【考察】iMacのデザインが刷新。今、デスクトップPCを選ぶ理由はどこにあるのか?

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  • author 小暮ひさのり
【考察】iMacのデザインが刷新。今、デスクトップPCを選ぶ理由はどこにあるのか?
Image: Apple

リッチな体験。そこに何を期待していますか?

Appleの「M1チップ」を搭載した新型iMacが発表されました。「え? これノートのMacと中身同じじゃないですか?」って言われたら多分そうで、同じくM1チップを搭載した「MacBook Air」や「MacBook Pro」とほとんど性能差は無いはずです。なのにデスクトップで据え置きな(頑張れば持ち運べそうですが…)iMacを選ぶ理由ってあるのかな?ってところです。

これに関してはかなり意見が分かれるところだと思います(公開時点では、排熱性能の差などは明らかになっていません。M1チップの細かな仕様はほとんど無いものとして考えます)。

iMacのもったいないところ → 持ち運べないうえに、チップ性能はノートと(ほぼ)同じ

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Image: Apple

まずデスクトップとなると、M1チップのエネルギー効率の良さが活かしきれません。

M1チップは、これまでのIntelプロセッサを軽くちぎる程の処理能力を出しつつも、消費電力は発熱が少ないという特性があります。実際M1のMac miniを使って映像編集をしていると、シークも書き出しも素早くてなんのストレスも感じませんし、お前本当にファン回ってるの?くらいに静か。

それまで使っていたIntelチップのMacBook Pro(6コアCPUのMacBook Pro 15、2018年モデル)で同じ内容を行なうと、作業を始めるとすぐにファンが大音量で回りはじめ、書き出しも1.2倍くらいの時間がかかるので、本当にM1チップへの進化は衝撃的でした。

また高効率ながら消費電力も控えめなので、M1搭載のMacBookシリーズってかなり駆動時間が長いんです。どこにでも持って行けて、なおかつパワーも出て、バッテリーも長持ち。このフットワークとエネルギー効率の良さを両立しているのがM1シリーズの良いところ。

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Image: Apple

これを考えると、デスクトップ型のiMacはM1の良さが活き切れていない感じも受けます(Mac miniもだけどね)。システムの消費電力が少なければ、部屋が暑くならない、ファンが大音量を奏でないというメリットもあるんですが、これはラップトップでも同じです。「どこにでも」の可能性を享受できない。それがM1チップを搭載したデスクトップPCのデメリットのひとつです。

いや、作業領域の広さと高い解像度はiMacを選びたくなるメリットだ

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Image: Apple

完全にデスクトップはナンセンスだ!ってわけではありません。最近は自宅でのリモートワークがメインだし、出かけないならデスクトップPCでいいかな?って思っています。

家から出ないならバッテリーは無くてもいいし、画面も24インチ(実寸23.5インチ)とデカイし、解像度も4.5Kと高精細。広大な作業領域と美しい画面でこっちのほうが効率が良いに決まっています。サウンドもiMacは空間オーディオに対応するなど、作業以外での「メディア視聴ディスプレイ」としての体験もワンランク上のものが得られそう。作業効率や体験重視のメインPCと考えるなら、iMacのほうが明らかに強いわけです。そしてこれは、現代の急遽求められるようになったテレワーク環境やStayHomeにおいて、一歩背伸びができるサイズ感だと感じています。

同じベースモデルで比べるとMacBook Airとの価格差は約4万円。MacBook Proとの価格差は6,520円ありますが、付属品としてMagic Mouseも、新しいTouch ID付きのキーボードもついてきますし、なんとなくお得感も。こうして多角的な視点で見るとデスクトップをえらぶ理由は十分にあります。

大画面のメリット

持ち運びできる高効率マシンを願うなら「MacBook Air」や「MacBook Pro」を選べますし、持ち運ばないなら据え置きで画面もデカイ「iMac」を選べばOK。すでにお気に入りのモニターやインプットデバイスが揃っているならMac miniでもOK(忘れてたわけじゃないよ)です。

そう、今回iMacが追加されたことで、すべてのラインナップでM1プロセッサ=Appleが今後目指すものを選べる状態が整ったわけです。その上で、iMac(デスクトップ)を選ぶ理由となるのは、ディスプレイに価値を感じるかでしょう。

メインマシンとして作業効率を求めると、画面に複数のウインドウを並べたり、ブラウザとフォルダとドキュメントアプリを並べたりと作業スペースの広さが欲しくなります。この視点で見ると13インチはやはり小さく、同様に映像を楽しもうと思っても大画面のメリットは大きくあります。24インチは迫力がありますよね。画面は大きいほうが余裕があってさまざまな状況に対応できるのです。

Appleクオリティの外部ディスプレイを求めようとなると、別途かなりのコストがかかってくるし置き場も必要。だったら、最初からiMacを選んでおいたほうが余裕をもたせつつ、結果コスト節約にも繋がるのではないか。

ただ、モバイル利用がメインであれば、MacBookシリーズの方が明らかに適しているので、そこは「どこで使うか」を主軸にして検討してみるのがよろしいかと。僕は上の理由に加えて、もう一歩踏み込んだ広さが欲しいので27インチ(M1のiMac Pro?)を待ちます。

Source: Apple

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