キヤノンはめちゃテック企業でした。デジカメだけじゃなかった…

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  • author 三浦一紀
キヤノンはめちゃテック企業でした。デジカメだけじゃなかった…
Image: ギズモード・ジャパン

探検隊の気分でした。

2月25日から28日までオンラインで開催された、カメラと写真映像のワールドプレミアムショー「CP+2021 ONLINE」。みなさん楽しみましたか? 我々ギズモード・ジャパンも、今年はキヤノンの特設サイト「Canon Imaging Channel」に動画コンテンツで参加させていただきました! ご視聴いただいたみなさま、ありがとうございました。

実はこの動画、アーカイブ配信されていません。そう、放送当日しか見られない貴重なものだったのです!

「うっそー。見たかったー!」

「ちょうど仕事とかぶってて見られなかった」

「スケジュールが合わなくて最後の2分しか見られなかった」

「サムギョプサルおいしい」

そんなみなさまの声にお答えして、この動画の振り返りレポートをお届けします。キヤノンのイメージががらりと変わるはずです!

レンズの渦がお出迎え!

今回訪れたのは、東京都大田区のキヤノン本社にある一般非公開のキヤノンギャラリー。ナビゲーターは、ギズモード編集部のあみとう先生こと綱藤公一郎(あみとうこういちろう)です。

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綱藤公一郎

ギズモード・ジャパンのガジェットコーディネーター。消費者目線の率直な意見と、専門家ならではの知識を兼ね備えた商品レビューが人気で、視聴者からの信頼も厚い。とくに「その商品の何がすごいの?」を噛み砕いて伝えられる。

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このギャラリー、3階と2階のツーフロアから構成されています。まずは3階のフロアに潜入です。

ギャラリーを入ると、まず目に付くのがレンズの象徴展示。まるで何百本のレンズがお出迎えしてくれているかのよう。実際は手前2列分しかレンズはありませんが、鏡をうまく使って永遠にレンズが続いているように見えます。

キヤノンのカメラの歴史に触れよう

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カンノンカメラ(試作機)

あみとう先生が次に訪れたのは、キヤノンの歴代の主要カメラが展示されているコーナー。そこにはキヤノンのカメラの原点である「カンノンカメラ」が展示されています。1934年に試作されたキヤノン初のカメラです。この頃はまだキヤノンという社名ではなく「精機光学研究所」。このカメラが現在の社名「キヤノン」の由来となっています。

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カンノンカメラを作ったのは、精機光学研究所の創業者の一人である吉田五郎氏。元々は映画用機材の修理などを行なっていました。ある日、上海に部品の買い付けに行ったときに、現地の取り引き先の人に「この機械だって日本で造れない訳がないだろう」と言われ、カメラを作ろうと決意。その後、自力でドイツ製のライカやコンタックスのカメラを分解し、カメラの構造を学び、このカンノンカメラを作り上げたのです。一人のエンジニア魂から生まれたカメラなんですね。

ただし、こちらのカメラは試作品で、市場に出回ることはありませんでした。まさに幻のカメラなのです。

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ハンザ・キヤノン

こちらは初めて発売された「ハンザ・キヤノン」です。日本最初の高級35mmカメラです。このカメラから「Canon」の名前が刻印されます。

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このカメラ、今ではあまり考えられないコラボが実現しています。そう、キヤノンとニコンがコラボしているんです! キヤノンが作ったカメラですが、レンズやファインダー部分はニコンから供給を受けていたんですね。カメラに歴史ありって感じです。

歴代の主要カメラをぐるっと一回り

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次に訪れたのが、ガラス張りの円柱コーナー。この円柱にはキヤノンの歴代の主要カメラが展示されています。ハンザ・キヤノンがあるところからスタート。そこから反時計回りに進んでいくと、キヤノンのカメラの歴史がわかります。

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P型

エポックメイキングな機種はいくつかありますが、まずは「P型」。1959年に発売されています。当時カメラは高級品で、一般の人が手軽に買えるようなものではありませんでした。そこにこのP型が登場。当時のキャッチコピー「キヤノンがぼくの手に」が表すように、一般の人でも買えるお手頃価格を実現したのです。ちなみにPは「Populaire」(ポピュレール)の頭文字。フランス語で『庶民的な』という意味です。

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このPは、現在にも受け継がれています。そう、「EOS RP」のPがまさにそれ。高価だったフルサイズミラーレスを10万円台というお手頃価格にしたEOS RPは、21世紀の「キヤノンがぼくの手に」なんです。

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左上がEOS Kiss

もうひとつエポックメイキングなカメラが「EOS Kiss」。キヤノンの入門機として現在までその名称は引き継がれています。初めて触った一眼レフカメラがEOS Kissだった人も多いはず。

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この「Kiss」という名前の由来、ご存知ですか? 実は「Keep It Smart and Silent」の頭文字を取った名称なんです。「賢く静かに」という意味です。

このKissという名称は日本国内だけの名前。たとえばEOS Kiss X10iだったら、海外では「EOS RebelT8i」とか「EOS 850D」なんていう名前で発売されています。

キヤノン初のデジタルカメラはこちら!

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PowerShot 600

さらに見ていくと、そこにはキヤノン初のデジタルカメラ「PowerShot 600」がありました。1996年に発売。お値段は約12万円、画素数は約57万画素。当時としては画期的だったんですよね。

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EOS DCS 3

EOS DCS 3」はキヤノン初のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラです。コダックとの協業となっており、カメラ部分は「EOS-1N」というフィルムカメラです。このフィルムの入る部分に130万画素のセンサーが入っています。下の部分はコダック製で、ハードディスクが入っており、そこに画像を記録していたんだそうです。なんかめちゃくちゃでかくてかっこいいですね。お値段なんと約200万円! 一般の人はなかなか手にできなかったようですね。

デジタル一眼レフカメラの爆発的な普及のきっかけとなったのは2000年発売の「EOS D30」。画素数は約300万画素、そしてお値段約35万8000円となり、ようやく一般の人もデジタル一眼レフカメラが楽しめるようになりました。

最新カメラ&レンズ体験コーナーで最新機種にタッチ&トライ!

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広々とした空間には、キヤノンの最新カメラ&レンズを実際に使用できる「タッチアンドトライエリア」があります。中央にはジオラマが設置されており、お好きなカメラ、レンズで撮影体験ができます。

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ここで注目なのは、やはり最新のフルサイズミラーレス一眼「EOS R5」です。約4500万画素のCOMSセンサー、ボディ内手ぶれ補正、8K30pでの動画撮影に対応など、とにかくハイスペックで使いやすい機種。25年前はたった約57万画素でしたが、EOS R5は約4500万画素。あみとう先生は「やばい!」と表していました。語彙力。

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レンズ/カメラの断面展示


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デザイン検討用のモックアップ

タッチアンドトライエリアの周囲には、レンズ/カメラの断面展示デザイン検討用のモックアップやプロ向けのインクジェットプリンター(Lレンズと同じ赤いラインが入ってる!)、遊び心満載のデジタルカメラ「PowerShot ZOOM」が展示されています。今のキヤノンが楽しめるエリアです。

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キヤノンのインクジェットプリンター開発秘話

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キヤノンはカメラはもちろん、インクジェットプリンターも開発しています。その開発秘話が非常に興味深いんですよ。

どうやら開発者がたまたま片手にインク入りの注射器、片手にはんだごてを持っていたそうなんです。なんで持っていたのかはわかりませんけどね。で、はんだごてが注射器の針に偶然触れたとき、針からインクが吹き出しました。この偶然がインクを吹き付ける新しい方式のヒントとなり、キヤノンはインクジェットプリンターを開発できたそうなんです。いやぁ、偶然ってあるものなんですね。

キヤノンの別の顔が見られる2階フロアへ

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さて、お次は2階のフロアへ。こちらはB to Bエリアとなります。映画や放送業界で使われているシネマカメラや業務用ビデオカメラ、業務用モニターなどがありますね。あみとう先生、ちょっとハリウッドスター気取りです。

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CINEMA EOS SYSTEM 「EOS C70」

キヤノンのシネマカメラはアカデミー賞作品でも使われているそう。また、EOS RシリーズのRFマウントを採用したCINEMA EOS SYSTEM EOS C70」は小型&高画質で、映像制作業界では人気となっています。

家電量販店で売っているデジカメだけが、キヤノンのカメラではないんですよ。こういう業務用ビデオカメラなんかも、キヤノンのイメージング事業を支えているんです。

映像解析技術を活用した店舗ソリューションでマーケティングのお手伝いも

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キヤノンにはカメラで培った光学技術を活用したネットワークカメラがたくさんあります。これらネットワークカメラと映像解析技術を組み合わせると、こんなこともできるんです。

店舗ソリューションエリアでは、映像認識の技術を使い、店内を映すカメラからの映像を分析して来店者の年齢や人数をデータ化。それを分析することで、店舗のレイアウトや商品の品揃え、陳列などのマーケティングに活用できます。コンビニやスーパーのレイアウトって、実はこういう技術を使って綿密に行なわれているんですね。ただ商品を置いとくだけじゃダメってことか…。

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ちょっと見えにくいですが、緑の部分がシルエット化されたお客さん

なお、プライバシーへの配慮も万全。人をシルエット化する技術もあるので、お客さんのプライバシーは守られます。

カメラとかプリンターとか、そういうイメージが強いキヤノンですけど、こういう店舗向けソリューションもがっつりやっているんですね。

動画を要約? 「BriefCam」がすごい!

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Image: キヤノン
30分の映像を53秒にしたデモ映像

あみとう先生が注目したのが、BriefCam(ブリーフカム)というソフトウェア。こちら、イスラエルのグループ会社が開発したものです。一言でいうと「映像の要約」ができるんです。

これは、映像から人や動くものを抜き出して、重ならないように並べ直して、必要な情報を残しながら映像を短縮する技術。映像から特定の人やクルマだけを抽出し、短い動画にまとめる、なんてこともできちゃうんです。

Video: キヤノンマーケティングジャパン / Canon Marketing Japan
オリジナル映像


Video: キヤノンマーケティングジャパン / Canon Marketing Japan
BriefCamで加工した映像

たとえば、 オリジナルの映像から赤い車だけを抽出したり、指定した車線を走る車を抽出することもできます。左折したクルマやバイクだけを抽出するなんてことも可能。違反者だけを効率よくピックアップできるとあって、警察の捜査やマーケティングなどでも活用できそうですね。

2.5億画素のCMOSセンサーや医療機器も手がけてる!

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LI8020 CMOSセンサー

次のエリアにあったのはAPS-Hサイズの2.5億画素CMOSセンサーです。このセンサーとキヤノンのレンズを組み合わせて撮影をすると、なんと18km先の飛んでいる飛行機の文字も見えます!

あみとう先生曰く、「これが一般発売されたら18km先から商品紹介してみたみたいなYouTuber絶対現れるよね」とのこと。絶対やる人いるだろうなぁ。ちなみにBtoB向けにはすでに発売済みです。

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キヤノン、実は医療機器もやってるんですよ。キヤノンメディカルシステムズというグループ会社では、CTスキャンやMRIなどの機器を開発しています。キヤノンのMRIの特徴は、検査中に広大な自然の映像が流れるところ (この機能は追加オプションです)。

これにより、検査の間の気分転換になったり、狭いところが苦手な人でも安心感が得られるといった効果があります。もしMRI検査をする機会があるなら、キヤノン製であればリラックスできるのではないでしょうか。

僕らが知っているキヤノンは氷山の一角。「イメージング」をコアに多種多様な技術開発をしているテック企業だった!

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キヤノンというと、カメラやレンズの会社といったイメージがありますが、そのほかにも映像解析や医療機器などの開発も手がけています。これからの事業のコアとなっているのが「イメージング」。キヤノンは、長年培ってきた映像技術を中心に多彩な技術開発を行なっている、先進的なテック企業だったんです。

今回のギャラリー潜入で、僕らが知っているキヤノンは、ほんの氷山の一角に過ぎないんだなということがよ〜くわかりました。

どうです? キヤノンに対するイメージ、変わったんじゃないですか?

Image: ギズモード・ジャパン

Source: キヤノン

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