ライゾマ初の大規模個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」を体験【5/31 追記あり】

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  • author 照沼健太
ライゾマ初の大規模個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」を体験【5/31 追記あり】
《Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”》2021 「ライゾマティクス_マルティプレックス」展示風景(東京都現代美術館、2021年) photo by Muryo Homma(Rhizomatiks)

オフライン/オンライン同時開催の、大規模個展。

ギズでもおなじみのアーティスト、プログラマ、DJの真鍋大度さんが設立者の一人であり、ビョーク、スクエアプッシャー、Perfumeらとのコラボレーションでも知られるRhizomatiks(ライゾマティクス)

今年で設立15周年を迎える彼らの美術館における初の大規模個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」が、東京都現代美術館2021年3月20日(土)から6月20日(日)までの期間で開催中です。

その内覧会にお邪魔してきたので、会場の模様を紹介します。

【2021/5/10 追記】※東京都現代美術館は、東京都の緊急事態宣言による休業要請を受け、2021年5月31日(月)まで臨時休館となります。詳細はこちらへ。

【2021/5/31 追記】※東京都現代美術館は、6月1日(火)から完全予約制で展示再開・開館します。再開にあたり、展覧会の会期を6月22日(火)まで延長し、会期中、休館日も臨時開館します。いずれの展覧会も、どなた様でも事前予約が必須です。当日券の販売はございません詳細はこちらへ。

ライゾマの歴史だけでなく、その制作過程も“展示”の一部

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《Rhizome》2021 「ライゾマティクス_マルティプレックス」展示風景(東京都現代美術館、2021年) photo by Muryo Homma(Rhizomatiks)

Rhizomatiks Chronicle

展覧会のメインビジュアル「Rhizome」が展示されるエントランスから会場に入って最初に現れるのが、ライゾマティクスのこれまでの仕事や作品の年表をプロジェクションする作品「Rhizomatiks Chronicle」。

真鍋さんがデータドリブンで作ったと語るように、多岐にわたるライゾマティクスの歴史をプログラムによる自動生成で映像インスタレーションに仕上げています。

NFTs and CryptoArt-Experiment

続くのは、現在注目度が急騰中のNFT(代替不可能な暗号通貨)を活用したデジタルアート「CryptoArt」の売買状況を可視化した《NFTs and CryptoArt-Experiment》。

自らの年表と、2021年最新のデジタルアート環境を早くもメディアアート化した作品が並べられていることからも、本展がライゾマティクスの歴史とその現在地を提示する場であることが伝わってきます。

Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”

そして本展で最大級のスペースを用意された作品がこちら「Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”」。

ダンサーの動きをモーションデータ化し、ロボティクスと映像プロジェクションと組み合わせることで、リアルとバーチャルを行き来するような不思議なダンスパフォーマンス体験を得られます。

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《Rhizomatiks × ELEVENPLAY“multiplex”》2021 「ライゾマティクス_マルティプレックス」展示風景(東京都現代美術館、2021年) photo by Muryo Homma(Rhizomatiks)

複数台のロボティクスが自走する“リアル”な場と、バーチャルな“完成映像”を映すプロジェクションとを何度か行き来して鑑賞するのがおすすめです。

Rhizomatiks Archive & Behind the scene

そこからライゾマティクスの研究開発(R&D)的側面が強く表れた展示が続くのですが、その後に広がる記録映像やデバイスの実物展示コーナーが圧巻。

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《Rhizomatiks Archive & Behind the scenes》2021 「ライゾマティクス_マルティプレックス」展示風景(東京都現代美術館、2021年) photo by Muryo Homma(Rhizomatiks)

ライゾマティクスがこれまで行ってきた膨大なトライ&エラー。作品そのものよりも、この記録や経過こそがライゾマティクスの真髄なのではないかと思わされます。

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《particles 2021》2021 「ライゾマティクス_マルティプレックス」展示風景(東京都現代美術館、2021年) photo by Muryo Homma(Rhizomatiks)

最後は、2011年に作られたライゾマティクスの代表的作品「particles」の2021年リメイク版。そして、本展で使われているシステムやデータの裏側を見ることのできる「Epilogue」で、展覧会は終了します。

美術館だけでなく、オンラインでも同時開催

バーチャルとリアル、その境界はどこにあるのか?

ライゾマティクスの数々の仕事や作品から感じることができる、その問いかけ。

本展もまた、東京都現代美術館と同時に、特設Webサイトでオンライン開催されています。美術館の導線をそのままオンラインに再現したサイトを眺めていると、まるで自分が《Rhizomatiks×ELEVENPLAY “multiplex”》のダンサーの一人になったかのよう。

気づけば、自分もバーチャルとリアルの狭間に。「してやられた!」という気分になりました。

また、ライゾマティクスは自らのクリプトアートを販売するウェブサイトCryptoArt Experiment」のβ版(テストネットワークを使ったシュミレーターのため、商品の購入はできません)を4月5日にリリース。本展のオンライン会場内において、《NFTs and CryptoArt-Experiment》がプロジェクションされているエリアから、ジャンプできるようになっています。

ライゾマティクス_マルティプレックス

2021年3月20日(土・祝)〜6月20日(日)
東京都現代美術館 企画展示室B2F
開館時間:10時〜18時 ※閉館の30分前まで展示室入場可
休館日:月曜(5月3日は開館)、5月6日
入館料:一般1,500円 ※予約優先チケットあり、4/29~5/5および6/12〜6/20は、完全予約制
問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)、03-5245-4111(代表)

ライゾマティクス_マルティプレックス オンライン会場


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