Vizio Elevate回転スピーカー:クレバーで頼りがいのあるドルビーアトモスソリューション!

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
Vizio Elevate回転スピーカー:クレバーで頼りがいのあるドルビーアトモスソリューション!
Photo: Victoria Song/Gizmodo

特に低音が素晴らしいとか!

Vizio最新のサウンドバーを、米Gizmodoがレビューしています。ドルビーアトモス対応の回転スピーカーとして、どれほど期待できるのでしょうか…? 早速チェックしてみましょう。


ドルビーアトモスのサウンドバーにはひとつだけ、問題があります。それは、なかなか高さをカバーできないこと。スピーカーにいくつドライバーがあるか、あるいはルームチューニングがどれだけ派手かに関係なく、サウンドが上から聞こえていないことがわかります。せっかくホームシアターをセットしても、たとえば画面に映る宇宙船が頭上を通り過ぎるような音の感覚が得られないのはちょっと残念ですよね。

ただ、Vizio Elevateは他とはちょっと違います。最近多くのアトモス互換サウンドバーをテストする機会がありましたが、もっとも理想的な3次元サウンドバブルを作り出してくれる印象です。

5.1.4システムとして、5つのイヤーレベルチャンネル(サウンドバー3つとリアスピーカー2つ)、サブウーファーが1つ、上向きに音を発するチャンネルが4つあります。上向きに音を発するリアサテライトスピーカー2つを含めると、通常の3.0、3.1サウンドバーのセットアップよりも没入感のあるサウンドが得られます。またサブウーファーを追加すれば、爆発と低音がより豊かに。

でももっとも注目すべきは、サウンドバーの両端にあるスピーカーが上に回転すること。常にそうであるというわけではなく、AtmosやDTS:Xのコンテンツを再生している際、天井に向かって回転します。しかもこれが、めちゃめちゃかっこいいんです。

Vizio Elevate 5.1.4ホームシアターサウンドバーwith Dolby Atmos & DTS:X(P514a-H6)

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

これは何:ドルビーアトモスと回転スピーカーを備えた5.1.4ホームシアターシステム!

いくら:1,000ドル(約10万4000円)。

好きなところ:低音が素晴らしい! ポートがたくさんある! うまく3Dサウンドを作ってくれる!

好きじゃないところ:VizioのSmartCastアプリ。前面のグリル部分が簡単に凹んじゃった...。

Vizio Elevateのいいところと気になったところ

初めて「回転スピーカー」と聞いたときは、あまりピンときませんでした。ただ、これがうまく機能すれば天井スピーカーを設置する手間が省けるのかな、とイメージしています。もちろん専用の天井スピーカーよりも優れているとはいいません。ただ、より低コストなサウンドバーベースのドルビーアトモスホームシアターシステムが手に入ることになるはずです。

音質に関してはのちに詳しく書きますが、Vizio Elevateのいいところは、まずセットアップが簡単なこと(ただし、巨大な箱を開けてパッキングのテープを外す作業を除けばの話)。サウンドバーを接続してテレビにつないで、サブウーファーを接続し、リアサテライトスピーカーのわかりやすく色分けされたケーブルをサブウーファーに接続すれば、準備は完了です。

Elevateには、ステレオRCA、3.5mmケーブル、HDMIケーブル、光ケーブル、3.5mm to 3.5mmオーディオケーブル、必要となるすべての電源ケーブル、リアサテライトをサブウーファーに接続するためのオーディオケーブルまで揃っています。サブウーファーはワイヤレスでサウンドバーに接続できるのも便利です。必要に応じて壁に設置することもできます。

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ドルビーアトモスのロゴは、スピーカーを上に回転させてアトモスのコンテンツを再生しているときにのみ表示されます(中央部分をよく見ると、凹ませちゃったところも映ってる…)。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

セットアップに関してひとつだけ気になったのは、リアサテライトスピーカーをサブウーファーに接続する必要があるという点。配線はそれほど複雑ではなく、ケーブルもかなり長めではあるのですが、サブウーファーを置ける場所が限られることになります。我が家の小さなアパートメントでは大丈夫でしたが、広いリビングスペースではどうなるんだろうかと気になりました。

セットアップ時の注意点

回転スピーカーである部分を除けば、Elevateの全体的なデザインはサウンドバーに似ています。20cmのサブウーファーは、27 x 39 x 35 cmの大きめなブラックボックスになっています。ドライバーは下部にあり、Vizioいわく周波数レスポンスは30Hz。レアサテライトはもっと小さめで、7 x 15 x 9 cm。前方だけでなく上方にも音を出すため垂直に配置できるようになっています。

サウンドバーは箱型で黒く、122cmでかなり長め。前面は丸みを帯びた陽極酸化アルミニウムグリル、背面はプラスチックになっています。左側にはLEDインジケーターライトがありますが、正直なところかなり役に立つ…という感じではありません。一方で右側ではBluetooth、音量、入力、電源などのコントロールができるようになっています。

グリル部分の見た目はいい感じですが、セットアップの際には取り扱い注意!サウンドバーを落としたわけじゃないのですが、HDMIコードをポートに接続しようとしてひっくり返しておいたら前面に小さなへこみができてしまいました。それほど目立つわけではないですが、テレビを見ているあいだに何度か「やっちまったな」って思う瞬間はあります。

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ポートと、HDMI入力(2つ)逆さまになっちゃいましたが、一度セットすると動かしにくいもので...。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

豊富な入力端子とちょっと頼りないソフトウェア

Elevateにはポートが数多くあります。背面のサウンドバー左側にはAC入力、光ポート、アナログAUX入力、音声アシスタントスピーカー用の別のAUX入力があり、右側にはアップデート用のUSBポート、HDMI eARC / ARC出力、HDMI入力が2つあります。

サウンドバーはBluetooth対応で、Chromecastも組み込まれているため音楽ストリーミングの選択肢も多くあります。4K 60Hzパススルー対応です。これにより、Elevateは頼りになるエンターテインメントハブになるはず。個人的には、HDMI入力が複数あるためゲーミングPCとAppleTVのどちらをサウンドバーに接続するかで夫と揉めずに済むように。

リモコンもついてきます。問題なく機能してくれるのと、現在のEQ設定を確認できるディスプレイ画面があるのもありがたいです。サウンドバーをセットアップして、VizioのSmartCastアプリをリモートとして使用したり、設定を制御したりすることもできます。が、Vizioはソフトウェアに関してはちょっと頼りなく...SmartCastのセットアップには20分かかりました。取扱説明書やオンラインサポートサイトは多くあるのですが、全体的なエクスペリエンスはもう少し改善の余地がありそうです(ただし、一度設定するとうまく機能してくれたんですけどね)。

大騒ぎ系映画との相性バツグン

ここからは、音質について。Elevateは映画、特に大騒ぎ系アクションと相性バツグン。サブウーファーはよく鳴り響き、Elevateはサウンドバー内部にある18個のスピーカーをうまく利用しているのがわかります。通常の5.1サラウンドサウンド、ステレオ、ドルビーアトモスのいずれで視聴していたかに関係なく、会話は常に明確に聞こえます。

Elevateのサウンドプロファイルは低音に優れていて、サブウーファーを備えているSonos ArcSony HT-G700よりもはるかに優れています。特に、Sonos Arcのほうがバランスはうまく取れているように感じましたが、宇宙船や車が爆発するシーンなんかでは、余分な音も鳴り響くのに気付かされます。もし低音は控えめにしたいという場合、4つのVizioプリセットを介してEQを微調整することも可能です。

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リアサテライトをサブウーファーに接続させる必要があったので、サブウーファーはここに。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

没入型サウンドにおいても、Elevateはとっても優秀です。先述の通り、それはリアスピーカーを持っている場合に限られますが、サウンドバー本体のサウンドステージも印象的で、以前テストした他のサウンドバーと比べても特定のシーンのどこに人や物がいるのかの再現が段違いです

たとえば『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でレイと4万のクローンが不気味な洞窟でバチバチやっているシーンでは、バチバチ音が対角線でエコーするのを体感できます。レイとカイロ・レンがフォースで通じ合っているシーンでも、あらゆる方向からエコーを聞くことができます。

では、高さに関してはうまく再現できるかというと、イエスとノーの両方だといえます。というのは、Sonos Arcにも上向きに発射するスピーカーがありますが、Vizio Elevateの方がはるかに優れています。ミレニアムファルコンが宇宙戦闘で急降下 / 急上昇するのも音で体感できました。

しかし、強力な低音を伴わないと(爆発シーンなど)ちょっと効果は弱めに感じます。Vizio Elevateは豪勢なルームチューニングアルゴリズムを使用していないためアダプティブスピーカーが天井から音を跳ね返すように設計されています。部屋によって効果は異なりますが、我が家ではたまに効果が感じられることもあれば、力強いこともある、といった感じでした。全体的には一貫して素晴らしい…というわけではありませんでしたが、これまで試してきたサウンドバーからのステップアップだといえそうです。

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後部上向きに発するサテライトスピーカー。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

重低音の音楽再生に向いている

音楽プレーヤーとしては、個人的にはソニーHT-G700の方がサウンドプロファイルのバランスが取れていていいなと感じています。ただ、EDM、パーティー、重音がヘビーな音楽が好き場合、Elevateは間違いなく優秀です。JojiのNectarアルバムは全体的にパワフルで、Blackpinkの“How You Like That”を聞いても最高。ですが、低音が少ない曲はMusic EQプリセットを使用してもちょっと物足りない印象です。Daft Punkの“Get Lucky”は歯切れがよく、Gershwinの“Rhapsody in Blue”のように大きな音と静寂の狭間があってもうまく処理されているのがわかりました。適度な音量で再生する場合は、Sonos Oneなどのワイヤレススピーカーや優れたBluetoothスピーカーを使用したほうがよいかも、という印象です。

ドルビーアトモスにこだわるのならコスパよし

Vizio Elevateは1,000ドル(約10万4000円)ですが、ドルビーアトモスシステムとしては比較的手ごろです。特にサウンドバー、サブウーファー、リアサテライト2つ、上向きに音を発するチャンネル4つを備えていることを踏まえるとなお。ただ、もっと低めの予算で考えている場合には、500ドル(約5万2000円)のRoku 5.1サラウンドサウンドシステムなどより安価な5.1システムもあります。ドルビーアトモスとの互換性はないかもしれませんが、音質はたしかです。前述のSony HT-G700は600ドル(約6万3000円)で3.1システムですが、非常に優れたドルビーアトモスのホームシアターセットアップです。

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リモコンもいい感じ!
Photo: Victoria Song/Gizmodo

ドルビーアトモスにこだわりたいという場合、あるいは古い5.1システムからのアップグレードを考えている場合、もしくはセットアップが1回限りで済むものを探している場合には、Vizio Elevateを検討するのがいいかもしれません。のちに複数のスピーカーを追加するためのオプションは多くありませんが、まだドルビーアトモスを経験したことがなく、すべてを揃えたいかどうかわからない人にとっては、ホームシアターの手始めとしても頼れるはずです。7.1あるいは9.1システムのコンポーネントをどこに固定するかを理解する必要がなく、さらにファンシーなアルゴリズムを使用して高さをシミュレートしてくれます。Sonos Arc、Sub、2つのOneSLスピーカーを入手するよりも大幅に安価です。BeamをArcに置き換えるのと比べても同様にかなり安く済みます。

同じような価格帯でVizio Elevateに張り合うようなドルビーアトモスシステムは他にあるかというと、あります。たとえば、ドルビーアトモスを搭載した JBL Bar 9.1 True Wireless Surroundはそのひとつ。でも、もしセールに巡り合えたり、Vizioエコシステムを使用したりしている場合には、Vizio Elevateは検討する価値が大いにありそうです。

メモ

・5.1.4ドルビーアトモスサウンドバーシステム。上向きに発する回転スピーカー。

・低音がいい感じ!アクション映画やドシンドシンと鳴る音楽に最適。

・ポートがたくさんある!スマートアシスタントスピーカーの接続可能、eARCサポート、HDMI入力2つ装備。

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