元NASA技師、アメフトのフィールドゴール・ロボで最長記録を持つ選手と対決

  • author 岡本玄介
元NASA技師、アメフトのフィールドゴール・ロボで最長記録を持つ選手と対決
Image: Mark Rober/YouTube

脚、もげちゃいましたけどね。

今年もアメリカでは、第55回NFLスーパーボウルが開催されました。それに合わせて、かつてNASAで技師を務めていたマーク・ロバーさんが、2013年に最長64ヤードのフィールドゴール記録を叩き出した、マット・プレイター選手にロボットで対決を挑みました。

フィールドゴールの記録について

タッチダウンではなく、敵陣のゴールポストの間に向かってボールを蹴るのがフィールドゴールです。その最長記録は、生まれつき右足の先端がないトム・デンプシー選手が、1970年に63ヤードを出し、それから2013年まで43年間、デンバー・ブロンコスに所属していたプレイター選手が64ヤードのゴールを決めるまで無敗だった、という伝説の記録でした。それ以降、公式に64ヤードは今でも破られていません。

果たしてロボットは、その記録に打ち勝つことができるのでしょうか? 結果だけ見たい方は、12:08まで飛ばしちゃいましょう。

Video: Mark Rober/YouTube

プレイター選手は公式記録を破る65ヤードを成功させたものの、70で失敗。片やロボットは成功し、続いて84ヤードに挑戦しました。しかし歯車のシャフトを固定するパーツが破損し、宙を舞ったのはボールではなく外れた右脚という結果となったのでした。

フィールドゴールを成功させるには、まず蹴る時の足の速さが大事で、ボールを地面に置いた高さ5.5cm辺りをジャストミートし40度の角度で飛ばすことが重要です。これは科学的に証明されている事実なのだとか。脚力や助走距離など様々な要素のコントロールが必要そうですが、プレイター選手はこれを身体で憶えているんですね。

ロボットの名は映画のオマージュ

レイ・フィンクルとは、1994年のジム・キャリー主演映画『エース・ベンチュラ』に登場した架空の選手の名前です。勝敗を決める大事な試合でミスをし、そのご事件の中心となる人物だったりします。なのでこのロボットも、映画と同じくマイアミ・ドルフィンズのユニフォームを着ているのです。

そしてこのロボは、1年前に始めたプロジェクトで、4回のアップデートを重ねてようやく正確に真っ直ぐ60ヤード超えのキックができるようになったのでした。

NASA御用達の市松模様

ロバーさんが使っていた市松模様は、大昔からNASAが速度を測るために使っている「グリッド・ボックス」というもの。これでボックス/秒=マイル/時が割り出せるのです。プレイター選手の足は時速77kmで蹴ってボールは時速129kmに加速し、フィンクルは時速132kmで蹴ってボールは時速193kmに加速していたことが判明しました。凄まじいですね。

ロボットが強烈なパワーを叩き出すのは当然として、フィールドゴールを科学的に分析し、結果としてプレイター選手がロボット並にスゴいことも分かる動画だったかなと思います。

Source: YouTube via hackster.io

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