1200年前の京都(平安京)は、どんな音に包まれていた?
平安遷都(794年)から遡ること30年前、平城京から遠く離れた桜島の噴火の音が聞こえたという記述が『続日本紀』にあります。
それは、当時の都を包み込む音環境が現代からはおよそ考えられないほど、清明に澄み渡るものだったものだったそう。
また、平安期に書かれた『枕草子』『源氏物語』『宇津保物語』などには、雅楽や声明、寺院から鳴る梵鐘の音や季節ごとに変わる虫の声、町の喧噪など、日常生活の中で聞こえてくるありふれた音が書きとめられています。
NAQUYOは、平安京サウンドスケープ論の名著『平安京 音の宇宙』で知られる音楽学者・中川真氏、京都芸術大学等の協力のもと、最先端技術と文化研究を融合させ、平安京のサウンドスケープ(音風景)の芸術的創造に挑戦するアート・プロジェクト。
「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」 のプログラムとなります。
イベントの第三弾となる今回は、 平安京のサウンドスケープ(風景)をテーマにした3組のアーティストによるライブ公演と、後進の育成を目的としたオーディオビジュアルワークショップを3月27日、28日にロームシアター京都にて開催します。

残念ながら、すでに満員御礼で観覧の応募受付は終了しておりますが、本日、17:30よりライブストリーミングサイト『DOMMUNE』においてライブ配信が実施されます。
番組URL:https://www.dommune.com/streamings/2021/032701/
「NAQUYO ―平安京の幻視宇宙―」
KYOTO STEAM in collaboration with MUTEK.JP
「NAQUYO LIVE PERFORMANCE」
■17:30-18:00 TALK:「NAQUYO 平安京の幻視宇宙・邂逅」
谷崎テトラ(放送作家/KYOTO STEAM -世界文化交流祭- 実行委員会チーフディレクター)、中川 真(サウンドアート研究者/大阪市大都市研究プラザ特任教授)、竹川潤一(MUTEK.JPクリエイティブディレクター)、岩波秀一郎(MUTEK.JP代表)
■18:00-20:00 LIVE:「NAQUYO LIVE PERFORMANCE」
Kazuya Nagaya + Ali M. Demirel、Junichi Akagawa + nouseskou、Yuri Urano + Manami Sakamoto

スティーブ・ジョブズも愛した京都という街の文化をアートの側面から考えるイベント。後日レポートもお届けしますので、お楽しみに。
Source : KYOTO STEAM , MUTEK.JP