実際の物件見ないで家をポチった経験者がアメリカで63%に。日本もVR内見がブーム

  • author satomi
実際の物件見ないで家をポチった経験者がアメリカで63%に。日本もVR内見がブーム
「住宅探し中、実物を見ないで購入オファーしたことがある」と答えた人の割合。2019年11月の32%から1年で63%に増えている

右肩上がりにグイーン。

コロナの家ごもりでオンライン内見が増えています。ご覧のように、アメリカで去年家を買った人の63%は、下見抜きでポチった経験者でした。

調査を外注したのはRedfinという不動産検索&売買サイトなのですが、そちらのサイトでも住宅の3Dスキャンをポイント&クリックスルーしながら見て回れる「3Dウォークスルー」が大人気で、昨年2月から560%もビュー数がUP。営業マンがビデオ通話でお客さまをつないでリアルタイムに家の中を見せて回る「ライブビデオ内見」も、コロナの前は1%未満だったのに、今は内見リクエストの10件に1件を占めるまで伸びているのだといいます。

リモワを機に、もっと地価が安くて広い間取りの郊外や海外にドリームホームを求める流れができたことで、今年は持ち家率が2015年以来久々に70%までいきそうな気配です。その多くは一度も実物を見ることなく買うオンライン内見組になるだろうと、Redfinは2021年住宅市場予測で述べています。

ちなみにどんな家をポチってるのかというと…?

20210408RemotelyPurchasedHome_on_RedFin
デ~ン
Image: Redfin Survey

いや、もうこれ、ポチるってレベルじゃないわ。う、うへ…。

アメリカではオファーで競合を振り落としてからが長くて、買い手側のローン承認や売り手側の住宅インスペクションで問題があれば契約は反故になります。こちらの西海岸ワシントン州のバイヤーさんも、インスペクションには立ち会ったみたいですけどね。

CNNが紹介していたシカゴのバイヤーさんのほうは、本当に一度も足を踏み入れずに長年の夢だったイタリアの家を買ってました。渡航制限があるので行きたくても行けません。仕方ないので、信頼できそうなイタリア人の不動産屋さん、共通の趣味(サイクリング)を持つイタリア在住アメリカ人、腕の良さそうな建築デザイナーをFacebookやネットで探して下見と書類サイン、点検と補修工事を依頼したそうです。マッジョーレ湖のほとりに114,000ドル(約1457万円)で買って4カ月経つけど、まだ一度も実物は見ていません。最悪気に入らなかったら人に貸して別の家を探せばいいや、と割り切ってます。イタリアは過疎化が深刻で、限界集落の家が1ユーロ(130円)で売りに出されたりしてますしね。


日本では渋谷のスタイルポートが開発した「Roov(ルーブ)」が人気で、受注数が前年比3~3.5倍だって日経クロストレンドが報じていましたっけ。横浜の体感型VRモデルルーム「リビオレゾン横濱ギャラリー」 も同社の内見ツール採用。モデルルームは用地も建設費も馬鹿にならないけど、VRなら「約1億7000万円かかるモデルルームが1000万円程度で済む」(間所暁彦社長)し、どのページを何秒見てどの物件を保存しているか解析ログで共有できるので、営業や相談もしやすいんだそうな。

3月には千代田区のインテージ社から海外スケルトンハウスを3Dカメラで住宅設備メーカーなどに紹介するサービスも新たに登場しました。ボロッボロの家を安く買って、見違えるほど美しい家に仕上げて売るのはぼろい商売ですし、日本の住宅設備のすてきなお家にアメリカでも住んでみたいですねーうん。この波に期待。

Sources: Redfin, Redfin’s 2021 Housing Market Predictions, CNN, 日経クロストレンド

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