コイツが登場するならばα7Cやα7S III、FX3に興味津々というカメラマン、出てくるでしょう。α7R II使いの僕がそうだもの。
数あるガジェットのなかでも、ワイヤレスマイクほど安かろう悪かろうがハッキリしているものはないでしょう。1万以下のモノはまず使い物にならない。2万円台でやっとデジタル式が狙えるけどBluetooth 3.0時代のモノばかりで音ズレが大きい。プロが使うガチなヤツは1セットで10万20万が当たり前の世界です。
でした。いままでは。

ソニーがやってくれました。新たにリリースされたワイヤレスマイク「ECM-W2BT」は、超低遅延なaptX Low Latency(aptX LL)でワイヤレスマイクが捉えた声を最高で見通し距離200m先のカメラ側に送ってくれるのです。お値段、税抜2万2500円で! たったの!


商品はトランスミッター(送信機)のECM-W2BT(T)と、レシーバー(受信機)のECM-W2BT(R)組み合わせ。トランスミッターにはモノラルマイクを内蔵しており、手元で音量を調整できるアッテネータースイッチも装備しています。
便利なのが現在の電波強度がわかるLINKランプですよ。ざっといえば、点滅していなければまったく問題がないことがわかる。これ、ワンオペ撮影時に助けられること確実です。
またステレオマイク入力端子もあり、ラベリアマイク(ピンマイク)などと組み合わせた使い方も可能です。
こういうね。ユーザーの「そういうのが欲しかったんだよ!」を先回りして準備してくれるソニー。大好き。
2つのマイクで2人の声を同時に録れる

レシーバー側(カメラにつけるほう)もマイク内蔵です。スイッチ切り替えでトランスミッター側のマイクのみ有効とする「MICモード」、両方の音を記録する「MIXモード」、レシーバー側のマイクの声を録音する「RCVRモード」が選べます。セミナー動画を超クリアな音声で撮れるし、インタビューや対談もOKだし、リアルタイムナレーションもイケるって、やばくね?
基本的にはレシーバーをソニー製カメラのマルチインターフェースシュー(MIシュー)につけて使うものですが、音声出力端子があるので、MIシューのないRX0 IIや、ICレコーダー、他社カメラと合わせても大丈夫。動画を撮るもよし、Podcast用に音声を撮るもよし。縦横無尽ってこういうことをいうんでしょうか。
レシーバーをMIシューに装着した場合、カメラボディによって伝送の仕様が変わります。最も高音質となるのはFX3、α1、α9 II、α7R IV、α7S III、α7C。「デジタルオーディオインターフェース対応MIシュー」をもった機種です。これらの機種ではaptX LLで伝送したデジタル音声信号のままカメラで記録ができます。
中音質となるのは他のα9、旧型α7シリーズやα6000シリーズ、RX100 VII、RX10シリーズなど。これらの機種はMIシューがデジタルオーディオインターフェースに対応していないので、レシーバー→カメラボディ間でデジタルアナログ変換と、アナログデジタル変換をすることになります。
というてもYouTube動画や、SNS用の動画を撮る時に使うなら、アナログ伝送でもいいかも。
同時にステレオラベリアマイク「ECM-LV1」(税抜3,000円)もリリースされましたよ。さっきのトランスミッターに接続して使用できます。
共に発売日は4月16日です。
Source: ソニー