「使える」以上のノイキャンが1万円で手に入っちゃう。Anker初のノイキャン搭載イヤホン2機種を使ってみました

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  • author ヤマダユウス型
「使える」以上のノイキャンが1万円で手に入っちゃう。Anker初のノイキャン搭載イヤホン2機種を使ってみました
Photo: ヤマダユウス型

もうノイキャンは手の届かないモノじゃない!

モバイルバッテリーでおなじみAnker(アンカー)から、2種類の完全ワイヤレスイヤホンが発売されました。音質優先モデルの「Soundcore Liberty Air 2 Pro(左)」と、コスパ優先の「Soundcore Life A2 NC(右)」です。

特徴は、2機種ともAnkerイヤホンとしては初めてアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載している点。価格はそれぞれ1万2980円、9990円。1万円前後の完全ワイヤレスは比較的廉価なゾーンであり、ANC対応イヤホンは市場を見渡してもそれほど多くありません。

そんななかでの、今回のAnkerイヤホンズ。高いのも安いのもどっちも、使えるノイキャンを搭載してきている点にまず驚きでした。「1万円くらいでノイキャン欲しいんだけど」という人には、どちらもノータイムでオススメできるほど!

シックなルックスとトップレベルのANC:Soundcore Liberty Air 2 Pro

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まずは「Soundcore Liberty Air 2 Pro」から見ていきましょう。シンプルなうどん型で、マットな質感がつい触りたくなっちゃう。質感も良く、高品質ガジェットな風格がありますね。

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ケースの仕上がりもしっとりしていて愛でがいがある。サイズ感もコンパクトで、皮脂の目立ちにくさも良し。開閉方法はスライドするタイプです。

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こんな感じで、シャコンッシャコンと動きます。片手での操作性も良好、歩きながらの装着や収納もスムーズにイケますね。

価格以上のノイキャン性能!

本機の目玉要素は、なんといってもANC。1万円チョイでどれほどのノイキャンパワーを秘めているのか、気になるでしょ? 電車や喫茶店、色んなところで試してみました。結論としては…まさかのトップクラスのノイキャンパワーでした。よもやよもや。

イヤホンの内側と外側にマイクを配した、いわゆるデュアルマイク構成になっていて、独自技術「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載。地下鉄の轟音やバスのエンジン音といった低域のカット性能は、AirPods Proにも匹敵します。街の喧騒や雑音もしっかりカットできてるし、よもやこの価格のノイキャンがハイエンド機のそれらと渡りあえるなんて!

また、シーンごとに最適なノイキャンを提供する「交通機関モード」「屋内モード」「屋外モード」の3つのモードをアプリ側でチョイス可能。それぞれ低域を抑える、中域を抑えるなどの減衰帯域が異なっていますが、「交通機関モード」がもっとも強力かつ汎用性が高く感じました。外音取り込みモードも完備。

近い価格帯のノイキャンワイヤレスだと、Jabraの「Elite 65t」があります(ノイキャン性能はパッシブ型)。ノイキャンの質やフィット性に違いはあるものの、消音性だけを見るとこちらが上かなと。AirPods Proや「WF-1000XM3」「Jabra Elite 85t」などのハイエンド機種と比べても、価格ほどのひらきはないと感じました。ううむ、まさかここまでノイキャンで戦えるとは…!

ノイキャン以外の部分はどうか

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一方の音質は、うーん、普通だな! 高音ややシャリっとしていて、低音もブリっと盛れている。音質については価格よりややコスパ上かなという印象。ノイキャンのコスパ指数が100(倍額のイヤホンに匹敵する的な意味で)だとしたら、音質指数は50か40くらい。

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ドライバーは「PureNoteドライバー」なる、前モデルよりも低音が約45%強化された新しいものを採用。迫力は充分なため、低音ファンならアプリのイコライザーと合わせて良い感じのセッティングが作れると思います。

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アプリ側ではコントロールのカスタマイズ、ノイキャンモード切り替え、イコライザーなどの設定可能。イヤホンの操作はタッチ(2度タップor2秒長押し)で、タッチ時の応答性も悪くなく快適でした。片耳再生にも対応。

最後に、接続性について。これも普通です。都内の地下鉄では3駅区間に一回はブツっとくるけど、喫茶店や家で使う分にはほとんどきれないかなというレベル。ストレスがたまるほどではないと感じましたが、ここは価格相応+αだと思ってもらえれば期待を裏切られるなんてことはないかな、と。

まとめ:コスパノイキャンの優勝イヤフォン

1万円台前半でこれだけ強力なノイキャンが手に入るとは…。ちょっと衝撃的でしたね。完全に「使える」ノイキャンです。ケースのデザインも高級感があり、エントリー価格を感じさせないコスパが魅力。普通に欲しい。

予算1万5000円以内でノイキャンワイヤレスを探すなら、筆頭候補にして良いと思います。もうちょい出したらJabraの「Elite 75t」なんかにも手が届くけど、決してノイキャン性能は負けていません。ノイキャン業界にも、Ankerさんが殴り込みにきちゃったねぇ!

え、アンダー1万円で上位機と同じレベルのANCを!?:Soundcore Life A2 NC

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お次は、こちらもノイキャン搭載の「Soundcore Life A2 NC」。さきほどのLibertyシリーズは音質を優先したフラッグシップラインで、こちらのLifeシリーズはコスパや防水性の部分で差別化しています。

ケースはプラスチッキーなブラック、擦り傷や皮脂汚れは残りやすい。あと、イヤホンを収納するときにイヤホンの向きが左右迷子になったり、収納時に横向きにする関係上ツマミにくく落下の可能性があったりと、「Soundcore Liberty Air 2 Pro」ほどスムーズに収納できませんでした。イヤホン出し入れのオペレーションは、「Soundcore Liberty Air 2 Pro」が数枚上手ですね。

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本機の特徴とメリットは、このイヤーフィンの存在。出っ張ったシリコンが耳に引っかかって、かなーり安定感が良くなります。ジョギングや筋トレなど、アクティビティのお供として推せるイヤホンといえますね。タッチ操作でもズレにくくなりますし。

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ノイキャン性能については、「Soundcore Liberty Air 2 Pro」より1段下がるかなという印象でした。この違いはドライバーの違いによるものかな? とはいえ、これもまた「使える」レベルで消してくれるノイキャンです。むしろノイキャンコスパ的にはこっちのモデルの方が強いかも…。

音質の傾向も「Soundcore Liberty Air 2 Pro」と同じドンシャリ系。Soundcoreのアプリには21種類ものカスタムイコライザーがあるので、ガンガンいじっちゃって良いと思います。低音にも余裕がある大口径ドライバーですし、気持ち良いツボを探っていきましょ。

まとめ:さらにコスパを突き詰めた、入門ノイキャン

この「Soundcore Life A2 NC」、価格的には「Soundcore Liberty Air 2 Pro」と3,000円程度の差。差別化点を挙げるなら、フィット感を向上させるイヤーフィン、IPX5等級の防水性能、バッテリー時間(本機の方がもつ)あたりでしょうか。

少しでも安い方が良い、運動時にも使いたい、バッテリーは長いにこしたことはない。こうした考えを持ってる人には「Soundcore Life A2 NC」はマッチすると思います。なんせ1万円しないで手に入るノイキャンですからね、フラっと買えちゃうレベルかと。

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「Soundcore Liberty Air 2 Pro(左)」と「Soundcore Life A2 NC(右)」。どちらもノイキャン性能には抜かりがないって点で、老若男女に推せるイヤホンでした。だってこの価格でこの消音性とか、1年前なら考えられなかったと思うんですよ。Anker(安価)なノイキャンに、感謝したいですね。ね?

Photo: ヤマダユウス型
Source: Soundcore Liberty Air 2 Pro, Soundcore Life A2 NC

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