機材…?うん、機材。
昨年2月に発表された「Xperia PRO」。スペックを見ただけで(後述します)、こいつはやべーぞ…!とざわついた記憶があります。
そのPROが、XperiaのPROたる存在の発売日が、価格が、詳細仕様が発表されましたよ! よし、まずはみんな気になるスペックからいこう!
一眼のモニターにもなる。映像制作向けの5G対応のソリューション

これ、カメラのモニターになります。
のっけから、スマホとは?とスマートフォンの定義をちょっと考えたくなる使い方だけど、こうつかえ!と言ってるんだからそうなのです。
Xperia PROはHDMI入力(出力じゃないよ、入力だよ)を備えていて、カメラなどの外部デバイスの映像を確認できます。画面は、6.5インチシネマワイド4K有機ELで、最大4K(3840 x 2160)、HDR 60p-10bit対応。。ソニー独自の「BT2020」の色域に対応。さらにソニー製マスモニを基準にして色温度を個体毎に調整して出荷されているとのこと。うん、機材ですな。

モニター時の映像は、ピンチイン、ピンチアウトでズーム操作も行なえます。クオリティ追求だけでなく、スマホUXがこういうところに活きてて良きかな。

この機材感あふれる端末を次世代の映像ソリューションに引き上げているのが、5G通信への対応です。5GはSub6通信に加えて、超高速なミリ波通信にも対応。アンテナを筐体の上下左右4箇所に配備することで、オールレンジ攻撃よろしく、減衰しやすいミリ波を効率よく捉えるそうな。
ショートカットキーひとつで起動する「Network Visualizer」では、目に見えない通信状況をも可視化できます。安定した利用が求められるプロ向け機材ならではの機能ですね。
ちなみに、資料によるとHDMI入力された外部カメラの映像を即時ライブストリーミングできるそうですよ。つまり、下手したらモニターだけじゃなくて、配信機材までこの1台でまかなえる可能性すらあって、Xperia PRO以前・以後でライブ配信のクオリティが変化しそうな未来も感じています。「ソニーのXperia PROで配信してみた!」的なYouTube動画・Liveがぽこじゃか生まれそうで、楽しみでしかありません。
Xperia 1 IIよりも上位機種ながら素人お断り!
ただ、端末としてパーフェクトか?と言われたら、そんなこと無いので注意ね。

ベースとなっているXperia 1 II」と比べると、ミリ波対応で、ストレージも倍増(256GB→512GB)、HDMI入力対応とスペックアップを果たしているんですが、FeliCa機能、ワイヤレス充電がオミットされています。
ユーザーが便利に楽しむための機能はざっくり切り捨てたプロ向け端末であり、一言で言えば「素人お断り」ですね。まぁ、そもそも映像に対するソニーイズムが顕現されたモノのひとつであり、めちゃくちゃニッチな1台なので、これはいい割り切りかと!
そんなプロ向けのXperia PRO、発売日は2021年2月10日です。カラーはブラック1色のみで、価格はオープン。市場推定価格は22万8000円前後(税別)。あ、ちなみにSIMロックフリーです。
繰り返します、22万8000円前後(税別)です。一般ユーザー間違って買ってしまうことはないと思うので安心です。
Source: ソニー