海外に向けても、No More 映画泥棒。
人気映画が公開されると、クリエイターはファンに感謝の意を表しながら、ネット上でのネタバレやリークを慎むようさりげなく注意することが常態化しています。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に関して、スタジオカラーはより露骨なアプローチを取りました。
2015年の公開予定から度重なる延期を経て、COVID-19の影響も危ぶまれるなか3月8日に日本で公開された『Thrice Upon a Time(英語版サブタイトル)』は、庵野秀明監督による『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの再構築の最新作として待ち望まれていただけでなく、フランチャイズ全体へのお別れの作品としても製作されているからです。
無論、この作品がエヴァとのお別れになるかはわかりません。それでも本作はこれまでのエヴァンゲリオン映画において最も高い収益をあげ、公開週に33億円(約3220万ドル)という驚異的で、おそらくは適切な額を記録しました。
しかし熱狂的な一部のファンは、海外のエヴァファンが本作をいつ見られるかわからない事実と相まって、本作の重要な場面や録音をオンラインに流出させています。スタジオカラーはこれについて満足していません。
Pirated Movie Recordings of EVANGELION 3.0+1.0 pic.twitter.com/U89q5c7mew
— 株式会社カラー (@khara_inc) March 14, 2021
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版3.0+1.0』の、映画館で撮影された複数の海賊版が確認されました。
すべての情報は収集され、適切な措置がとられています。
海賊版は犯罪行為です。匿名のアップロードであっても、その発信元は特定できます。
スタジオカラーが違法アップロードに対し厳しい措置を取ろうとしているのは驚くことではありませんが、この声明が英語と日本語、そして中国語で発表されたのは、これまでのスタジオのソーシャルメディア上での発言とは異なり、日本のファンだけでなく海外のファンにも警告を発しているように見て取れます。
いつ海外のファンが『Thrice Upon a Time』を合法的に体験できるようになるのか、公式な発表はまだありませんが、それまではリークや噂の誘惑に負けないようにしてほしいとスタジオは願っています。
それまでは、宇多田ヒカルのストリーミングでも聞くとしましょうか。
Source: Twitter, エヴァンゲリオン公式サイト, YouTube