所詮ママチャリはママチャリである。こだわりが吹っ切れたら、超ラクになった「電動チャリの選び方」

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  • author そうこ
所詮ママチャリはママチャリである。こだわりが吹っ切れたら、超ラクになった「電動チャリの選び方」
Photo: そうこ

電動自転車は神の乗り物です。

まず先に言っておきますと、本記事に出てくる電動自転車は「じゃないほう」です。昨今、コロナの影響もあり、通勤通学に活用する人が増え、都市部で電動自転車が人気という話を聞きました。が、今回はそっちじゃないほうこういうやつ(↓)じゃないほう。世のお父さんお母さんが子どもを乗せて実用的に使うための電動自転車、ママチャリのお話です。

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https://www.gizmodo.jp/2021/02/e-bike-kamiyama.html

結論から先に言うと、私が購入した電動自転車はパナソニックの「ギュット・アニーズ・DX」。ママ電動チャリのド定番中のド定番。しかし、このド定番に行き着くまでには、迷いと見栄と直視すべき現実がありました。

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決め手の1つとなった、シートのシートベルトをワンタッチで調整できる仕様。楽。

電動自転車に求めた条件

・3人乗り
・リヤシート付属
・26インチ

いよいよ電動自転車を買おうと思ったのは、ありがたいことに2人目の子どもが産まれ、1歳になったタイミングでした。それまでは、住んでいるエリアが比較的平坦なこともあり、だましだまし普通のママチャリの後にチャイルドシート乗っけてやりくりしていました。が、子ども2人乗せて人力は無理。電気の力に頼ることに。

そこで、電動自転車に求める最大の条件が3人乗り(大人1人+子どもを2人)ができること。さらに1.5年後くらいには上の子は乗らなくなるので、フロントシートを外しリヤシートのみで使用できること。つまり、リヤシートが付属で、フロントは別で買い足すスタイルであるべきということです。この時点で少しモデルが絞られました。

問題となったのは、もう3つ目の希望条件。車輪は26インチがいいな! これが悩みの種となる…。

26インチがいい

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Image: ブリヂストンサイクル
ブリヂストン「ハイディツー」

希望条件、26インチ。理由は夫婦ともに身長が高いほうだからです。車輪が小さい自転車だと、漕ぐときに膝があがって漕ぎづらい。フロントシートに膝があたる or ガニ股になってしまう。

そこで目をつけたのが、ブリヂストンの「HYDEE. II(ハイディツー)」。タイヤが大型の26インチな上に、ファッション誌とコラボしているだけあってデザインがいい! 走りながら自動充電できるのもいい! サビない&外れないがウリのカーボンベルトドライブが採用されているのも魅力! ただ、ちょっと高いんです。他の電動ママチャリよりちょっとだけ、気持ち高い。純正フロントシートつけるとさらに高い。心の中では、ほぼほぼHYDEE. IIに決めてはいたものの、いざ近所の自転車屋さんに行ってみるとやっぱり迷っちゃう。並んでいる他のママチャリよりも明らかにちょっと高いから。

で、ここから2週間半ほど迷いました。チャイルドシート調べたり、ネットで価格みたり、購入した人のブログ読んだり、近所の自転車屋さん数軒(ホームセンター含む)で価格差があるかチェックしたり…。そのうちに、26インチならパナソニックの「ギュット・アニーズ・DX・26」もあるんだなとか。どれだけ見ても「よし! 買おう!」という踏ん切りがつかず、モヤモヤ続き…。

何度見ても決められなかったのは何故か? 答えは簡単、電動自転車を試乗できるお店が近所になかったから。

試乗したら秒で決まる

近所の自転車屋さんはまたがることはできても、実際に漕ぐことができませんでした。そこで悩んだあげく、遠出して試乗スペースがある自転車屋さんへ。自分はもちろん、子どもも一緒に乗ってぐるっと回ってみると一瞬で悩みが晴れました。

(そもそも、なぜ試乗しないでいいと思っていたのか、それは昔ロードバイクをネットで購入し問題なかった経緯があったから。しかし、子どもを乗せて3人乗りするという新体験、これは過去の経験値で補足できるものではないと今回痛いほど身に染みました。)

そして試乗して決めたのが、冒頭のパナソニック「ギュット・アニーズ・DX」。初めにこだわっていた「26インチ」という条件は、実は自分には向かないとわかったからです。車輪が大きいと漕ぎやすいという利点がある一方で、子どもの乗る位置が高くなるという(私にとっては)マイナス点がありました。

子どもを抱っこして乗せるとき、そのちょっとの高さが腕にくる。自転車を止めてスタンドを立てるとき、チャイルドシートへのガコンという衝撃が大きくなる。もし万が一、コケたときにより高い位置から倒れることになる。子ども乗せ自転車に慣れていない、かつ極度の心配性の私(まわりにも「心配しすぎ」と言われるくらいの心配性)には、1ミリでも1秒でも不安が少ない自転車じゃないとダメだとわかりました。リアルの「ちょっとした不安」は、想像の中の「大丈夫やろ?」を大きく上回ります。

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リヤシートがあっても、アクセスしやすい位置にある鍵。(電動じゃなくても)初めて子ども乗せ用ママチャリにのると、こんなちょっとした気遣いにも感動。


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スタンドが大きめなのも楽! 電動じゃなくても、ママチャリならこのスタンドに変えるだけでかなり乗り降りが楽になる。

ママチャリはママチャリである!

当初考えていたHYDEE. IIは、最後の最後で26インチという条件が逆に不利に。最初は26インチに加え、デザインも気に入っていたのですが、試乗して目が覚めた私が思ったのは「ママチャリはママチャリである」ということ。

なぜ電動ママチャリを買うのか? それは必要だから。実用性ありきのママチャリ購入だということを、迷いすぎて見失いかけていたのです。

そもそもかっこいい自転車に乗りたければママチャリ選んでない!
(ロードやクロスに比べたら)ママチャリの時点でダセーもんはダセー!(個人の見解です)
必要に差し迫られて買うんだからまず実用性、オシャレは二の次!

頭にガンガン響く自分の声。試乗したら、自分が極度の心配性であることを思い出しました。

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フロントシートに膝当たるからガニ股になる。でも、それでいい。

もちろん、求める実用性を全クリした上でデザインを選べるのならば、それが最高。ただ、デザイン>実用性、デザイン>不安になってしまうのは、電動ママチャリ購入者としては本末転倒。

子どもを乗せるための電動自転車選びで、スペックより何より声を大にして言いたいのはココ。試乗! 試乗! あんど試乗! それも子ども乗っけて試乗すべし! 体験ブログより、スペック比較より、ネットクチコミより、何より勝るのは1度の試乗。

最近ネットショッピングに慣れきっていたので、久しぶりにお買い物の基本のき「手に取る大切さ」を思い出しました。

Photo: そうこ

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