ネコとの暮らしは至高ですが、トイレのお手入れがちょっと面倒ではありませんか?
いや、別にネコさまの世話が嫌というわけではないんです。
筆者はコストパフォーマンスを重視して、システムトイレに崩れる木質ペレットと犬のオシッコシートという組み合わせを使っているのですが、排泄後にペレットが飛び散るし部屋中に漂ううんち臭が気になってしまうんですよね。何かいい解決策がないかな〜とリサーチをしていたところ、解決策として浮上してきたのがネコの自動トイレ。
そんなことを考えていたところ試用のチャンスが…! ということでトイレ環境を改善したい私が、色々とスマートな「Circle 0」を使ってみましたよ。
猫の自動トイレ「Circle 0」とは

してくれること:ネコの排泄物を自動で取り除いてくれるスマートトイレ
価格:7万7000円
良かった点:ネコのトイレ処理が楽。ニオイをまったく感じない!
気になった点:砂を入れすぎると塊が大きくなってしまい、すぐに砂がなくなってしまうので、適切な砂の量を覚えるのに少し時間が必要。大きいので掃除が面倒
爽やかな朝がやってきた
筆者の朝はリビングにあるネコトイレのうんちの処理とともに始まります。うんちを処理しても部屋に漂う強烈なニオイはなかなか消えず、窓を全開にしながら扇風機を回して毎朝換気します。

ネコのことは排泄物も含めて愛したいところですが、朝5時にうんち臭に包まれながらコーヒーをすすっていると、複雑な感情が沸いてきます。でも「Circle 0」があればそんな朝ともおさらば。
「Circle 0」は、ネコがトイレに入って排泄をするとセンサーが検知して、トイレから出た7分後に固まったオシッコやうんちを自動ショベルが排除してくれます。


球体型のトイレは二重構造になっていて、内側と外側のカバーの間に排泄物を入れるケースがあります。密閉度は高く、うんちが入っていてもほぼにおいません。試しに5日ほど放置してみましたがニオイを感じることはありませんでした。
猫砂の飛び散り率が低い
ネコトイレの問題のひとつが、排泄後の猫砂の飛び散りではないでしょうか。でも「Circle 0」は出入り口の形がいいのか、固まる猫砂がいいのか飛び散り率は低いです。

排泄時にはほとんど飛び散らないのですが、猫砂の粒が小さいためか肉球の間に入り込んでしまい、その砂がトイレの外に少しだけ飛び散っているようでした。
しかしこれくらい許容範囲。これまではペレットだけでなく(オシッコを含んで)崩れた粉もトイレ周りに散らばっていたので、結構汚れていたんです。それと比較すれば全然綺麗なもの。ニオイもないし飛び散る砂も少ない。これはかなりうれしいことです。
でも掃除はちょっと面倒くさい
長くて1週間うんちと対面することがなく、トイレ砂も常に綺麗という「Circle 0」は、外で働いていて頻繁にトイレのメンテナンスができないネコ飼いさんにとって救世主のようなアイテムだと思います。

しかし、ネックもあります。そのひとつがトイレの洗浄。「Circle 0」は定期的に分解して洗浄する必要があるのですが、大きくて重いのです。システムトイレを洗うのとはわけが違うので、なかなかやる気になりません。

ただ、分解して洗い始めればそう手間でもなく、各パーツがどういう仕組みで動いているのかがわかって、機械好きにはむしろ楽しい時間だったりもします。

バッテリーが入っているベース部分に水が入ってはいけないので、水洗いできるパーツだけを念入りに洗います。

洗ったあとは、バッテリー部分が濡れてしまわないように完璧に乾かします。
筆者は2週間使ったあたりで洗いましたが、それはトイレの返却期間が迫っていたからです。個人的には1カ月に1回くらいでも良さそうだと感じました。
おネコ様が慣れるまでは気長に待って
お手入れは別として色々と嬉しいことだらけの「Circle 0」ですが、すんなり導入できたわけではありませんでした。これは製品どうこうというわけではなく、ネコ様あるあるです。
「Circle 0」は(おそらくほかのスマートトイレも)、固まる砂しか使えません。ネコのトイレや砂を変える場合、今まで使っていたニオイのついた猫砂を少量混ぜることで、そこがトイレであることを認識してもらいますよね。
我が家は崩れる木製ペレットを使っていたため、固まる砂しか使えない「Circle 0」に混ぜて使うことができません。つまり、トイレだと認識してもらうハードルが少しだけ高いんです。
我が家の2匹のネコのうちオスの小虎はトイレの場所にこだわります。私たちが決めた場所ではなく、何があっても食器棚の前で必ずトイレをします。なので「Circle 0」をいつもの食器棚の前に置くだけでよかったのですが、メスの豆虎は警戒心が強く砂にこだわるタイプだったので、別室に置いたシステムトイレをメインで使っていました。
ただ、小虎が使っているのを見るうちに警戒心が解かれたらしく、中を覗いたり前足を入れてみるようになりました。2週間では豆虎が使うには至りませんでしたが、このまま使い続けていれば2匹とも普通に使ってくれるような気がしました。
猫砂選びはコスト面も考慮すると良し
「Circle 0」は固まる猫砂しか使えないため、普段使っている砂に近い素材を選ぶ人が多いと思いますが、物によってはランニングコストが高くなる可能性があります。
筆者は木質ペレットに質感が似ていて無臭というのが気に入っておからタイプの固まる猫砂7L(763円)を使ってみました。
しかし、比較的大粒だったのとおしっこをした時にできる「おからの塊」がかなり大きかったため、ショベルがごっそりすくってあっという間に猫砂がなくなってしまいました。消費の早さは4日で1袋使うレベル。これまで使っていたペレットが20kg(約2,000円)で半年以上もつことを考えると、先が不安になるくらいの早さだと感じました。
ただ、これは猫砂をMAXのラインまで入れたことが原因だったようです。MAXまで入れるとショベルが砂に触れる範囲が広くなり、ゴッソリすくうことになります。
砂をショベルがすくいやすい量にしておくと、4日で1袋消費なんてハイペースにはならないと思います。私はこの絶妙な分量を掴むのに少し時間がかかってしまったので、砂をかなり無駄にしてしまったと思います(もったいない)。
導入前は獣医さんに相談すると良いかも

数日使ってみて感じたのは、爽やかな朝にうんちと対面しなくて済むことはメリットでもありデメリットでもあるということです。
排泄物は健康のバロメーターですが、自動トイレだと排泄物を見るのが3日に1回から1週間に1回しかありません。小虎はたまに血便を出すことがありますし、野良ネコ歴が長かった豆虎はゴミをあさってお腹をゆるくすることがあります。見た目は健康そうなので、獣医さんに連れて行くかどうかは常に排泄物の状態で判断します。
毎日念入りにチェックすればいいかもしれませんが、せっかくなら「Circle 0」の利点を活かしてノータッチで捨てたいところ。
なので、排泄物をモニタリングしないといけないネコちゃんの場合、モニタリング機能付きのスマートトイレの方が良いでしょう。また、導入する際にはかかりつけの獣医さんにひとこと相談すると、ネコちゃんの体調を踏まえたアドバイスがもらえるかもしれません。
家を空けることが多い飼い主さんには救世主かも
日中家を空けることが多かったり、ネコのトイレの管理が大変という飼い主さんには救世主のようなアイテムだと思います。帰宅してドアを開けた瞬間にぷわ〜んと強烈なニオイに襲われることもありませんし、なにより清潔好きなネコちゃんにとってもストレスを感じさせなくて良いのでは。
ただ、上でも書いた通り、排泄物から健康状態をチェックするというのはやりにくくなるので、トレーを綺麗にする際にチェックしたり、食欲やぐったりしていないかといったチェックは今まで以上にする必要があるかな、と思いました。
Source: OFT