変顔を登録すると顔認証のセキュリティが強化される、との研究結果

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
変顔を登録すると顔認証のセキュリティが強化される、との研究結果
Image: BYU Photo

コンビニで支払いの度に変顔するのかな。

顔認証が普及して、PINナンバーやパスワードを覚える必要がなくなってきたのはすごく便利ですよね。AppleのFaceID=顔認証は、TrueDepthカメラシステムでユーザの顔の形状を正確に読み取るため、セキュリティツールとしてかなり高度な技術だと言われています。

たとえばカメラの前にその本人の顔の写真をかざしたとしても認証されない強いシステムなんです。でも抜け道ってあるんですよ。寝ている人や意識のない人の顔にメガネをかけさせて顔認証がアンロックできちゃうというリサーチ結果も出ているんです。

エンジニアの教授たちがそういったケースを回避するために提案したのが「変顔顔認証。英語ではConcurrent Two-Factor Identity Verification (C2FIV)と呼ばれる新しい二要素認証です。ブリガムヤング大学の教授たちによると、再現できる変顔を登録することでセキュリティーは抜群になるとのこと顔のつくりと、微妙な顔の筋肉の動き方のふたつを読み取らせるためです。顔認証登録の際に何度か顔の登録をするはずですが、毎回少しずつ違う動きで登録することで、感じの少し違う顔をシステムに覚えてもらえるのもポイントです。

この新しいアルゴリズムをテストするために、ブリガムヤング大学の研究チームは50人の被験者がまばたきしたり笑顔を作ったり、眉をあげたりなどの顔をした8,000ものビデオクリップを制作。それでニューラルネットワークに学習させていきました。するとその結果、90%以上の正解率で顔の動きを当てられるようになったとのこと。研究チームはこれを更なるニューラルネットワークのトレーニングに使えたらと話しています。

この変顔認証の場合、誰か他の人がスマホをアンロックしたいとき、所有者に変顔をさせなきゃいけないことになるので、格段とセキュリティーが強化されます。ただしApple Face IDのいいことは顔にスマホを向けるだけで1秒もしないうちにアンロックできることです。変顔登録をした場合、その顔を作って、それがクラウドサーバーと照合して、それからアンロックとなるので今より時間がかかってしまいます。セキュリティー強化のために誰かの前で変顔をすること、ちょっと時間がかかってしまうことくらいはやらなきゃいけない世の中になっていくんでしょうか?

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