爆上がり止まらず。ビットコイン史上最高値の3万3000ドルを突破

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  • author Jody Serrano - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
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爆上がり止まらず。ビットコイン史上最高値の3万3000ドルを突破
Image: Shutterstock

え、ビットコインってまだあったの?

てな人もいるかと思います。わたしもこの爆上がりにはびっくりしました。ビットコイン持ってる人、今が売り時かもしれませんよ。でも本文にもありますが、くれぐれも今すぐ買いに走らずに、賢い投資を。米ギズモードJody Serranoの報告です。


2020年12月中旬には2万ドル前後で推移していたビットコインは、数週間経った今も爆上がりを続けています。CoinDeskによれば、年が明けて1月2日にビットコインは3万3000ドル(約339万円)の高値を付け、その後もその近辺で推移しているとのこと。

ビットコインは堅調に値上がりを続けていて、ほぼ1年前と比較すると大幅な上昇を見せています。2020年3月には新型コロナウイルス感染症のパンデミックの初期の株価値下がりと連動するようにして2日で50%値下がりし、一時は4,000ドル台にまで下がっていましたが、CoinDeskのレポートによれば、2020年の終わりには300%もの上昇を見せています。この記事を書いている時点ですら、24時間以内に10.62%も上昇しており、時価総額は6,050億ドル(約62兆円)にも達しています。

すぐ買いに走るな

でも、ちょっと待ってくださいね。私たちは今すぐ部屋を飛び出してビットコインを買いに走れ、と言っているわけではありません(特に今はコロナ禍で不況もいいとこですし、くれぐれも早計になけなしの貯金をビットコインに投資などされませんように)。仮想通貨は上がり下がりが激しいことで知られていますので要注意。2017年など期待をもたせながら暴落して、多くの人が泣いていますし

警告するならば、2017年に2万ドル近くまで付けたビットコインは、翌年に8割以上暴落しています。

ビットコインは金に代わる存在になり得るか

ただ、銀行向けFICO暗号通貨リスクアセスメントソリューション策定や企業組織からのサポートや投資が受けられるようになるなど、 この爆上がりでビットコインが大きな利益を得ているのは疑いもないことです。2020年11月にはGuggenheim Macro Opportunities Fundも、ビットコインに純資産価値の最大10%を投資する方向であることを発表しています。 PayPalでも暗号通貨を受け取ることができるようになったことにより、事実上企業的な支援を受けることができました。今ではPayPalで暗号通貨を売買し、貯金しておくこともできるようになっています(※現時点では米国居住者のみのサービス)。

世界最大級の資産運用会社BlackRockの最高投資責任者であるリック・ライダーは、ビットコインは「すでに普及している」ものと位置づけており、 さらに金にとって代わるものになり得るとまで言っちゃっています。でも、肝心のライダー自身は2020年11月以降にもビットコインを投資ポートフォリオに加えてはいません。

ビットコインのこの新記録は世間を騒がせましたが、一部の金融関係者の間では、さらに値は上がり続けるだろうとも言われているようです。一部ではそれに反論する意見ももちろんあります。過剰な値付けだと批判する人もいます。実際の価値は現在の相場の半分くらいで1万2000ドルが妥当だという人もいますので、あくまでも要注意ですぞ。