やっぱり貯めて3060 Tiかな。Nvidia GeForce RTX 3060レビュー

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やっぱり貯めて3060 Tiかな。Nvidia GeForce RTX 3060レビュー
Photo: Joanna Nelius/Gizmodo

品薄にあえぐ GeForce RTX 30シリーズ。

万年チップ不足で、ボット転売暗号通貨マイナー買いまくり。末端の消費者にはいつ回ってくるの!?と頭を抱える状況が続いています。

せっかくの待ち時間、新GPUとゲーミングPCの情報を読んで理想のGPUとマシンの組み合わせをじっくり考えるのもいい時間の使い方。自分が一番迷うのはNvidiaのGeForce RTX 3060RTX 3060 Tiのどっちにするの!?というところですけど、結論から言うと、3060に在庫があって希望価格帯で今すぐ買えるとしても、多少予算上乗せしてTiを買っちゃうなあ。

理由を詳しく見ていきましょう!

RTX 3060も納得の1枚です

RTX 3060も悪くないグラフィックスカードです。1,080pと1.440pの高解像度でほぼすべてのゲームが楽しめるし、レイトレーシングをONにしても60FPS弱かそれ以上をキープできます。類似スペックの兄貴分Tiと守備範囲はほぼ同じ。RTX 3060 Tiのほうが、単に割高な分高性能で、スペック差がそのまま性能差になってる部分もあります。

ただメモリバス幅が足りなくて性能が伸びない

RTX 3060はVRAM(メモリ容量)が12GBで、3060 Ti(8GB)より大容量です。ブーストクロック(最高稼働周波数)に至ってはTiを若干上回るほどなのですが、いかんせんメモリバス幅がわずか192bitなので、これが足を引っ張ってるんですね(メモリバス幅が小さいほど、GPUとビデオメモリの間で転送できるデータ量は限られてしまう)。

それに引き替え、RTX 3060 Tiのほうはメモリバス幅が256bitもあって全体のバンド幅が高く、RTX 3060とはその差100GB/s近く。もちろんバンド幅が大きいほど性能は上なわけですが、たった70ドルの価格差(転売ではもっと開きが出る)でこんなに差が出るとは驚きです。

Nvidia GeForce RTX 3060

20210308GeForceRTX_sm

これは何?:Nvidia最新&最安のRTX 30シリーズGPU。

価格:米国:329ドル(約3万6000円)/日本:搭載カード 約5万7000円~7万3000円

好きなところ:安くて高性能。

好きじゃないところ:RTX 2060から性能はそれほど飛躍的に上がっていない、メモリバス幅が狭い。

RTX 3060を3070、3060 Ti、2060と比べると

比較で使ったのは次の製品です。

CPU:Intel Core i9-10900K

マザーボード:Asus ROG Maximus Extreme XII

メモリ:16GB(8GB×2)G.Skill Trident Z Royal DDR4-3600

SSD:Samsung 970 Evo NVMe M.2 500GB

PSU:Seasonic Focus GX-1000

CPUクーラー:Corsair H150i Pro RGB 360mm AIO

解像度に応じてRTX 3060はRTX 2060より平均5~15fpsリードという結果でした(フレームレート差が高いほど解像度は低くなる。RTX 2060は発売当初価格が349ドルで、 3060は20ドルだけ安い)。RTX 3060 Tiは平均15~30fps、場合によっては40fps、RTX 3060をリードしています。

こうして見ると、3060の立ち位置はいかにも中途半端。旧モデルより性能は上がっているけど買い替えるほどの差ではないし、上位モデルの3060 Tiとのフレームレート差がこれだけ大きいと、どうせ買い替えるなら少し無理してでも3060 Tiを買っちゃいますもんね。

RTX 3060には3060 Tiみたいなファウンダーズエディションもありません。Asus、MSIといったメーカーさんから搭載カードが出ているだけ。まあ、これを問題視する人はそういないと思いますけど、Nvidiaファウンダーズエディションの見た目が好きな人は3060以外の選択肢からどうぞ、ということになります。

なお今回使ったのはEVGAのカードで、動作は最高でした。RTX 3080、3070、3060 Tiのファウンダーズ版(12pinコネクタ同梱だけどアダプタが必要)と違って、8pin標準電源コネクタ付き。

品薄解消でRTX 2060復活

ビデオカード市場の枯渇をなんとかしようってことで、Nvidiaは旧製品RTX 2060の再入荷を発表。グラボ選びはさらに混迷を極めています。再入荷の時期はまだ不明ですが、2060が復活したらRTX 3060の存在感はますます薄れそうです。全ゲームを1,080p解像度で楽しめて、1,440p解像度は数ゲーム遊べる程度でいい人は、RTX 3060よりものすごく安かったらRTX 2060買っちゃうもん。

RTX 3060は旧製品より5~15fpsしかリードを広げていなくて、旧製品だって負荷の高いゲーム(「Metro Exodus」など)をUltra 1,080pでプレイ中は60fpsまで出ますし、もう旧製品で「十分じゃん」となっても不思議じゃありません。少なくとも自分はそう。

Tiとの性能差を考えたら、Rtx 3060もメモリ容量8GG、メモリバス幅256bitにしてればよかったのに~と思ってしまいますが、そしたら価格も上がっていたと思います。RTX 3060はRTX 3060なりの想定プライスがあるはずだし、Tiとの差を敢えて大きくすることでTiに飛びつくよう仕向けたことも考えられます。いずれにしても「3060もいいけど、買うなら3060Ti!」というのが自分なりに導き出した結論ですね。

AMD Radeon RX 6900 XT/6800 XT/6800発進で、RTX 3060 TiやRTX 3060にも強力なライバルが出現します。RTX 6800 XTとRTX 6800はレイトレを使わないときの性能がNvidiaより圧倒的に上で、 Nvidiaの旗艦モデルさえも凌駕しています。まあ、これまで編集部でテストしてきた印象では、レイトレ使用時の性能ではRTX 3060のほうがAMDより上の可能性大ですけどね。

買いなのはこんな人

RTX 3060を買って一番得するのは、現在GTX 1660 Ti以下のモデルを使っている人たちですね。RTX 2060以上のモデルから乗り換えてもさほどの性能UPは望めません。さすがに転売ヤーもクリプトマイナーも3060には手を出さないんじゃ…と祈るばかりなり。

5秒でまとめると

  • ファウンダーズエディション配布はなし。
  • 前モデルのRTX 2060と比べると性能向上は微々たるもの。
  • 品薄対策でNvidiaがRTX 2060を再出荷した場合、3060と価格競争になるかも。
  • RTX 3060 TiのほうがRTX 3060より性能はずっと上。GPUとしてはいい買い物。

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