ペンタックスの奥義、Limitedレンズがコーティングを一新。頑丈さも描画性能もアップ

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  • author ヤマダユウス型
ペンタックスの奥義、Limitedレンズがコーティングを一新。頑丈さも描画性能もアップ
Image: 株式会社リコー

コーティングが変われば、見え方も画も変わる。

株式会社リコーが、3機種のレンズ「HD PENTAX-FA Limited」の発売を発表しました。実はこれらのレンズ、「HD」とつかない「smc PENTAX-FA Limited」シリーズとしてすでに発売されていて、今回は新たにHDコーティングを施して微調整したバージョンが出るよーということになります。

つまり、レンズ構成やモーターなどは据え置き。じゃあHDコーティングになるとどう変わるのってところですよね。その疑問に、Limitedユーザー目線でお答えしましょう。

コーティングの違いで、画が変わる

FA LimitedシリーズはKマウントのフィルム時代から存在する古いレンズで、解像性能に囚われない官能評価(プリントした時の味わい)を主眼とした映りは、現代でも高く評価されています。フルサイズ向けには「smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited」「smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited」「smc PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」の3機種が現存。

接頭語のsmcはスーパーマルチコーティングのこと。これがHDコーティングになることで、撥水性、撥油性、キズにも強くなり、さらに反射率も低下。古いレンズは逆光には弱い宿命でしたが、この弱点も解消されるのです。HDコーティングばんざい!

ペンタックスのHDコーティングに対する考えは、今回と同じくHD化が発表された「HD PENTAX-FA 35mmF2」のときに語られています。コーティングって、ただレンズ表面に何かを塗るだけじゃいんだなぁ、設計のひとつなんだなぁ…と、アツい思いを感じたものです。

これらのコーティング変更に加えて、絞りが円形絞りに変更。さらに「HD PENTAX- FA43mmF1.9 Limited」のみ七宝焼きを施したフィンガーポイントが採用されます。43mm以外はsmc時代からこのフィンガーポイントでしたね。

smc Limited使ってるけど買い換えるべき?

逆光やレンズの汚れが気になるなら、よりそれらに耐性を持ったHD Limitedに買い替えるのもアリかなと。長く付き合っていくレンズだと思うので、頑丈であるにこしたことはない。ボケにこだわる人は、作例見てから判断ですかねぇ。

また、Limitedシリーズはブラックとシルバーの2色で展開されています。訓練されたペンタキシアンならば「smcとHD、色違いで全部揃えられるぞ!やったー!」と、むしろカラバリの悩みから解放してくれてハッピーまであるかもしれないですね。ブラックの塗装擦れも良いし、シルバーのレトロさも良いんだわ…。

Kマウントの真髄が、一層現代らしく

価格はいずれも税別で、「HD PENTAX-FA31mmF1.8 Limited」が15万6000円、「HD PENTAX- FA43mmF1.9 Limited」が8万7000円、「HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」が12万円。すべて2021年4月下旬ごろ発売予定。

Limitedの映りを知ってしまったがゆえに、Kマウントに惚れ込んでいる。そんな人は少なくないでしょうし、僕もそうです。Kマウントの魅力が詰まった、素晴らしい単焦点だと思います。

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Photo: ヤマダユウス型

ただの葉っぱも、Limitedが写せば物語になるのです。たまらん。

Source: RICOH IMAGING, Facebook

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