アルツハイマーと認知症の改善に、『ダンレボ』のようなゲームの訓練が効果的という研究

  • author 岡本玄介
アルツハイマーと認知症の改善に、『ダンレボ』のようなゲームの訓練が効果的という研究
Image: ETH Zürich

ゲームで楽しく、考えながら身体も動かすのが良いみたい。

チューリッヒ工科大学が参加した国際研究チームの実験にて、認知運動トレーニングがアルツハイマーや認知症の予防に役立つことが判明しました。

トレーニングに用いるのは、目の前にある画面を見ながら、足でタイミングよく任意のボタンを踏んで操作する機械。でもこれが、ゲームセンターの花形『Dance Dance Revolution(ダンスダンスレボリューション)』にとっても似ているのです。

Video: ETH Zürich/YouTube

薬では治せなかった

現代医学では、によるアルツハイマーと認知症の治療はどれも失敗続きなのだそうです。ですが身体を動かして行う認知訓練が、これらの症状に対抗する手段であることが初めて分かりました。

そこで使われたのが、「Dividat Senso」という機械です、これにはクラウドベースのゲームをプレイしながら、20個の内蔵センサーで被験者のバランスや重量、歩数などが測定されるようになっており、モーターによる振動で触覚フィードバックを行います。

ではここで、「Dividat Senso」のデモ動画を見てみましょう。

Video: ProCare BV/YouTube

1から順番にひとつずつ増える数字を2、3、4、5…を足で踏んで数えたり、カーリングのように「◎」の中に黒丸印が入ったタイミングで足踏みをする他、丸が点灯した足元の矢印を踏むゲームがあることが見て取れます。こうしたゲームを通じて、注意力、集中力、記憶力、適応能力を鍛えるわけです。

8週間の訓練で効果が認められた

本来は老人のエクササイズ用マシーンの意味合いが強かったこの機械ですが、ETH Zürichらのチームが応用し、8週間のトレーニングで実験したことで、脳トレとしても使えることが分かりました。その結果、アルツハイマーと認知症を重度に患った老人たちの症状を遅らせたり、弱まらせたりする効果が見られたのでした。

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Image: ProCare

若いうちからダンスゲームをすれば予防に?

アタマで考えながらカラダを動かすゲームは、何となく脳トレとフィットネス的に良さそうなのは感じていましたが…こうして科学的に太鼓判が押されるのであれば日常的に遊びたいものですね。

『DDR』は家庭用もありましたし、計算しながら身体を動かすミニゲームを含む『Wii fit』も良さそうです。自分でプレイすれば将来の予防になりそうですし、お爺ちゃんやお婆ちゃんに試してもらうのも良いかもしれませんね。

Source: YouTube (1, 2), ProCare, ETH Zürich via Boing Boing

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