なるほど納得のデザイン。ちょっとピアノみたい。
文房具メーカーのコクヨから、目盛りを線ではなく面にして、1mmの正確な幅がわかる「本当の定規」が発売されることになりました。
どこがどう正確なのか?
従来の定規に書かれた(彫られた)線は0.1~0.2mmほどの幅があるため、たとえば線の外側を始点と終点にすると1mm+最大0.4mmを1mmとして計測してしまうことになってしまいます。逆に内側で読むと、1mm-最大0.4mmを1mmとして読むため誤差が生じてしまいます。

ですが線を廃止して、1mm置きにベタ塗りをすることで、始点と終点が白黒ハッキリ分かれて正しく計測することが可能になったのです。
たったこれだけの工夫なのに、これまでの常識を覆してしまいますね。定規によっては線が太いので、工作などでドコを始点にしようか迷ったり、絶妙なズレが出た経験は山ほどありますもんね。
誕生は5年前
「本当の定規」は、2014年に行われた国際コンペティション「コクヨデザインアワード」にて、優秀賞を受賞したデザイナー発案の作品なのだそうです。マニアックなニーズであることから、最初は限定的に売っていたものの、すぐに売り切れる人気商品になったため今回15cmが一般に発売されることとなりました。一応、もっと長いのないの? という方々には30cmもあります。
コクヨショーケースでの取り扱いは4月中旬以降、Amazonでは4月7日からとなっています。もうモヤることなく、キッチリ正しい長さを計測できますね。
※なお、以下の価格など表示内容は、執筆現在のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。
Source: YouTube, SHOWCASE (1, 2), Amazon via KOKUYO (1, 2) via MdN DESIGN INTERACTIVE