Dell XPS 17レビュー:大画面ノートPC再び!

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
Dell XPS 17レビュー:大画面ノートPC再び!
Photo: Sam Rutherford

小さいが正義は終わった。

世の中はなんにしたって小さければいい、逆にとにかく大きければいいという単純な話では終われません。特に、ガジェットはライフスタイルや使用方法によって、各ユーザーの好みは大きく変わってきます。が、それでも流行り廃りはあるもので、たとえばスマホがどんどん巨大化していった時代、再び小さめが注目されるタイミングというのはあります。だから今、ノートパソコンで再び大きめスクリーンの波がきそうな気配が気になる。ということで、米Gizmodo編集部がDellのXPS 17をレビューしました。なんにせよ、選択肢が増えるのは消費者にとっていいことだ!


数年前、ノートPCを手がける多くのメーカーがひっそりと17インチモデルをラインナップから外していきました(一部のゲーム系端末は除く)。Apple(アップル)のMacBook Pro 17インチしかり、DellのXPS 17しかり。しかし時を経て、ベゼルを薄くし、電力効率をアップさせ、進化を遂げた17インチが今カムバック。薄くて軽いのにスクリーンは大きい、いいね!

昨年、Appleは大きめとして16インチのMacBook Proをリリース。それに続くかのように、今年はDellが17インチを復活させました。2020年は特異な年ではありましたが、正直大きめスクリーンのノートPC復活には最高のタイミングだと思います。

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Photo: Sam Rutherford

これは何?:Dellのフラッグシップ端末17インチ。

価格:1,350ドル(約13万9000円)から(レビュー端末は2,750ドル=約28万3000円)。

いいところ:美デザイン、小型ウェブカム、USB-Cポートたくさん、SDカードリーダー搭載、キーボードめちゃいい、ディスプレイ明るい、ドングル同梱。

残念なところ:GPUのオプションがもうちょいいいやつ欲しかった。ウェブカムの画質がまぁまぁ。オプション次第ではかなり高額に。

17インチならではの利点あり

XPS 17カムバックとはいえ、デザインは基本のXPSとほぼ同じ。エッジが細くなるデザインのボディに上部フタはシルバーのアルミニウム、真ん中にカーボンファイバーのドック。重さ約2.5kg、大きさ約37.5×約24.8×約1.95cm、ツヤ感あってポータブル性も感じます。17インチで大きいはずなのに、XPS 15と重ねてみるまでそのデカさに気づかないレベルです。なんでしょう、XPS 17の不思議さ? 幻? 蜃気楼? 開けると驚きの大スクリーン、閉じると驚きのスリムさ。XPS 17を最後に見た2012年では、その重さが約3.6kgだったことを考えても、その進化には驚くばかりです。

外観デザインで言うと、ポートが多いところがいいですね。USB-Cポートが4つ(Thunderbolt 3対応)に、ヘッドフォンジャックあり、SDカードリーダーあり。HDMIとUSB-Aがあればなぁと思った人、安心してください。なんと、付属のドングルで対応できます。

開けばディスプレイどーん。このディスプレイは、1,900×1,200非タッチパネルから4K UHD+までオプションいろいろあります。大きなディスプレイにうすーいベゼル。そのスディスプレイ上部に鎮座する超小型ウェブカムとIRカメラモジュール。IRカメラはWindows Helloの顔認証ログイン対応。ウェブカムは720p HDなのですが、正直もうちょっと画質がよければなとは思いますね。

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XPS 17の上にXPS 15を重ねてみた。
Photo: Sam Rutherford

下部には、キーボードと大きめのステレオスピーカー。部屋中にリッチな音を届けてくれる2.5Wウーファーと1.5Wツイーターが、それぞれサイドにあります。キーボードはクラシックというか、弾力とシャープさがある定番のキーボードという印象。完璧とはいいませんが、ストレートなキーボードで、これ思ってた通りだみたいな安定感あり。その下には、存在感の大きい約15×約9cmのタッチパッド。カーソル操作には十分すぎるほどのスペースで、ジェスチャーコントロールもばっちり。これだけ大きくても、その両サイドには手首を置ける余裕もちゃんとあるのでご安心を。

唯一ちょっと気になると言えば、17インチのゲームPCでは見られるテンキーを搭載しないとしたDellの決断。一部かもしれませんが、この決断で泣いている人もいるはず。とはいえ全体のバランスで見れば、テンキーなしにして大きめスピーカーを搭載したのは良判断だったかと。

今回レビューしたモデルは4K 3,840×2,400タッチスクリーンのアップグレード版。明るさは450nits超で、LCDパネルを使ったノートPCでは色の明るさリッチさは最上位クラスだと思います。写真・動画編集目的でXPS 17購入を考えている人は、エントリーモデルのFHD+から4Kスクリーンにアップグレードするのを強くお勧めします。縦横比は16:10。大きめノートなら縦方向にスペースが広いのはいいですよね。

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Photo: Sam Rutherford

クリエイターにうれしいハイパフォーマンス

大きなスクリーンはもちろん、パフォーマンスも問題なし。基本は第10世代Intel Core i5-10300H CPUですが、レビューしたアップグレード版はCore i7-10875H CPU。めちゃ速です。BlenderでのCPUレンダリングテストの結果は4分40秒。これは、同じCPUを搭載したMSI Creator 15の8分33秒から約4分も縮めた好成績。グラフィック性能も同じく、Blender GPUテストでXPS 17は6分26秒で、MSI Creator 15の8分36秒から2分も巻いています。GPUは同じRTX 2060。これは、クリエイターには非常にうれしいかつ重要な要素ですね。

また、ゲームPCをライバルとして念頭においてはいなかったと思うのですが、結果として『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』が1,080p設定で80fps以上出たので、いけますね。

バッテリー持ちも、この大きさの端末としては十分。動画連続再生テストの結果は8時間58分。MSI Creatro 15より2時間、HPのZBook Create G7より1時間長くて上々です。

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Photo: Sam Rutherford


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Photo: Sam Rutherford


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Photo: Sam Rutherford


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Photo: Sam Rutherford


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Photo: Sam Rutherford


唯一の不満は…

レビューで数週間使ってみた結果、XPS 17に対する不満はひとつだけ。それは、価格です。基本のエントリーモデルは、17インチのFHD+スクリーン、Core i5 CPU、メモリ8GB、容量256GB、統合グラフィックスで1,350ドル(約13万9000円)ですが、ちょっとアップグレードすると一瞬で価格が上がります。実際、レビューで使ったモデルはあれこれアップグレードし、4Kタッチスクリーン、Core i7 10875H CPU、メモリ32GB、SSD容量1TB、GPUがRTX 2060で、2,750ドル(約28万3000円)。値段はほぼ2倍になっています。もし、メモリや容量けずって節約しようとしても、RTX 2060をチョイスした時点で2,450ドル(約25万2000円)というね。GPUはもうちょい落とせるという人ならば、GTX 1650 Tiの1,800ドル(約18万5000円)のモデルがバランスはいいかもしれません。

2020年というタイミング

さて、XPS 17は2020年リリースというのが肝かと思います。日常がひっくりかえった2020年、世界中の人々が早く普通の生活を取り戻したいと願う一方で、「普通」とは何か? と考えます。現在、多くの人がお家からリモートで働き、学んでいますが、これから再びオフィスや学校がオープンになったとしても、コロナ前の状態に完全に戻ることはあるのでしょうか。

15インチノートは、長い間、値段とパワーとポータビリティのバランスが1番とれている人気のサイズでした。が、もしこれからノートPCを持ち歩くシーンが、回数が、機会が減るとしたらどうでしょう。17インチノート、今まで以上に魅力に感じません? 大きな画面で生産性があがるだけでなく、XPS 17ならポートもオプションの幅も充実していますし。大きくてもあくまでもノートなので、デスクトップのようにデスクの上に鎮座して終わりではないし。

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Photo: Sam Rutherford

XPS 15と比べても、値段も大きさもそこまでバカでかいわけではないXPS 17(とはいえ、大きいのは大きいので持ち歩くときのバッグの大きさには注意)。DellがXPS 17をカムバックさせるのに、2020年以上に適した年はないのかもしれません。現市場のベストノートPC製品ラインに、パワフルで大きなモデルの選択肢が増えたわけです。それも、ひと昔(といってもちょっと前)の前モデルよりもずっとスッキリ軽くなってのカムバック。17インチノートPCに、今すぐピンとこない人もいるかとは思います。それでも、XPS 17はなぜ今再び大きめノートなのかを説明するいい端末なんですよね。

まとめ

・USB-Cフルサポートに加えドングルでHDMIとUSB-Aにも対応。

・ゲームPC狙いではないものの、グラフィックのオプションにRTX 2070(またはそれと同等レベル)があればと思わずにはいられない。

・エントリーモデルは1,350ドル(約13万9000円)からなので手が届きやすいものの、グラフィック性能やディスプレイ、あれこれパーツをアップグレードするとすぐ値が上がります。

・720pのウェブカムは小型で場所はとらないけれど、その分画質はまぁまぁ。


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