SF世界が現実に。脳の電極でロボット・アームを操作しスポンジ菓子を食べる男性

  • author 岡本玄介
SF世界が現実に。脳の電極でロボット・アームを操作しスポンジ菓子を食べる男性
Image: JOHNS HOPKINS

技術が進めば、機械の腕でアシュラマンにもなれるかも?

10代のころに事故に遭い、その後遺症で手足も指もちょっとしか動かなくなってしまったRobert "Buz" Chmielewskiさん。彼のには2年前に埋め込んだ電極があり、そこから発信される神経信号で2本のモジュール式ロボット・アームを器用に動かして、食事をすることに成功しました。

正確で確実な動きを実現

Robertさんはそこでの挑戦にて、スポンジ菓子のトゥインキーをナイフで切って、フォークで口に運ぶという細かい作業を行いました。ゆっくりではありますが、正確な操作で柔らかいお菓子を一口サイズに切り分け、ちゃんと口に運ぶところまでこなしています。

Video: JHU Applied Physics Laboratory/YouTube

一連のテストのあと、Robertさんは達成感を得て「超クールだよ。もっとできるようになりたいね」と語っています。

DARPA主導でインプラント手術

2年前の電極インプラントは、ボルチモアのジョンズ・ホプキンズ大学にある病院で、10時間に渡る大手術によって埋め込まれました。内容は臨床試験の一環で行われたもので、6つの電極アレイが脳の両側に埋め込まれたのでした。そのプロジェクトを執り行ったのは、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)。そして高性能の義手を作ったのは、同大学の応用物理研究所です。

それからたった数カ月で、ロバートさんは今回のように2本の義手を脳からの信号で動かすことに成功しました。さらに最初の1年間で目覚ましい進歩を見せたため、チームはもっと高度なロボット制御と触覚フィードバック機能を開発することに繋がり、現段階でここまで動かせるようになったのだそうです。

AIを取り入れたら劇的に飛躍しそう

チームとしては、最終的にAIと組み合わせるなどで、もっと人間に近くスムーズで簡単にアームが動かすことを目標としています。ある程度をロボットに任せても、どの食べ物をどう切り分けてフォークで刺すか、といったことを判断するようにしたいのだそうです。そして目視せずとも触覚フィードバックで靴紐を結んだり、日常でやれることを増やしたい、とも。そうした技術が進めば、いずれはレゴで作った義手なんかも、神経信号で動かせる未来が来るでしょうね。


この研究は両腕だけですが、もし足腰も操作できるようになれば、全身を覆うエグゾスケルトンに乗ったり、遠く離れた場所から遠隔操作で機器類を動かすことも可能になりそうですよね。しかしDARPAが主導しているということは、将来の軍事利用も見据えているのかなぁ…? とも思ったりして。

Source: YouTube via JOHNS HOPKINS via digitaltrends

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