コンビニや路線バスのロゴまでデザイン。約30年経ってもまだまだ進化を続ける空想地図

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  • author 渡邊徹則
コンビニや路線バスのロゴまでデザイン。約30年経ってもまだまだ進化を続ける空想地図
Image: Mugendai(無限大)

圧倒的なものを見せつけられた感。

道路や駅、番地、よく見るとコンビニのロゴや路線バス、住人の落としものまで細かく記された地図。「どれどれ、どこの街かな?」と思ったら「全部空想です」ってウソでしょ!

IBMのWebメディアMugendai(無限大)に、架空の都市の地図をつくり続ける方が登場。即座に「何の役に立つの?」と思ってしまいましたが、すみません。かなり有意義なことでした…。

似顔絵と近い感覚。「それらしさ」の再現から行き着いた空想地図制作

インタビューに登場していたのは、「空想地図作家」の肩書を持つ今和泉隆行さん。7歳から描き始めた架空の都市「中村市(なごむるし)」の空想地図は、現在まで30年近くアップデートを続けています。

今和泉さんが地図を描き始めたのは「それらしさの再現」におもしろさを見出したから。架空の都市を描き続けることは、例えるなら「似顔絵が上手くなりたいから絵を描く」気持ちに近かったといいます。

また、ご本人いわく「人生で最も自己肯定感が低かった」中高生の頃、空想地図はファンタジーの世界より現実が好きだった今和泉さんの心を支えになったそうです。

信じられます? この地図ぜんぶ空想なんです。他者になりきることで見えてくる世界とは
Image: Mugendai(無限大)

「違う誰かになりきること」が、多様性の理解につながる

架空の都市というからには、好き勝手自由に描けばいいようにも思います。しかし今和泉さんは、神様のような絶対的な視点ではなく、調査員の視点で描くようにしているそう。

なぜなら、今和泉さんにとっての空想地図制作は「あらゆる他者になりきること」だからです。

地図を通じ、そこに生活するさまざまな人の気持ちを想像することは多様性への理解につながると、以下のように語っています。

空想地図にそのまま自分自身を置くと、私の万能ではない社会適応力を感じて、自分の限界を痛感するでしょう。

(中略)

他者になりきることは、自分以外の誰かの理解にも役立ちます。自分自身が共感できないタイプの人や、周りにいないタイプの人を想像する経験は、実際にそれに近い人と出会ったときに接点を見つけやすくなりますから。

今和泉さんはまた、検索エンジンなどですぐに情報を得られるようになった現代に、「正解がない」「遠回りしたっていい」ものがあって良いのではと言及。一瞬でも「何の役に立つの?」なんて思った自分が恥ずかしい…。

信じられます? この地図ぜんぶ空想なんです。他者になりきることで見えてくる世界とは
Image: Mugendai(無限大)

その他にも、空想地図を描いたことで広がったリアルなつながりなど、インタビューの続きはMugendai(無限大)からお楽しみください。

Source: Mugendai(無限大)

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