね。2050年までに100万人の火星移住化を目指す壮大なプロジェクトの超大型ロケットStarshipのほうは高高度飛行成功後に大爆発しましたが、さすがTesla株の爆上がりでビル・ゲイツを抜いて世界第2の金持ちになったイーロン・マスクは太っ腹で、「目当てのデータはすべて回収した」と終始ご機嫌でした。

10. 謎のモノリス

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Image: ユタ公安局

分断と対立、疑心暗鬼が支配する1年。久々に面白かったのが、ユタの荒野で発見された謎のモノリスの話題です。忽然と消えてルーマニアにも現れて消え、ほんのひとときだったけど、世界が一体になれた気がしました。来年はこのモノリスみたいに光輝く1年になりますように。

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