網膜に直接映像をおとどけ。QDレーザのカメラ向けレーザー搭載ファインダーがすごい

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  • author ヤマダユウス型
網膜に直接映像をおとどけ。QDレーザのカメラ向けレーザー搭載ファインダーがすごい
Photo: QD Laser

見えなかったものが見えるようになる感動は、計り知れないものがあると思うのです。

本日2021年2月5日(金)、半導体レーザー製品などを手掛けている株式会社QDレーザが、マザーズに上場しました。公開価格は340円で、初値予想のマーケットコンセンサスは600円程度。

さて、同社はレーザー技術を活用した網膜投影デバイスや、シリコンフォトニクス分野で活躍しています。ロービジョン(視力が極めて低い人、弱視)者に向けたデバイスなども開発していて、With My Eyesなるプロジェクトが進行中。

そのプロジェクトの第1弾となるのが、ロービジョン者(様々な原因で視力が弱い人)でもカメラが使えるようになるデバイス「RETISSA SUPER CAPTURE」です。

CES2021にも出展されていたこのデバイスは、既存のデジカメ(PVではソニーのRX100シリーズ)にアタッチメントとして装着するもの。網膜に直接レーザー光を照射することで、ロービジョン者であってもカメラからの映像が鮮明に視認でき、撮影が楽しめる、というなんだかすごいアイテムです。

つまり、見てくれはファインダーを覗いているように見えますが、むしろプロジェクターから投影される光を見ているような感じですね。核となる技術は、同社が開発した超小型レーザープロジェクターを用いた網膜投影技術「ビジリウムテクノロジー」。ロービジョン者向けのアイウェアにも応用されています。

いやぁ…、この技術には震えました。動画の概要欄によると、ロービジョン者は世界に2.5億人、日本には145万人がいるとされています。国内総人口が1億2557万人ですから、約1.1%。1万人が暮らす町に100人はいるという割合。スマホやディスプレイなどの透過光に囲まれた現代において、目の病は他人事ではありませんよね。

もし自分がなんらかの病気で視力を失ってしまったら。ロービジョン者になってカメラなどの趣味が楽しめなくなったら。そんな妄想も何度かしたことがありますが、こうしたデバイスがあれば、まだまだカメラを楽しめるかもしれない。あるいはカメラを使ったことがない人であっても、カメラの楽しさに触れることができるかもしれない。

と、そんなことを考えたのです。視力0.2の健常者であってもクッキリと見えるみたいですし、カメラを楽しめる新たなアクセサリーとして製品化されると、すごく素敵だなって思います。網膜投影型のアイウェアは一般向けにも販売中で、上場により調達した資金で増産をはかるとのこと。応援しています。

Source: 時事ドットコム, YouTube1, 2, Business Insider Japan

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