マタンゴ!
TOP画像に見えるエルメスの定番バッグ、ヴィクトリア。このバッグはカーフスキン(牛革)の代替として、キノコを原料とした人工レザーを使ってるそうな。キノコがレザーの代わりになるんです…!?
スタートアップ企業MycoWorksは、エルメスと共にキノコを原料にしたバイオ素材「Sylvania(シルバニア)」を開発。この素材は菌糸体をレザーのように加工する、Fine Mycelium社の特許技術から作られたそうです。
菌糸体からレザーを作る試みは、人工蜘蛛の糸で知られるBolt Threads社も挑戦中で、サスティナブルな素材として注目されています。レザーの代用といえばフェイクレザーですが、動物には優しくとも石油由来ゆえの環境問題が。菌糸体のような天然素材からレザーを作れば、環境にも動物にも優しくできるってわけです。
そうした実験的なバイオ素材がエルメスの製品としてかたちになったのだから、結構スゴくないですか? このバッグは2021年末までには発売される予定。世界最大生物と名高いのオニナラタケは約10平方キロメートルもあるっていうし、菌糸体のエネルギーはすごい。
Source: MycoWorks, WWDJAPAN.com, Bolt Threads