原付き扱いの電動キックスケーター、4月からノーヘル運転の実証実験を開始

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  • author 岡本玄介
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原付き扱いの電動キックスケーター、4月からノーヘル運転の実証実験を開始
Image: Shutterstock

時速15kmまでしか出せないモデルに限り、ですけどね。

コロナ禍でシェアリング・サービスが増えた電動キックスケーター。4月から10月までの間、いくつかの都市ではヘルメットなしで運転をする、実証実験が開始されることになった…と毎日新聞が伝えています。

ハードルを下げれば需要が増える

この実証実験は、業者がシェアリング事業の認可を受けた地域に限り、ヘルメットの着用が任意になります。その後、一般からのパブリックコメントを募り、4月に制定される流れになっています。これは警視庁が発表したもので、電スケのシェアリング業者の要望による特例措置なんですって。

またこの実験は、産業競争力強化法に基づいたものだ、とJIJI.COMで書かれています。規制が厳しいと売れないので、経済を再興させるため緩和し、成長させようということなんですね。

すでに1回目の実証実験が行われている

実は昨年10月からも、自転車専用レーンでの実証実験をおこなっており、21年1月28日まで2,600kmの距離を走っても違反や事故は起こっていない、という事例を踏まえて、ノーヘル運転が2度目の実験になります。

耕運機と同じ扱いに

こうした一連の流れから、これまで原付き扱いだった電スケは、ノーヘルで運転できる耕運機と同じ、小型特殊自動車の扱いへと変わるようです。これはこれで免許証が必要ですが、普通自動車免許を持っていれば運転が可能です。言及はありませんが、原付免許でも引き続き運転できることと思われます。また交通量の多い場所は、対象区域から除く場合もあります。ということは、これから電スケのシルエットが描かれた交通標識がお目見えするかもしれませんね。

狭い路地は大丈夫?

電動キックスケーターは、制限速度と信号をちゃんと守っていれば、広い車道では事故は少なさそうです。ですが住宅街などの狭い路地では、子供や自転車の飛び出し、または後方確認をしないで止まったり突然道を横切る歩行者もいますからね。ちょっと手軽に乗れても、まだまだ注意が必要です。

Source: 毎日新聞, JIJI.COM