衛生対策もばっちり、LGの透明有機ELで未来派寿司バー登場か

  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
衛生対策もばっちり、LGの透明有機ELで未来派寿司バー登場か
Image: LG

寿司食べてるだけなのに、なんだかSFチックな絵。

コロナでさまざまな対策がとられてる昨今、まだまだ紙製のメニューが使われてる欧州に比べたら、日本はQRコードやアプリなど使ってうまく対策してる感がありますが…。LGの透明な有機ELディスプレイを活用したメニューの事例が登場しました。どんどん次世代メニューやら次世代ついたてなんかが出てくると楽しいですね。米ギズモードのVictoria Song記者のレポートです。


世界最大の家電見本市と呼ばれるCES 2021も、今年はコロナ禍で完全バーチャル。それに先駆けてLGの透明有機EL(OLED)デモをお届けします。なんでも今年、LGは55インチの透明OLEDディスプレイのデモを3つも予定しているらしいんです。

板さんを見ながら安全にお食事

この3つのうちでもっとも時宜にかなっているのは、この寿司バー。 ディスプレイは非接触であるばかりか、板さんと客を仕切る透明なバリアの役目も果たして一石二鳥。さらにメニューを表示させたり動画を見たりもできます。さらに、画像越しに板さんの包丁さばきはちゃんと目に入ってくるというわけ。寿司バーでもっとも楽しみなのは板さんの華麗な職人芸ですよね。コロナ禍における室内での食事にはうってつけの新技術です。

また、LGは透明有機ELを地下鉄に採用した例もデモンストレーションする予定とのこと。地下鉄の窓を透明有機ELに変えれば、乗客は地下鉄マップやお天気情報、ニュースなどを見ながら流れゆく景色を堪能したり、到着駅を確認したりすることができるというわけです。これは便利でスマート。でもニューヨークのゴミゴミしたサブウェイではなく、もっと景観のよい列車などに採用すべきだと思いますけどね。実はLGは2020年にすでに北京と深圳で同様の技術を展開しています。

寝ながら鑑賞する巻き取り透明テレビの到来

LGは透明有機ELディスプレイを足元に組み込んだ「スマートベッド」も開発中とのこと。ボタンひとつで仕込まれたディスプレイがベッドに寝そべる足元からにょっきりと出現し、好きな大きさでニュースやテレビ番組を寝ながら鑑賞できる仕様のようです。LGが語るコンセプトによると「寿司バーや地下鉄に比べたらあまり便利さが感じられないかもしれませんが、テレビを見ながら寝室全体を見渡すことができるというのがこのコンセプトです。さらにフレームは持ち運びできるので、他の部屋に持っていってテレビを見ながら部屋の様子を見渡すこともできるのです」とのこと(Xiaomiの透明テレビのように、どんな人がこの透明テレビを買うのか、というユーザー像はイマイチ見えてきません)。さらに「Cinematic Sound OLED (CSO)」と呼ばれる技術をフレーム自体に組み込むことも計画しているようで、これが実現すれば外部スピーカーいらずになるようです。

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Image: Victoria Song/Gizmodo

透明度は驚きの40%

LGはこの最先端のディスプレイテクノロジーでばんばん攻めてくるつもりのようです。透明有機ELをショーウィンドウに採用したHarrodsの例は記憶に新しいと思います。LGはこの季節になるとありとあらゆる生活のシーンに透明有機ELを組み込むことができることを主張しにかかります。私たちはつい、あのSF映画の『 マイノリティ・リポート 』のように自由自在にディスプレイを操作できると思いがちですが、ところがどっこい、現実には背景にある光が強すぎるとディスプレイに映る画像は非常に読み取りにくくなってしまう難点があります。ただし、LGの透明有機ELはバックライトを必要とせず、40%の透明度が得られるとしています。 これは現行の透過型LCD(液晶)の透明度である10%を大きく超えるものです。これは文句なくすごいテクノロジーでありますが、目玉が飛び出るような高価格でもあります。ウェブサイトの公式な価格は1万8750ドル(約192万6000円)65インチのOLED巻き取りTVを8万7000ドル(約894万円)で売り出して驚嘆の声を集めていましたよね。

このディスプレイの本物を今年は直に見ることが出来ないのかと思うと悔しいですが、LGのCESディスプレイはこれまでの過去の記録から常に素晴らしいものであることが分かっているだけに残念です。今年はこのデモを一般の人も1月11日にはインターネット上で見ることができますので、お楽しみに!

Source: CISION

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