室内光でもグングンとチャージ可能な新ソーラーパネル、ガジェットの救世主に?

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
室内光でもグングンとチャージ可能な新ソーラーパネル、ガジェットの救世主に?
Photo: Andrew Liszewski(Gizmodo US)

本当に充電不要スマートウォッチとか…。

太陽光発電は、もっとも身近なクリーンエネルギーとして注目される一方で、そもそもパネルの製造コストが高く、設置にお金がかかるため、電力供給源として爆発的に普及するにはいたりませんでした。あと日本は年中ずっと太陽がガンガンに照りつけ、ソーラーパワーを十二分に得られる環境でもないですしね?

ところが、そんなソーラーパネルに、ある革命が訪れようとしています。このほど英ケンブリッジ大学、Imperial College London(ICL)と中国の蘇州大学(Soochow University)は、次世代のペロブスカイト型の太陽電池を、さらに発展させた新素材の研究成果を共同発表。シリコン系の一般的なソーラーパネルは、自然には存在しない素材を用いる製造過程ゆえに、どこまで環境に優しいのか疑問との見方もありました。一方、ペロブスカイト(Perovskites)という結晶構造の材料を用いる、次世代型の太陽電池は、人体に有害な鉛の含有という問題点を抱えています。そこで、三大学の研究者チームは、ビスマスアンチモンといった素材の活用で、ペロブスカイト型の太陽電池の開発を目指してきたんだとか。

こうして誕生したぺロブスカイ型ソーラーパネルは、環境には優しいものの、残念ながら、従来の太陽光発電ほどの高効率を達成できていません。しかしながら、興味深いことに、どうやら人工の照明などの光からの発電効率が、驚くほど高まることを発見! これまでもソーラーパワーで稼働する腕時計や電卓など、消費電力の低い機器には、ある程度ならばソーラー発電だけでも動作するものがありましたが、その幅が一気に広がるのでは? そんな期待がふくらんできているそうですよ。

さすがにラップトップやタブレットをバリバリと照明の光などで充電するわけにはいかないでしょうけど、たとえば、スマートウォッチくらいであれば? あるいは、もっとも実用化までのハードルが低そうなのは、ほとんど待機中は電力を消費しないスマートスピーカーなどへの搭載です。ガジェットの表面には、新型のソーラーパネルがはりめぐらされ、電池切れの心配が不要なモデルが続々と登場~。そんな未来が、少しずつ近づいてきているのかもしれませんよね?

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