家の中をパトロール。手のひらサイズでごっついホイールの自律型セキュリティー4輪ロボ

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  • author 岡本玄介
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家の中をパトロール。手のひらサイズでごっついホイールの自律型セキュリティー4輪ロボ
Image: Moorebot

自宅警備の頼もしい味方です。

AI内蔵の家庭用ロボットを作るMoorebot社が、方向転換せずとも前後左右に移動できるオムニホイールを履いた、家庭用セキュリティー・ロボ「MOOREBOT SCOUT」を発表しました。

これはAIアルゴリズムと暗視機能付きの1080PフルHDカメラを搭載しており、さらにAmazon AlexaとGoogleアシスタントを使っての音声制御と、音声アシスタントに命じればテレビやモニターへの映像配信もできる自律走行車。なのに手のひらサイズという可愛いヤツなのです。

Video: Moorebot Robot/YouTube

小さくても高性能で多機能

「MOOREBOT SCOUT」は、そのサイズ感もあって見た感じはオモチャのよう。ですが「CES 2021」にも出品されていた実力派で、1.2GHzのクアッドARM CPUと1GBのDDRメモリ、そして4GBフラッシュを搭載しています。

また自己位置推定と環境地図作成を同時に行う「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」機能を持ち、各種センサーを通じて個別の人間やペットを認識し、家庭内のマッピングもやってのけます。さらには音声機能で離れていてもペットに話しかけることも可能。それに充電は、自らドックに戻って行う賢さも身につけています。

プログラミングでSTEM教育も

もうひとつユニークなのは、家庭内の監視だけに限らず、ブロックベースのプログラミング言語Scratchを使って、子供がプログラミングを学べるSTEM教材としても使える点。オープンソースで、ちゃんとしたプログラマーが新機能を開発・実装してもOK。可能であれば、3D印刷でアームや殺菌消毒用ディスペンサーなどを自作して合体させるのもアリです。

その例として、C/C++を使って赤いボールを「取って来い」させているのが、こちらの動画です。楽しそうですね。

Moorebot Scout Tracks the Red Ball

Engineers always have a strange sense of humor. This is a customized C/C++ program that enables the robot to track and push back the red ball like a dog.

Posted by Moorebot on Monday, January 18, 2021

「MOOREBOT SCOUT」は、3月から4月辺りに179ドル(約1万8700円)で販売されるとのこと。プログラミングができずとも、昼間の遊び相手も、深夜の自宅警備も、コレ1台にお任せあれですね。

Source: YouTube, facebook, Moorebot via uncrate, TechnoSports