これがM1の実力…。
新たにMacシリーズに投入された、Apple(アップル)のM1プロセッサ。そしてこのM1を搭載したMacで、ARM版Windows 10の動作に成功しました!
ちなみにARM版Windows 10とは、広く使われているインテルやAMDプロセッサで動作する通常のWindows 10とは異なる、ARMというアーキテクチャのプロセッサで動作するWindows 10のことです。
今回のデモは、 ARM版Windows 10のプレビュー版をAppleの仮想化環境のフレームワークである「Hypervisor.framework」を通じて仮想化することで、実現しました。
Who said Windows wouldn't run well on #AppleSilicon? It's pretty snappy here 😁. #QEMU patches for reference: https://t.co/qLQpZgBIqIpic.twitter.com/G1Usx4TcvL
— Alexander Graf (@_AlexGraf) November 26, 2020
ARM版Windows 10の起動に成功したGraf氏によると、システムは「十分スムーズに動作した」とのこと。M1プロセッサはARMアーキテクチャにもとづいていますから、ARM版Windows 10の動作成功はさもありなんといったところでしょう。

さらにベンチマークアプリのGeekbenchには、このARM版Windows 10を搭載したMacも登場。そのスコアはシングル:1390/マルチ:4769と、なんとネイティブにARM版Windowsが動作するSurface Pro X(シングル:802/マルチ:3104)を大きく上回ってしまったのです。これは…ちょっとした事件ではないでしょうか?
なお、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏によれば、Windows 10のM1 Macへの正式対応は「Microsoft(マイクロソフト)次第」とのこと。ユーザーとしてはぜひぜひ、両社の協力が実現してほしいですね!
Source: 9to5Mac, Windows Latest