いろんなガジェットを組み立てられるモジュールキット「Project Pockit」

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いろんなガジェットを組み立てられるモジュールキット「Project Pockit」
Image: Anil Reddy/Pockit

カスタマイズ可能なモジュラー式のガジェット界隈ではこの数年、AIAIAI(アイアイアイ)のヘッドホン「TMA-2」のように注目を浴びたデバイスもあれば、BlocksのスマートウォッチGoogleのモジュール型スマホのようにぽしゃったデバイスもありました。こういった製品の設計や発売の成功や失敗で、他社が新たなモジュラー式デバイスの開発をやめるわけではありません。Anil Reddyさんが開発した「Project Pockit」は、さまざまなガジェットを作り出せる小さなモジュール型コンピュータ。ミニマルなデザインで、初心者でも気軽にガジェット自作に挑戦できそうなデバイスです。

基盤に小さなブロックをカチっとくっつけてあれこれ作れる

Pockitは電子工学的なレゴのキットのような製品です。磁石のついたクレジットカードほどのサイズの基板をベースに、光造形3Dプリントの小さなブロックを“カチッ”と重ねていって時計やサーモスタット、カメラ、室内の植物用に自動給水装置を組み立てることができます。Raspberry Piのモジュールを使えばプラグ&プレイのLinuxコンピュータでさえも作れちゃいます。

ブロックは上面に具体的な用途を示す立体的なアイコンがついたものや、中に極小の回路基板と、ガレージの開閉装置に腕時計などのデバイスやマザーボードによく使われる硬貨サイズの電池が入っているものもあります。そしてコントローラーやキーボードを兼ねるブロックもあるのです。コーディングに精通していなくても、Pockitのモジュールは組み立てられます。

「Pockitは接続されたブロックに基づいて動作をオートシェイプします」とReddyさんは米Gizmodoに教えてくれました。

つまり、Pockitは接続されたブロックと、それらが基板上でどのように設定されているかを認識して自己をプログラムできるということ。例えば、LEDブロックとボタンブロックをくっつけると、PockitはユーザーがボタンブロックでそのLEDをオン/オフできるようにしたいんだなと識別するのです。Reddyさんは、この自動的に適応する動作によってPockitはどのブロック同士がくっついたかを把握するので、スマートサーモスタットやガーデニング用のコントローラーといった複雑なガジェットを簡単に組み立てられるようになると言います。

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Image: Anil Reddy/Pockit


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Image: Anil Reddy/Pockit


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Image: Anil Reddy/Pockit


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Image: Anil Reddy/Pockit


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Image: Anil Reddy/Pockit


Reddyさんはかつて組み込みエンジニアとして、緻密で時には骨の折れるプロセスを使ってあらゆるプロジェクトをゼロから設計してきました。ガジェットへのすばらしいアイデアを持つ人たちは多くいますが、はんだ付けやコーディングだけでも学ぶには時間がかかるもの。Reddyさんは電子機器のDIYをしたい人たちに、彼らの創造力が及ぶ限りガジェットを開発できる簡単な方法を与えたかったのです。

「机やウェブサイトを作るのと違って、電子デバイスを作るのはほとんどの人にとって想像がつかないことです。チップを買い、資料を読み込み、ワイヤリングやはんだ付け、コーディング、デバッグで既に数週間かかりますからね」と同氏。

さらにPockitデバイスを微調整したければ、C++言語などでプログラミングできるとか。Reddyさんは現在、nCodeという英語のような自然言語の構文システムに取り組んでいて、完成間近だと語っていました。

Pockitにはいくつかの限界もあります。防水性ではないですし、子どもたちが電子機器を組み立てることに興味を持つには素晴らしい手段ではあるものの、小さな部品なので幼児が窒息する危険があります(玩具ではありません)。現時点でPockitのエコシステムにあるブロック数は24個に限られていますが、Reddyさんはサーマルカメラブロックと重量センサーブロックに取り組んでいると語っています。Pockitはゲーミング向けには設計されていないとも語っていましたが、Wi-FiとBluetooth LEに対応しているので、ゲームをする方法を見つけ出す人が現れるかもしれませんね。

Pockitはすでに完成されたモジュラー式デバイスのようですが、発売はもう少し先になりそうです。Reddyさんは小ロットのテストキットを今月末にリリースする予定。そこからフィードバックを集めてPockitを改良してから、もっと多くの人がこのデバイスを手に入れてガジェットを自作できるよう先行予約キャンペーンを立ち上げるつもりなんだとか。

Source: AIAIAI, Engadget, Pockit, YouTube,

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