フレームしか残ってない…。
テキサス州の当局が、テキサス州のスプリングにて、高級車テスラが木に衝突したのちに激しく炎上。乗っていた男性2人が死亡したことを発表したとヒューストンのテレビ局KPRC2が報じました。
事故による死亡は珍しいことではありませんが、このテスラ、運転席には誰ものっていなかったそうです…。
Two men dead after fiery crash in Tesla Model S.
— Matt Dougherty (@MattKHOU) April 18, 2021
“[Investigators] are 100-percent certain that no one was in the driver seat driving that vehicle at the time of impact,” Harris County Precinct 4 Constable Mark Herman said. “They are positive.” #KHOU11https://t.co/q57qfIXT4fpic.twitter.com/eQMwpSMLt2
原因などは調査中ですが、予備的な報告によると、車は高速で走行中にカーブを曲がりきれず、道路を外れて木に衝突したようです。亡くなった男性のうち1人は助手席に、もうひとりは後部座席に座っていたそうです。
事故にあったテスラは完全電気式の2019年型。EVバッテリーはガソリン車と異なり、たとえ日が消えてもエネルギーが蓄積されています。そのため、再燃し続け、結果的に消火活動には3万ガロンの水と4時間という時間が費やされたそう。
The Vergeによると、当局はテスラ社に消火に関するアドバイスを求めたそうですが、返答があったかどうかは不明とのこと。
ハリス郡第4分署のコンスタブル・マーク・ハーマン氏がNBC系列テレビ局KPRC に話したによると、衝突した時は「誰も車を運転していなかった」らしく、オートパイロットを作動させていたは不明。
The Vergeによると、米国高速道路交通安全局が調査中のオートパイロット関連の事故は少なくとも23件で、運転席にドライバーがいなかった死亡事故は今回が初めてだそうです。
テスラ社は、オートパイロットは自立走行システムではなく、使用中は常に道路に気を配る必要があると顧客に注意を促してきました。
テスラの技術者はオートパイロットの動作中に運転手が注意をそらさないように、ハンドルに手をおいていることを確認したり、運転手が路上に視線を向けているかを確認するセンサーの搭載を検討してきました。しかし2018年、イーロン・マスクは、それをコスト面の理由などから却下したのです。この判断が事故を招いたとは言いませんが、この件に触れないわけにはいかないのでは…。
今回の事故がオートパイロットの暴走なのかは調査中なのでわかりません。この件に関して、テスラ社には問い合わせがいっているようですが、プレスオフィスは解散済みなので、返答はなかったそうです。
Source: The Verge