発進時は日本の駅で聞いたようなメロディーが…!?
中国のアリババと提携しているAutoX(オートエックス)社が、深センで完全自動運転をするAIロボ・タクシーを一般客に向けて営業しています。まだ実証実験でパイロット・プログラムの段階であるものの、公道には乗り場のサインも立てられ、ほとんど本格的に運営している感じです。
フィアット・クライスラー・オートモービルズと提携
ベースとなる車体は、提携しているクライスラーの「パシフィカ」というミニバン。これに高解像360度カメラ、360度LiDAR、360度ミリ波レーダー、慣性計測装置、GPS、加えて独自の自動運転ソフトを搭載し、レベル4と5の自動運転ができるようになっています。
無人運転だと少々不安かもしれませんが、いつでもカスタマーサービスに連絡ができ、本部では車の状態をモニタリング。またスタッフを派遣することも可能なので、もし何かあっても安心です。
バーチャル乗車体験をしてみよう
続いて、バイリンガルなお姉さんが実際に乗り込み、リポートする10分の映像をどうぞ。
後ろに荷物を入れて座席に腰掛け、タッチスクリーンのボタンをタップすると運転開始。スライドドアの開閉がボタンひとつというのもカンタンですね。
途中で自転車が前を横切っても止まって待ち、前方に路駐している車両があっても車線変更してスムーズに進みます。片側一車線のひとつが進めなくても、自動で判断して対向車線を走る様子は人間の運転とまったく一緒。AIがバッチリ考えているんでしょうね。

自律運転車の営業を始めた企業は、中国でこれが初めてとのこと。上海、武漢、安徽省蕪湖市、そしてカリフォルニア州のシリコンバレーでも運営許可を得たとのことで、今後も利用できる範囲がどんどん増えていきそうです。
しかしアメリカはWaymo(ウェイモ)や、最近あんまり目立った話を聞かないUber(ウーバー)といったライバルがいますが…中国での実績と経験が、競合より一歩リードするかもしれませんね。